契約負債の一種である前受収益とは?
・前受けしている未経過の手数料
・前受けしている未経過の年間保険料
・前受けしている未経過の家賃収入や地代収入
・機械やソフトウェアなど受取リース料で前受けしているもの
・年払いを受けている未経過の会費
企業会計原則
中小企業の会計に関する基本要領

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前受収益と前受金の違い
前受収益とその他の勘定科目の違い
前受収益と長期前受収益の違い
翌年度 4月~3月分:前受収益 120万円
翌々年度4月~12月分:長期前受収益 90万円
合計: 240万円
前受収益と未収収益の違い
勘定科目 | サービスの提供 | 代金の受取り |
---|---|---|
前受収益 | 無 | 有 |
未収収益 | 有 | 無 |
前受収益が負債の理由
前受収益における消費税の取り扱い
時期 | 会計処理 | 消費税 |
---|---|---|
代金前受け時 | 前受収益 | 関係なし |
サービス提供完了時 | 売上など収入科目 | 課税売上 |

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前受収益に関するよくある質問
前受収益とは、得意先などに継続して提供をしているサービスに対して受け取った代金のうち、まだサービスの提供をしていない部分を表す勘定科目です。
会計上、収入(売上)にできるタイミングは原則、モノの引き渡しやサービスの提供が完了した時点です。お金のやり取りがあったとしても、まだサービスの提供が終わっていない時点では、代金の受取りを収入(売上)にすることができません。
そのため、収入科目ではなく、前受収益勘定を使って会計処理を行います。前受収益は、流動負債に属します。
前受収益と前受金の違いは、継続したサービスに対する代金の前受けかどうかです。継続したサービスに対する代金の前受けの場合は「前受収益」、そうでない場合は「前受金」を使います。
例えば、受取家賃や保険料、リース料などは、その時一度限りではなく、継続してサービスの提供や受取りが発生するため、前受収益になります。一方、固定資産などのモノの販売や宿泊代などのサービスの提供など、継続性のないものに対する代金の前受けが、前受金です。
前受収益と未収収益の違いは、サービスの提供と代金の受取りが行われる時期にあります。前受収益は、代金の受取りはありますが、まだサービスが提供されていない状態です。一方、未収収益は、サービスをすでに提供していますが、代金をまだ受取っていない状態です。つまり、前受収益と未収収益では、サービスの提供と代金の受取りの時期が逆になります。なお、どちらも得意先などに継続して提供をしているサービスに対する勘定科目です。