近年、動物病院の数は増加傾向にあり、これまで以上に集客に力を入れる必要があると考えられます。
そこで今回は、動物病院の集客に活用できるアイデアを紹介します。
動物病院の現状
ペットブームも相まって、全国の動物病院の数は徐々に増えています。農林水産省の「飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)」によれば、2017年に開設の届出が提出された個人診療施設(小動物、その他)は、6,995件に上ります。過去10年を遡ってみても、毎年7,000件前後の開設届出が出されていることが分かります。
参考:飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)(農林水産省)
その一方で、動物病院を利用するペットの代表格である犬の飼育数は、減少傾向にあるようです。
参考:平成29年 全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会)
ペットの飼育数と動物病院が比例して増加しているわけではないことが分かります。動物病院を長く経営していくためには、これまで以上に集客に力を入れることが大切だと考えられます。
集客のヒント
動物病院の集客に活用できるヒントをいくつか紹介します。来院するペットや飼い主と向き合うことに注力しながら、無理のない範囲から集客に手を付けてみることをオススメします。
チラシを配布する
まず集客の第一歩は、チラシを配布するところから始まります。動物病院には、予約なしに来院する急患も少なくないため、診療時間中に集客に時間を割くのは難しいでしょう。
地域の住民に対してチラシを配布するのであれば、午前の診療時間と午後の診療時間の合間の時間を利用できます。配布する時間がない場合でも、近隣のペットショップやペットサロンなどペット関連の店舗に協力を仰ぎ、チラシを置かせてもらう、支払いや受付の際に配布することも可能です。
集客にかける経費を安く抑えたい場合は、パソコンで作成したり、手書きで作ったりするのも一つの方法です。逆に、経費を使ってもなるべく時間を削減したいという場合は、専門の業者に作成やポスティングを依頼しても良いかもしれません。
ホームページやソーシャルメディアを活用する
インターネットなどに詳しい人なら、ホームページやブログ、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを利用するのも一つの方法です。今や情報収集はもちろんのこと、ショッピングやチケットなどの予約にもインターネットが欠かせない時代です。
インターネットを利用する年齢層は幅広く、10歳前後の子どもから60代、70代などのシニアにまで広がっています。ビジネスの集客にもインターネットが活用されることが一般的になっており、ホームページやソーシャルメディアはその代表格といえるでしょう。
動物病院のアピールを行える他、ペットの健康に関わる情報や、診療時間の変更や休診日などのお知らせを載せることも可能です。
他の動物病院と差別化できるようなサービスがあるのなら、積極的にそれらの点をアピールしましょう。ソーシャルメディアへの投稿が拡散し、飼い主の間で話題に上がることが期待できます。
クレジットカード決済を導入する
決済手段の選択肢が集客に影響することもあります。一見、集客とは関係がなさそうですが、カード決済を導入して支払い方法の幅を広げることは、顧客の満足度を高めることにつながります。
最近では、動物病院でもカード決済できるところが増えてきています。動物病院でカード決済を導入するメリットをいくつか紹介します。
動物病院でカード決済を導入するメリット
治療費の支払いは現金という動物病院も多かったですが、近年はカード決済を導入するところも増えてきているようです。
では、動物病院でカード決済を導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
未回収のリスクを軽減できる
カード決済を導入するメリットの一つは、未回収のリスクを軽減できるということです。人間と異なり、ペットの場合は健康保険がないので、多くの場合、治療にかかる費用の全額を支払わなければなりません。大がかりな手術が必要になれば、高額の治療費がかかることもあります。
しかし、高額な治療費を支払えず、治療費を回収できないことが起きる場合もあります。カード決済なら、飼い主の口座から請求した金額が引き落とされるため、このような未回収のリスクを軽減できるかもしれません。
現金での支払いが不要
カード決済を導入するメリットは、動物病院側だけにあるわけではありません。支払いをする飼い主にもメリットがあります。それは、現金での支払いが不要だという点です。
高額の現金を持ち歩く必要がなく、ペットの急病で病院に行く際などに、手持ちの現金が不足していてもクレジットカードさえあれば、銀行などの金融機関が周辺にない場合や営業が終了した時間帯でも、スムーズな支払いが可能になります。
動物病院で必要な費用をカード決済で支払うことができれば、飼い主も手持ちの現金に不安を感じることなく動物病院を利用できることでしょう。
ただ、カード決済といっても、どのように導入すればいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこでオススメしたいのが、Squareのクレジットカード決済です。
普段お使いのモバイル端末に専用アプリをインストールし、専用のIC カードリーダー(Square Reader)を購入するだけで、クレジットカード決済を利用できます。月額使用料は不要で、必要になるのはカード決済端末(Square Reader)の購入にかかる7,980円(税込)と決済時の手数料のみです。
動物病院での支払い方法にクレジットカード決済を導入することで、業務の効率化や顧客満足度の向上、さらには新たな顧客の獲得を実現できるでしょう。
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執筆は2018年7月3日時点の情報を参照しています。2019年5月14日、2020年7月1日に記事の一部情報を更新しました。
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