季節に合わせた集客のアイデアを~超大型連休後の6月編~

一年の折り返し地点である6月。連休や大きなイベントが終わり、客足が落ち着いてくる店舗も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな客足が減りがちな6月の集客を維持・増加させるためのヒントを紹介いたします。

衣替え

6月は、衣替えのシーズンです。6月1日を「衣替えの日」と制定している中学校や高等学校も多いようです。季節的には、夏が始まる一歩手前。ちらほらと、半袖を着る人やクールビズに切り替える人を見かける時期でしょう。

アパレルショップにとって夏直前の6月下旬は、春・夏物セールのチャンスです。夏まで使える春物衣料品セールや、夏物のプレセールを開催すれば売り上げを期待できます。たとえば、マネキンに春物と夏物を合わせたコーディネートを着せるのも、お客様の購買意欲を促す方法の一つです。

また、「フォローしてくれた人の中で50人中1人はお会計が50%オフ」といったプロモーションをソーシャルメディアで告知し、来店客数の増加を図るのもいいかもしれません。ソーシャルメディアを使ったキャンペーンは新たなリピート客を獲得する好機会です。これまで以上に顧客に気を配り、お店のファンを増やしましょう。

クリーニング店にとっては、衣替えの時期は集客のチャンス。季節の変わり目に、春物の衣服をまとめて持ってくるお客様を見込めます。しかし、じめじめした季節でもあり、衣服を整理したりクリーニングに出したりするのが億劫になりがちです。そんな時は、衣替えのレクチャーをするのがよい方法です。衣服の断捨離の仕方や、どのような服をクリーニングにもっていくべきかを、お客様に丁寧に説明しましょう。

また、スーツやコート、寝具類のクリーニング割引を実施するのも効果的です。衣替えの時期に合わせて、大量にクリーニングへ出してもらう動機付けになります。チラシやダイレクトメールを活用し、積極的にアプローチしてみてはいかがでしょうか。

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梅雨入り

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6月は外出を控えがちになる梅雨の時期です。大型連休後と重なり、店舗の経営者にとっては忍耐の季節になるかもしれません。そこで、梅雨の時期の集客のヒントを紹介します。

美容院や理髪店なら6月は、梅雨をテーマにしたキャンペーンを行なうのがおすすめです。雨の湿気でヘアスタイルがまとまりにくいという悩みを抱えたお客様の来店が増える季節です。縮毛矯正やストレートパーマといったメニューを割引にするなど、お客様の悩みに応えやすくしましょう。

5月はゴールデンウィーク、子どもの日、母の日、運動会など、家族にとってイベントが目白押しの月です。梅雨の時期に、イベント疲れをねぎらったヘアトリートメントやヘッドスパの割引キャンペーンを実施するのがよいかもしれません。ヘアケア商品を販売している店舗であれば、雨でも崩れないスタイリングの方法をソーシャルメディアに載せると、お客様の関心を引き付けられるかもしれません。

飲食店にとって梅雨の時期は、ゴールデンウィークの後と重なり、客足が落ち着くところが多いようです。そこで、来客数が減少することを見越して、雨の日サービスなどを実施するのがよいかもしれません。たとえば、雨の日限定の割引クーポン情報をソーシャルメディアに投稿したり、チラシで配ったりすることで来客の増加を図れます。

また、店舗の前に傘立てを準備したり、雨中の来店を感謝する言葉を伝えたりするなど、接客にも気を配れば、リピート率の増加を期待できます。

旅行業界にとっては、6月は5月とは違った意味で集客を期待できる時期です。ゴールデンウィーク中の混雑を避けて落ち着いて観光がしたい人や、ホテルが安くなる機会を見計らって旅行を計画する人に向けて、低予算で季節を楽しめるプランの提供もいいかもしれません。雨期限定のあじさい観光ツアーなどを企画すれば、6月でも集客を期待できます。

プロポーズの日

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6月の第1日曜日は「プロポーズの日」です。ヨーロッパでは6月に結婚すると幸せになれる「ジューンブライド」が言い伝えられており、日本でもプロポーズに最適な日として制定されました。

飲食店などでは、プロポーズのサプライズを演出する企画を考えてみてはいかがでしょうか。事前にお客様とケーキやろうそくの準備、プレゼントを渡すタイミングなどを綿密に話し合うことが大切です。プロポーズが成功した暁には、店舗から記念品を渡すのもいいかもしれません。思い出の場所として、再び店舗に訪れてもらえる可能性が高まります。

フラワーショップを経営する店舗にとっては、プロポーズに使うバラの花を積極的に店舗の前に配置するなどして、お客様の目を引き付けるのがよい方法です。

父の日

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父の日は6月の一大イベントです。男手一つで育ててくれた父親に感謝した米国のジョン・ブルース・ドット夫人の嘆願によってできた記念日ですが、今では日本でも毎年6月の第3日曜日に父の日を祝う習慣が広まりました。

日頃の疲れをねぎらって、整体やマッサージの券を父親にプレゼントしたい人も多いでしょう。整体やマッサージ、美容院、エステ店の経営者は、プレゼント用のギフト券の販売をソーシャルメディアなどを使って告知することで、集客の増加を見込めます。店舗だけでなく、オンライン上で購入できる仕組みを整えれば、顧客の購買ハードルが下がります。Squareのeギフトカードなら、オンラインで購入ができる上に、プレゼントされたお客様はお会計時にギフトカードの番号を伝えるだけなので、スマートなプレゼント方法としておすすめです。

アウトドアやスポーツが好きな父親には、キャンプ用品やスポーツグッズのプレゼントが喜ばれます。アウトドアやスポーツ関連グッズの小売店を営む人は、父の日限定で特別値引きをしたり、お得な一式セット販売を行なったりなど、父の日に向けの商品を全面に出しましょう。
スーツやネクタイなど男性向けの衣料品を販売するお店にとっても父の日は、大きな売り上げを期待できるチャンスです。「父の日のスーツフェア」のようなキャッチコピーと自店舗の名前をのぼりやチラシに入れて、積極的にアピールしましょう。

父の日は、さまざまな業種にとっても売り上げを期待できる機会です。商品やサービスのセールだけでなく、需要そのものを喚起することもお客様の購買意欲の刺激につながります。

ゴールデンウィークなどのイベントが終わって、一段落つく季節の6月。日頃の苦労をねぎらったり、疲れを癒したりする訴求がお客様の共感を得られやすくなるかもしれません。梅雨で客足が遠のきがちですが、季節ならではのアイデアと工夫を凝らして、お客様が訪れたいと思える店舗づくりを目指してみてはいかがでしょうか。

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執筆は2019年4月25日時点の情報を参照しています。
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