「Uターン」という言葉を聞いたことがありますか。Uターンとは、生まれ育った地元を一旦離れて、他の地域で学んだり働いたりしている人が、故郷である地元に戻ることをいいます。今回はUターン採用について紹介します。
Uターンに興味がある人はこんな人
Uターン採用を行う際、どのような人がUターンに興味があるかを理解することが大切です。設定したペルソナに合わせた求人方法や求人広告を選べます。
Uターン採用に興味がある人の例を挙げてみました。
地元愛にあふれている人
一度離れた故郷に再び戻って来る人は地元に対して強い想いがある人、地元愛にあふれている人も多いでしょう。地元の企業で働くことを通して、生まれ育った地域に貢献したいと考えている人もいます。
都市での生活に疲れを感じている人
Uターンを考えている人の中には、都市部での生活にストレスを感じている人もいるでしょう。満員電車に揺られる日々や自然が少ない環境よりも、故郷での生活のほうが時間的にも、精神的にもゆとりを持てると考える人もいるかもしれません。また、家族が近くにいることに安心を感じられる人もいるでしょう。
生活費を抑えたい人
生活費を抑えるために、地元に戻ろうと考える人もいるでしょう。たとえば、生活費の大部分を占める家賃や住宅ローン。都市部で暮らしている場合、地元のほうが家賃や住宅の購入費用を大幅に抑えることができるかもしれません。
具体的には、東京圏でワンルームマンションを借りる際の平均家賃は71,954円(平成29年3月時点)ですが、大阪府のワンルームもしくは1Kのマンションの平均家賃は50,800円(平成29年11月時点)です。このように、同じ大都市でも家賃に大きな開きがあるので、場所によってはもっと生活費を抑えられるかもしれません。
参考:
2017 不動産業統計集(不動産流通推進センター)
近畿圏市況レポート(近畿レインズ)
また、学生を対象に行ったアンケートによると、Uターン就職を希望する理由に「実家から通えて経済的に楽だから」が多く挙げられています。
参考:「2018年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」を発表(株式会社マイナビ)
Uターン人材を採用するメリット
Uターン人材の採用は、企業にもメリットがあります。
新しい知識や経験
一度地元を離れて他の地域で働いた人には、地元では得られなかったような知識を身に付けたり、経験を積んだりしている可能性があります。そのため、Uターンした人材を採用することで、新たなアイデアが生まれるかもしれません。また、異なる環境を経験した従業員の存在は、他の従業員にとっても刺激になるでしょう。
魅力の再発見
地元での暮らしに慣れていると、その地域の隠れた魅力に気づくことがなかなかできないことがあります。Uターン人材は、異なる視点から地元を見ることができるかもしれません。たとえば、「地元では当たり前に販売している食材は、他の地域では珍しい食材だった。珍しさをアピールして販売促進しよう」など、地域の魅力の再発見につながることもあるでしょう。
Uターン人材を採用するには
地元で求人募集をするだけでは、Uターン人材を採用することは難しいでしょう。ここでは、都市部で暮らすUターン人材を採用する方法を紹介します。
ソーシャルメディアの活用
最近では、多くの人がソーシャルメディアを活用してさまざまな情報を集めています。TwitterやFacebookなどで自社アカウントを作成し、Uターン人材を求めていることをアピールしましょう。地元の友人や知人とソーシャルメディアでつながっている人も多いと考えられます。情報を拡散させることで、Uターン人材の採用を目指しましょう。
リファラル採用
従業員の紹介から採用につなげるリファラル採用も方法のひとつです。従業員の知り合いでUターンに興味がある人がいないか声をもらうのはいかがでしょうか。「まとめてみました!リファラル採用について」の記事もぜひ参考にしてみてください。
Uターン採用で気をつけること
Uターン採用で気をつけることを紹介します。
選考方法を工夫する
他の地域に住みながら、選考を受けるためにその都度地元に戻る人もいます。交通費が負担にならないよう、面接の回数を減らしたり、選考の初期段階はオンラインで面接を行ったりするなどの工夫が大切です。
賃金の差
企業や職種にもよりますが、都市と地方では賃金に差があることも理解しましょう。たとえば、東京都は平均年収452万円ですが、香川県の平均年収は383万円で約70万円の差があります。
参考:平均年収ランキング2017 都道府県別(パーソルキャリア株式会社)
都市部で働いてきた人にとって、地元の給与条件を受け入れることが難しいと感じる人もいるかもしれません。福利厚生や自治体による支援制度などがあれば積極的に紹介しましょう。
Uターン人材を採用し従業員が増えると、経営者や人事担当者の管理業務が増えます。Squareのスタッフ管理機能を使えば、出退勤や個々の売り上げデータを管理することができます。これらのデータをフィードバックや評価に活かしてみてはいかがでしょうか。ぜひ検討してみてください。
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執筆は2018年1月18日時点の情報を参照しています。
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