旅を楽しみながら仕事も! 新しい働き方「ワーケーション」とは?

「働き方改革」の一貫として、テレワーク制度を導入する企業が増えています。従業員が自身のライフスタイルにあった働き方を選択できるようにすることで、効率を高め、長く働き続けられる職場をつくろうと、多くの企業がさまざまな取り組みをはじめました。そんな中、最近話題になっているのが「ワーケーション」です。ワーケーションとはなにか、導入するためにどんなポイントを抑えるべきなのかを説明します。

旅先で勤務する働き方「ワーケーション」

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ワーケーションとは、「ワーク(Work)」と「バケーション(Vacation)」を組み合わせた造語です。リゾート地など環境の良い場所で、休暇を兼ねて仕事をリモートワークで行う、という働き方を指しています。欧米では、IT企業を中心に導入する企業が広がっているようです。これまで「仕事から開放される場所」と考えられてきたリゾート地ですが、旅先で仕事をする人も増加しており、海外の有名なリゾート地では、コワーキングスペースを備えたリゾートホテルもあるようです。

最近では大手航空会社がワーケーションを導入したり、官公庁がワーケーション事業に参入したりなど、日本でも話題になっています。

参考:【募集中】和歌山県でワーケーションを実施してみませんか?(和歌山県)

具体的なワーケーションの導入方法は各社さまざまです。休暇にワーケーションをプラスすることで、親しい人との旅を楽しみながら、必要な仕事を行うという方法を導入しているところもあります。また、休暇中に急な会議が入った場合に、職場に出てこなくてもいいようにワーケーションを活用する、という方法をとっている企業もあります。

ワーケーションと同様、出勤せず仕事をする働き方として「テレワーク」があります。テレワークとワーケーションの違いは「働く場所」です。テレワークは自宅や移動先、サテライトオフィスで働くことが多いようですが、ワーケーションは、国内外を問わず旅先で働くことを指すようです。自宅以外の場所で仕事をするため、勤務時間以外は旅先でのリゾートを楽しんだり、家族との時間を過ごしたりなど、リフレッシュにつながると期待されています。

ワーケーション導入のメリット・デメリット

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ワーケーションに期待される大きなメリットは、従業員のワーク・ライフ・バランスを実現することです。長時間オフィスで働いたり、急な仕事でプライベートを犠牲にしたりするのではなく、家族やプライベートも大切にしながら、効率的に仕事をする、という選択をできることがワーケーション導入の目的といえます。

急な仕事で子どもと約束していた外出をドタキャンすることになった、というのはドラマなどでよくあるシーンですが、ワーケーションを導入していれば、子どもと旅を楽しみながら、外出先で必要な時間は仕事をすることが可能になります。休暇のために、仕事を詰め込むことも減るかもしれません。

また、長期休暇も取りやすくなります。たとえば、子どもの夏休みにあわせ、1カ月間避暑地や海辺で仕事をするという選択も考えられます。通勤時間ゼロの場所で仕事ができるだけでなく、仕事が終われば、家族との休暇を楽しめます。普段の環境とは異なる開放的な所で自由に過ごせることが、仕事への活力にもつながります。

働き方改革の一環として、有給休暇の取得が推進される中、「長い休暇を取るときは仕事が心配」という不安が払拭できることは、従業員にとってメリットになります。「仕事があるから長期休暇がとれない」とあきらめることなく、今までできなかった長期旅行を実現できます。

また、環境が変わり、リフレッシュしながら仕事をすることで、新たなアイデアも出てくるかもしれません。プランニングやデザインなど、クリエイティブな仕事をしている人は、感性が刺激され、仕事の質が向上することも期待できます。

一方で考慮すべき点もあります。企業の視点でみると、オフィスにいないため、勤務時間が図りにくいという点があります。また、ワーケーションは基本的にパソコンやインターネットを使って業務を行います。個人情報などを扱う場合は十分に注意しなければ、機器の盗難や不正アクセスなどにも気をつけなければなりません。

従業員としては、仕事とプライベートの境目が曖昧になる、という点が挙げられます。意識的にオンとオフを切り分けるようにしなければ、ダラダラと仕事をしてしまい、結局休暇を楽しめなかった、ということになりかねません。また、「休暇中にも働きなさい」といわれていると従業員が感じてしまうようだと、ワーケーションの導入はうまくいきません。仕事の時間以外は、旅の本来の目的であるリフレッシュやリラックスができるよう、必要以上の連絡を控えるような体制も必要でしょう。

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ワーケーション導入のために抑えておきたいポイント

新しい働き方の選択肢として、ワーケーションを導入したいと思っても、すぐに明日から導入してうまくいくわけではありません。ワーケーションのメリットが十分に生かされるよう、ハード・ソフト両面で抑えるべきポイントがあります。

通信環境やパソコンなどのセキュリティ対策

旅先など、いつもと異なる場所で仕事をするにあたっては、パソコンや通信環境の安全確保が重要になります。旅先のWi-Fi環境が必ずしもオフィスと同じセキュリティ性を保っているわけではありません。個人情報や社内情報など、外部に漏れてはいけない情報をどのように扱うか、十分に考慮した上で、情報や機器の持ち出し条件やデータの取得方法などを決めておく必要があります。必要なデータを保管しておく、セキュリティ性の高いクラウドを準備しておきデータはクラウド上のみで扱うようにしておく、などの方法があるでしょう。

ワーケーションのルールづくり

テレワークなどオフィス以外で働ける制度を導入したことがない企業は、ワーケーションの運用ルールを事前に決めておく必要があります。あくまで休暇を取りやすくするのがワーケーションの目的です。業務時間の管理方法など、あらかじめルール化しておきましょう。

うまく導入できれば、仕事の効率をあげ、従業員の休暇取得促進にもつながる制度がワーケーションです。働き方改革に向けた一つの取り組みとして、自社にあった方法を検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆は2018年12月7日時点の情報を参照しています。
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