好きなことをするため、豊かな生活を送るため、社会を変えるため……、商いに挑戦する理由はさまざまです。自由さがある一方で、キャッシュフローに悩み眠れない夜もあれば、成功した次の瞬間には、壁にぶつかることも。スモールビジネスを応援するSquareでは、ビジネスオーナーの志と葛藤を、調査を通して探りました。

志と葛藤

データでみるスモールビジネスの2019年

のスモールビジネスが、お客さまの喜びやお客さまからの感謝を、仕事をする上で今年最も嬉しかったことに挙げました。

のスモールビジネスが、2019年に新しい挑戦をしています。

のスモールビジネスは、増税による収益への影響がなく、さらに9%のスモールビジネスは増税後収益が増えたそうです。

のスモールビジネスが、年齢や性別に関係なく、2019年に消費の落ち込みを感じています。

のスモールビジネスが、2019年は事業が不安で眠れない夜がありました。眠れない夜を過ごしたという2割の事業者が、来年以降に気がかりなのは、キャッシュレス(43.9%)、労働人口減(29%)、事業継承問題(26.2%)、働き方改革(25.3%)。

キャッシュレスは最もホットなトピック。2020年に事業に影響するトピックとして、スモールビジネスが一番に選んだのはキャッシュレスの浸透。次いで影響すると捉えられているのが、事業継承(22%)と労働人口減(18%)です。

アンケート調査に加え、Squareでは、東京、長野、京都、徳島で日々経営に向き合うビジネスオーナーの4名に、2019年の挑戦、そして変化について伺いました。
Square加盟店の声もどうぞお読みください。

変わる働き方 -- 自己実現の選択肢としてのスモールビジネス

働き方・生き方が多様化するなかで、スモールビジネスに対する捉え方にも変化が起きているようです。働き方を自分でコントロールできるセルフエンプロイド(自営業、フリーランス)や、自ら道を切り開くセルフメイド(起業家)が今後増えると考える人が女性と30代男性に多いことが分かりました。

WOMAN

57%の女性事業者が、セルフエンプロイドやセルフメイドが将来増えると感じています。一方、男性も30代は6割が増えると回答しました。

small businesses who believe self-employed or self-made will increase
SELFEMPLOYED

スモールビジネス全体では、セルフエンプロイドやセルフメイドは今後増えると44%のスモールビジネスが考えています。

GENERATION TURNOVER

たくさんの個人事業主・中小企業経営者の高齢化が進み、事業継承は今後重要度を増す課題に。実際、22%の事業者が2020年の重要課題のひとつとして挙げています。

穂高岳山荘 今田恵さん

大正14年に創業した穂高岳山荘(当時穂高小屋)。北アルプスに挑戦する登山者を90年以上見守ってきた山小屋です。三代目として山荘を引き継いだ今田恵さんは、Wi-Fiやクレジットカードの導入など、登山者の不安を解消すべく環境の整備に積極的に取り組んでいます。

全てを自分でこなすのは、向き不向きがあり、ゼネラリストであることが求められます。フリーランスや起業は、成功例だけでなく厳しい例も含めて情報が今以上に共有され、自分には向かないと判断する人も増える一方、これまでそれらを想像していなかった人にも選択肢となり、最終的にはゆるやかに増加するでしょう。
portrait of the owner of Tai Chi Jianbing

大山崎 COFFEE ROASTERS 中村佳太さん

東京から移住し、京都・大山崎でちいさなコーヒー焙煎所を営む、中村佳太さんと中村まゆみさん。日々の暮らしを何よりも大切に、夫婦ふたりが豊かに過ごせる暮らしとお店のスタイルを模索しつつ、シングルオリジンの高品質コーヒー豆を全国に届けています。

「会社員」も「自営業・起業家」もどちらも必要ですし、それぞれ志向に合っている人がいると思いますが、現代社会は従業員(賃金労働者)として働く人の割合が多すぎると感じます。

「HEART + hustle ー2019年スモールビジネス生の声ー」の調査概要
【実施期間】2019 年11 月8 日~ 10 日、【調査対象】次の条件に該当する全国の中小企業に従事する経営者(自営業含む):1)小売業、飲食店、宿泊施設、理容/美容業、2)資本金の額又は出資の総額が5千万円未満の事業会社に従事、【有効回答数】1,035 名、【調査手法】インターネットリサーチ、【調査委託先】マクロミル