融資とは?資金繰りを改善する融資の種類5つ、特徴や条件の比較
資金繰りとは
融資とは
融資には、国や地方自治体が行う「公的融資」と、銀行などの民間が行う「民間融資」があります。金融機関が融資を行う際は、決算書、資金繰り表、事業計画表などを基に、返済の見通しや事業の将来性を審査して判断します。それぞれの融資の特徴や種類、条件を把握し、事業に合った融資を検討し準備することが大切です。
融資の種類5つ
日本政策金融公庫の融資
政府系金融機関で融資が受けやすい 無担保・無保証人での融資も取り扱い
日本政策金融公庫のウェブサイトでは、創業、新事業や多角化、資金繰りが困難など、利用目的に合った融資を検索できます。また、女性、若者、シニアなど、利用者層別の融資も用意されています。
日本政策金融公庫では、自己資金がないと融資を受けられない場合があります。新創業融資制度では、「創業時において創業資金総額の10分の1以上の自己資金を確認できる方」という条件があります。ただし「現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方、産業競争力強化法に定める認定特定創業支援等事業を受けて事業を始める方等に該当する場合は、本要件を満たす」との記載があり、条件が合えば自己資金がなくても融資を受けられる可能性があります。
審査には事業計画書や決算書が必要です。各支店の窓口や電話、オンラインで相談ができます。詳細を確認の上、申し込みをしましょう。
都道府県の融資
自治体、金融機関、信用保証組合が連携 無担保で融資 自治体によって条件が異なる
商工会議所の融資
・商工会議所などで経営指導を受けた人が対象
・無担保・無保証人で融資
・貸付限度額:2,000万円
・返済期間:運転資金7年以内(据置期間1年以内)、設備資金10年以内(据置期間2年以内)
・利率:1.21%(特別利率F 2022/8/1現在)
詳細・相談は、地域の商工会議所で受け付けています。詳細を確認の上、申し込みをしましょう。
銀行の融資
限度額が大きく多額の資金が確保できる 審査が厳しい
プロパー融資
プロパー融資は、信用保証協会の保証なしで、銀行から直接融資が受けられます。金利が低く限度額もありませんが、厳しい審査を要します。信用保証協会の保証付き融資(マル保)
信用保証協会の保証付き融資(マル保)は、信用保証協会が保証人となり、プロパー融資の審査が通らない場合でも借入できる可能性があります。信用保証協会の審査が必要で、保証料を支払います。ビジネスローン
事業資金専用の融資サービスです。申し込みから融資までの期間が短く、金利が高い点が特徴です。
信用金庫の融資
主に会員が対象 小口融資は会員以外で利用可
一般融資
中小企業のニーズに応じ、長期・短期の資金の融資が利用可能。制度融資
信用金庫と地方公共団体、信用保証協会の三者が協調して行う融資。代理貸付
信用金庫が公庫や事業団などの代理人となり、政府資金の長期融資を行う制度。
信用金庫の取扱業務|一般社団法人全国信用金庫協会
全国信用金庫店舗のご案内|一般社団法人全国信用金庫協会