Instagram(インスタグラム)は店舗やスクールの宣伝に使えるだけでなく、予約ツールとしても役立ちます。プロフィールに予約ボタンを設置すれば、お客さまが投稿内容に興味を持ったその場で予約まで進むことができるため、非常に効果的な集客チャネルとなるでしょう。
Instagramから予約を受け付ける方法は簡単です。さっそく詳しい手順やメリットなどを見ていきましょう。
目次
- インスタの予約機能でプロフィールから直接予約の受付が可能!
- インスタのプロフィールに予約ボタンを設定する方法
- インスタの予約機能を使う三つのメリット
・(1) すぐに予約できる
・(2)インバウンド対策になる
・(3) スタッフごとに予約ページを設置できる - インスタの予約機能を使う際の注意点
・予約機能に必要な「プロアカウント」は非公開にできない
・予約サービスへの登録が必要 - 無料でインスタと連携できるSquare 予約が便利!予約から支払いまで一元管理
・無料でインスタやGoogleとの連携が可能
・事前決済でキャンセルを防止
・リマインダーメールの自動送信で予約忘れを予防
・POSレジとの連携で作業時間を短縮
・顧客管理機能で予約・購入履歴の管理が可能
・スマートフォンでもパソコンでも管理が可能 - まとめ
インスタの予約機能でプロフィールから直接予約の受付が可能!
Instagramのアカウントに追加できる「予約機能」は、飲食店や美容室、ネイルサロンなどの予約を受け付ける機能です。アカウントのプロフィールページに「予約する」というアクションボタンを設置して利用します。
従来、飲食店や美容室のInstagramアカウントを見たお客さまが予約をするには、Instagram上でダイレクトメッセージ(DM)を送って問い合わせる、インターネットブラウザなどで予約専用ページを開く、または電話番号を探して電話をかけるという手間が必要でした。
しかし、Instagramの予約機能を導入すれば、お客さまはメニューやヘアスタイルに関する投稿画像や動画を見ながら、その場ですぐ「予約する」のアクションボタンを押すことが可能です。思い立ったときに簡単な操作で予約しやすくなり、店舗にとっては集客力アップというメリットもあります。
インスタのプロフィールに予約ボタンを設定する方法
Instagramのプロフィールに予約ボタンを設置するには、「プロアカウント」の作成が必要です。現在個人アカウントを利用している店舗は、以下の手順でプロアカウントを追加しましょう。
1.個人アカウントのプロフィール画面の「プロフィールを編集」をタップし、「プロアカウントに切り替える」を選択
2.自身のビジネスに当てはまるカテゴリーを選んだあと、「ビジネス」を選択
プロアカウントができたら、ボタンの追加に進みます。
3.プロアカウントの「プロフィール」ページから「プロフィールを編集」を選択
4.「ビジネスの公開情報」で「アクションボタン」をタップし、「予約する」「席を予約する」のいずれかを選択
5.予約サービスを提供するパートナー企業を選択
すでに利用している予約サービスがある場合は、ここでログイン情報を入力して設定すれば完了です。まだどのサービスも導入していない場合は、記事後半で紹介する予約サービスの一例を参考にしてください。
インスタの予約機能を使う三つのメリット
すでにほかの予約システムを導入している店舗でも、Instagramの予約機能を使うことで得られるメリットは非常に大きいため、まずはどんな利点があるかを考えてみましょう。
(1)すぐに予約できる
Instagramの予約機能を導入すれば、お客さまは投稿を見たその場で予約まで済ませられます。投稿を見て興味を抱いても、予約するために時間を見計らって電話をかけたり、別のウェブサイトに移動したりといったステップがあると、途中で面倒になったり気が変わったりして離脱するかもしれません。Instagramに予約ボタンを設置すればそうしたステップを省けるため、投稿を売り上げまで効果的につなげることができます。
(2)インバウンド対策になる
今や多くの人がInstagramを検索ツールとして利用しており、訪日外国人も例外ではありません。たとえ店舗が日本語でしか発信していなくても、ビジュアル重視かつ自動翻訳機能も備えたInstagramの性質を考えると、投稿が海外からやってくるお客さまの目に留まる可能性は十分に考えられます。
ただ、投稿を見て店舗に行きたいと思っても、日本語が不自由なお客さまにとって、電話やウェブサイト経由の予約は簡単ではありません。また予約なしに来店された場合、店舗によっては外国語での対応が難しく、スムーズに案内できない場合もあるでしょう。予約ボタンの設置は、こうしたインバウンドにまつわる課題を解決する方法にもなります。
(3)スタッフごとに予約ページを設置できる
Instagramでは、スタッフごとのアカウントにも予約ボタンを設置できるので、各スタッフの予約ページに接続して、指名予約に対応することも可能です。Instagramでの予約はすべてオンラインで完結するため、電話やメールによる予約を受け付けるスタッフの手間を減らすことにも直結します。
インスタの予約機能を使う際の注意点
Instagramの予約機能の導入には、事前に検討しておくべきデメリットも存在します。自店に影響するかデメリットかどうか、導入前に理解しておきましょう。
予約機能に必要な「プロアカウント」は非公開にできない
Instagramアカウントを「プロアカウント」に切り替えると、アカウント自体の公開・非公開を選択できなくなり、常に公開状態となります。しかし、個人アカウントに戻してしまうと予約機能が使えなくなるため、誤操作などがないよう覚えておく必要があります。
とはいえ店舗のアカウントでは非公開設定を利用する可能性は低いため、プロアカウントに切り替えることによる不都合は生じにくいかもしれません。プロアカウントにすると、プロフィール欄に業種を表示できる、無料でアクセス解析が可能になる、有料広告を出稿できるといったメリットもあります。
予約サービスへの登録が必要
Instagramのプロアカウントそのものの利用は無料ですが、予約機能を使うためにはパートナー企業が提供する予約サービスへの登録が必須で、登録するとサービスごとに月額料金や予約手数料がかかることがあります。
お客さまがInstagramの予約機能を使うと、パートナー企業の予約サービスを経由して店舗に予約が入ります。予約手数料がかかるサービスを利用する場合は、店舗側が予約ごとに手数料を負担する仕組みです。とはいえ、電話予約などのアナログな手法では予約対応時にも人件費が発生しているため、予約の数だけ手数料を支払う予約サービスの利用は合理的で、コスト削減につながるかもしれません。予約に人手を割かない分、ほかの業務を充実させることができると考えれば、決してデメリットとばかりも言い切れません。
予約管理はSquare 予約で
Squareの予約管理は無料から導入でき、事前決済はもちろん、有料プランの場合はキャンセル料も取れるので、ノーショー対策もできます。専用アプリでも、お使いのブラウザでも、場所を問わず、どこでも予約の状況を確認、調整できます。
無料でインスタと連携できるSquare 予約が便利!予約から支払いまで一元管理
Instagramと連携する予約サービスのなかには、無料プランを用意しているものもあります。店舗のニーズに合うものをうまく選べば、コストを一切かけずに予約を受け付けることも可能です。ただし、無料プランで使える機能はサービスによってさまざまです。ここでは、無料プランでも受け付けられる予約件数に制限がなく、美容室やヨガスクールの予約に最適なSquare 予約を紹介します。
無料でインスタやGoogleとの連携が可能
Square 予約は、無料プランでもInstagramやFacebook、「Google で予約」との連携が可能です。
InstagramとSquare 予約を連携させるには、まずSquareのアカウントを作成します。その後、上で見た手順の5番目で、[Appointments for Square]を選び、Squareアカウントのメールアドレスとパスワードでログイン。あとは手順に従って設定すれば、プロフィールページに予約ボタンが表示されます。
事前決済でキャンセルを防止
事前決済に対応したSquare 予約は、キャンセル対策としても効果的です。予約と同時にクレジットカードによる支払いを受け付ければ、来店意思が弱い段階での予約を減らせるため、直前キャンセルや無断キャンセルの抑止力になります。万が一無断キャンセルが発生してもキャンセルポリシーに沿ってキャンセル料を徴収できるため、店舗の損失を最小限に抑えられるでしょう。なお、クレジットカード決済には、決済ごとに3.6%の手数料が発生します。
リマインダーメールの自動送信で予約忘れを予防
Square 予約の場合、無料プランでも予約のリマインド機能を利用できます。前日だけでなく、数日前や2時間前など複数の配信日時から選択できるうえ、メールには当日の注意事項や事前の準備物などを記載することも可能です。これにより、予約忘れや日時の勘違いを防止して確実な来店を促せるだけでなく、予約内容に対する認識を揃えられるため、トラブルの可能性を最小限に抑えられます。
POSレジとの連携で作業時間を短縮
Instagram経由の予約で事前決済が行われた場合でも、管理が複雑になることはありません。Square 予約はSquare POSレジと連動し、事前決済のデータと実店舗での売上データを1カ所に集約します。決済のチャネルがどれだけ増えても、売上管理の手間は変わりません。
顧客管理機能で予約・購入履歴の管理が可能
Square 予約を使うと、顧客管理も簡単です。予約や決済の履歴はお客さまが入力した情報とあわせて1カ所に蓄積されるほか、予約や決済が発生するたびにデータが自動で追加されます。これにより、店舗ではお客さまの情報や行動をすばやく把握し、リピート促進施策などに活用できます。なお、無料プランでも、蓄積できる顧客データの量に制限はありません。
スマートフォンでもパソコンでも管理が可能
iOSとAndroid対応のモバイルアプリを提供するSquare 予約なら、スマートフォンやタブレットからの予約管理も簡単です。モバイルでもパソコンでも、利用台数に制限はなく、時間や端末を問わず必要な場面で予約情報を確認できます。
たとえば予約のお客さまが来店した際は、モバイル端末でさっと確認してお待たせすることなく案内できるほか、顧客情報もその場であわせて確認できるため、お客さまへの対応やコミュニケーションもスムーズです。また、直前予約が入ったときや、ドタキャンが発生したときも、すぐに状況を把握して臨機応変に対応できるでしょう。
まとめ
Instagramの投稿による集客効果を最大化するうえで、予約ボタンはぜひ設置したい機能です。今回解説したように、設置自体は無料で簡単に行えるほか、連携サービスを上手に選べばコストをかけずにその効果を得られます。上で紹介したSquare 予約は登録手数料や解約費がかからないため、迷っている人は気軽に試してみるのもよいでしょう。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2022年3月29日時点の情報を参照しています。2025年1月15日に一部情報を更新しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash