「ピノ・ノワール」「メルロー」「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」。ワインには多くの種類があります。加えて、ワインは同じ種類でも造られた年によって味や風味が変わる非常に奥深い飲み物です。それぞれのワインの特徴を把握し、お客様に自信を持って提供するためにソムリエの資格に興味があるという飲食店経営者もいるのではないでしょうか。
今回は、ソムリエ資格と飲食店にとってのメリットについて紹介します。
ワイン人気
まず、ワインの人気について見てみましょう。
キリン株式会社の調査によると、2015年の国内ワイン消費数量は人口一人あたりワインボトルにすると約4本と、10年前の1.6倍だそうです。また、2015年まで4年連続で消費数量は過去最高を更新しています。多くの人にとって、ワインがより身近な飲み物になっていることが分かります。
参考:2015年のワイン消費数量 4年連続過去最高を更新(キリン株式会社)
ソムリエとは
ワインの消費数量拡大に従って、外食の際にワインを注文する人も増えていると考えられます。お客様に合ったワインを選び、分かりやすく説明する専門家がソムリエです。
ソムリエ(sommelier)とは、もともとフランス語で動物の使い手を意味する言葉でした。「動物の使い手」から「王の旅行の際に荷物を管理する者」に意味が変化し、そして「宮廷で食事とワインを管理する者」をソムリエと呼ぶようになったといわれています。
参考:ソムリエ(語源由来辞典)
特定の分野に精通していることから、ソムリエは現在はワインだけでなく他の分野にも使われています。「野菜ソムリエ」や「温泉ソムリエ」という名称を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、ワインのソムリエについて紹介します。
ソムリエの資格
フランスやイタリアではソムリエは国家資格ですが、日本では、主に以下で紹介する民間団体がソムリエ資格の認定をしています。
一般社団法人 日本ソムリエ協会(Japan Sommelier Association/ JSA)
一般社団法人日本ソムリエ協会では、主にワインを提供している飲食業やアルコール飲料の仕入れ・管理業務などに携わったことのある実務経験者を対象にソムリエ認定を行っています。ある程度知識と経験を持っているなら、受験を検討してみてはいかがでしょうか。また、ソムリエ試験に必要な実務経験年数が満たない人やワイン愛好家向けには「ワインエキスパート」という資格もあります。
全日本ソムリエ連盟(ALL NIPPON SOMMELIER ASSOCIATION/ ANSA)
日本ソムリエ協会が実務経験者向けに認定試験を行っているのに対して、全日本ソムリエ連盟ではトレーニングを通したソムリエの育成に注力しています。カリキュラムに沿って講習を受けた後に試験を受けるシステムで、実務未経験者やワインの知識がない人でも挑戦できます。
参考:全日本ソムリエ連盟
試験についての詳しい情報は、各団体のウェブサイトでご確認ください。
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ソムリエがいるメリット
ソムリエの資格を持っていなくてもワインに詳しい人はたくさんいます。飲食店にソムリエがいるメリットは何でしょうか。
お客様からの信頼
ソムリエがいることでお客様に安心感を与え、信頼してもらえることがメリットとして挙げられます。たとえば、大切な接待やお祝いなど、念入りに準備をしておきたい時、ソムリエがいるお店といないお店では、お客様はソムリエのいるお店を選ぶ可能性が高いのではないでしょうか。
「ワインに詳しい」だけではどれほど詳しいかお客様は推し量ることができませんが、「ソムリエ」資格を持ってるなら一定の基準を満たしていることが分かるので安心できるかもしれません。持っている知識は変わらなくても、ソムリエの資格があるかどうかはお客様の印象を左右するのではないでしょうか。
ワインと料理の組み合わせのプロ
ソムリエはワインだけでなく料理の知識も豊富です。料理とワインの組み合わせ(マリアージュ)を考えることはソムリエの重要な役割であり、お客様の好みと料理にマッチするワインを選ぶことが仕事です。
逆に、ワインから考えて新たな料理を提案することもあるでしょう。料理とワインがお互いを引き立てるようなマリアージュを提供できれば、お客様の満足度向上にもつながります。
ワインの管理、保存
ワインは品質が保存環境に左右される、デリケートな飲み物です。ソムリエ試験では、品質管理や保存方法の知識も問われます。ワインを仕入れる際にも、ワインが劣化していないかを見極める力は大切です。品質管理といういう面でも、ソムリエの存在はワインを取り扱う飲食店にとってメリットになるでしょう。
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執筆は2017年12月25日時点の情報を参照しています。
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