Square リテールPOSレジ:商品ライブラリと単位原価の管理
単位原価の追跡機能は、Square リテールPOSレジをサブスクリプション登録している場合のみ利用可能です。サブスクリプション登録していない場合は、30日間の無料トライアルに登録してください。
インベントリプラスで利用可能なレポートを活用する前に、ライブラリ内の各商品に単位原価を設定する必要があります。単位原価を設定する方法には、オンライン一括インポート、Square データ商品エディタを利用しての手入力、注文書(発注品)の入荷の3通りがあります。
注意:在庫を追跡し商品バリエーションの単位原価を入力することで、今後は売上原価、収益、利益率を正確に反映したレポートを作成できるようになりますが、過去の在庫調整を修正するにはSquare データの [履歴] ログにアクセスする必要があります。
リテールPOSレジのレポートに関するFAQをご確認ください。または過去の調整を更新についての詳細をご覧ください。
単位原価を設定し終わると、今後の注文書や、手入力の在庫調整(数が増える在庫入荷、在庫戻り、再集計数など)に利用され事前入力されるようになります。
商品ライブラリをインポートまたはエクスポートして、Square データから在庫、SKU、単位原価に一括操作を行うことができます。はじめるには、ExcelまたはCSVテンプレートをダウンロードする必要があります。
ライブラリをエクスポートする
エクスポートファイルには、全店舗の商品、単位原価、在庫がすべて含まれます。
次の点にご留意ください:
Excel(.xlsx)ファイル形式を、多くのユーザーにおすすめしています。Excel形式は、Microsoft Excel、Apple Numbers、Googleスプレッドシートなど最新のスプレッドシートエディタをサポートしています。
Excelファイルテンプレートは、数値ではなくテキストにフォーマットされています。エクスポートした商品ライブラリファイルで数値機能を利用する場合は、ファイルを数値フォーマットに変更することが必要です。
ライブラリのコピーをエクスポートするには、以下の手順を行います。
Square データの [商品] にアクセスして、[商品] を選択します。
画面右上の [アクション] > [エクスポート] の順にクリックして、[エクスポートを確認] を選択します。
Excel(.xlsx)またはCSV形式から選択します。その後、スプレッドシートがパソコンにダウンロードされます。
エクスポートしたファイルの中に表示される用語の説明 | |
---|---|
トークン | トークンはSquareシステム内で自動的に割り当てられる番号です。新規で商品を登録する場合、トークンの入力は不要です。既存の商品を編集する場合、トークンは変更しないでください。 |
商品名 | 数字、文字、記号を含めることができます。 最大128文字(英数字)まで入力が可能です。 |
説明 | 数字、文字、記号の入力が可能です。最大で1024文字(英数字)まで入力が可能です。 |
カテゴリ | 数字、文字、記号を含めることができます。 最大128文字(英数字)まで入力が可能です。 |
商品番号(SKU) | 各バリエーションには、固有のSKUが割り当てられている必要があります。 |
バリエーション名 | 数字、文字、記号を含めることができます。 最大128文字(英数字)まで入力が可能です。 |
単位と精度 | 単位の種別と精度(小数点以下の桁数)です。 |
価格 | 数値。¥0以上の数字を入力します(固定価格は正数であることが必須)。空白のままにする、または「価格指定」と入力して指定価格を示すことも可能です。 |
現在の単位原価 | 数値。1つのバリエーションに複数の取引先が関係する場合は、デフォルトの単位原価を選択してください。この値がエクスポートされます。 |
新しい単位原価 | 数値。商品バリエーションあたりの単位原価を更新します。 |
有効(店舗名) | 「Y」もしくは「N」を入力します。ここでは、それぞれの店舗で表示される商品を設定します。店舗を1つしか登録していない場合にこの列が表示されたら、すべての商品を必ず「Y」に設定してください。 |
現在の数量 (店舗名) | 数字を入力します。在庫管理機能を利用している場合は、該当の商品の現在の数量が反映されます。このフィールドへの変更はインポート時に無視されます。 |
新規の数量* [店舗名] | 数字を入力します。在庫管理機能を利用している場合、新規の在庫数を入力してください。ここに入力した数字が、在庫数として反映されます。 |
在庫アラート有効(店舗名) | 在庫管理機能を利用しており、アラートを設定する場合は、「Y」、設定しない場合は「N」を入力します。 |
在庫アラート基準値(店舗名) | 数字を入力します。在庫管理を使用していてアラートを有効にしている場合は、ここで設定した数量になった場合、アラートで通知されます。 |
価格(店舗名) | 数値。 |
税金(店舗名) | 税金を設定している場合で、その商品に税金を適用したい場合は「Y」、適用しない場合は「N」を入力します。 |
新規の数量フィールドに関する注意:必ずこの列に新しい在庫数を入力します。新しい在庫数を [現在の数] フィールドに入力しても、在庫は更新されません。
単位種別に関する注意:インポートのときに新しい単位種別を作成することはできません。単位種別を作成し精度を設定するには、Square データの [単位] タブにアクセスします。
未入力の単位原価を特定したり更新する
商品ライブラリをエクスポートして、未入力の単位原価を同定することが可能です。[現在の単位原価] のヘッダーで表される列では、単位原価が未設定のバリエーションは空欄となります。
他社のPOSレジまたは在庫システムからSquareに商品を転送する場合は必ず、既存のファイル形式を、Squareの商品ライブラリファイルの形式(アカウントでの設定により異なる)に変換してください。
注意:テンプレートファイルのヘッダー/1行目は必須項目です。列の名称の変更はできませんし、列を消去することもできません。
単位原価を更新するには、以下の手順を行います。
[新しい単位原価] 列に単位原価を入力して、商品ライブラリテンプレートを更新します。
Square データの [商品] にアクセスして、[アクション] > [インポート] の順にクリックします。
更新したExcelまたはCSVファイルをアップロードボックスにドラッグ(またはコンピューターからアップロードをクリック)して、[アクション] > [インポート] の順にクリックします。
商品ライブラリから単位原価を更新すると、商品バリエーションが更新されますので、それ以降の在庫操作と売上に新しい単位原価が反映されます。ただし、単位原価の入力なしですでに入荷、在庫戻し、再集計した商品がある場合は、履歴ログにアクセスしてください。
バリエーションと単位原価を一括編集するには、以下の手順を行います。
Square データから、[商品] にアクセスします。
表上部のボックスにチェックを入れて商品バリエーションの一部またはすべてを選択するか、商品のバリエーションのサブセットを選択します。バリエーションを選択したら、フィールドをクリックして新しい価格を入力します。
または [価格を編集] または [単位原価を編集] をクリックして、変更を行います。
[バリエーションに適用] をクリックします。
[保存] をクリックします。
注意:
* 現時点ではバリエーションのみを一括編集でき、商品ライブラリ内の商品の価格は対象外です。
* 一括編集を行えるのは、Square データからのみです。
* 現時点では価格と単位原価のみを一括編集できます。
過去の調整の未入力の単位原価を特定および更新する
商品ライブラリで商品バリエーションに単位原価が関連付けられていれば、履歴ログでの調整の場合に一括で [単位原価を修正] するオプションが表示されるようになります。
注意:任意商品の単位原価が未入力である場合は、商品ライブラリから各バリエーションをそれぞれ更新してから、[履歴ログ] で未入力の原価を一括修正しなければなりません。
次の手順で操作を開始します。
Square データの商品ライブラリにログインして、各商品のバリエーションに単価が関連付けられていることを確認します。
各商品バリエーションに単位原価が関連付けられていることを確認したら、[履歴] タブに進みます。
[単位原価を修正] > [コストを修正] を選択します。
[在庫の操作を表示] を選択している場合は、単位原価が関連付けられていない過去の調整がそれぞれ表示されます。
過去の調整を1つ更新すると、その他のすべての調整単位原価に、その特定商品の新しい単位原価が反映されます。
商品ライブラリから消去済みのバリエーションの単位原価は、一括更新できません。消去済みのバリエーションの過去の調整を更新するには、各バリエーションの単位原価を履歴から更新する必要があります。
詳細については、単位原価の過去の調整を更新をご覧ください。
CSVファイルを編集する
CSVデータをスプレッドシートにインポートすることはできますが、商品ライブラリに商品番号が含まれている場合には、CSVファイルを直接開かないでください。スプレッドシートエディタによっては、予期しない形式に商品番号が変換されることがあるためです。具体的には、先頭の0が削除(例:0012345→12345)されたり、商品番号が指数表記に変更(例:12345678999→1.2346E+10)されたりすることがあります。CSVファイルにSKUが含まれている場合は、ファイルでのエラーをなくすため以下の手順を行います。
Microsoft Excelで作成したCSVデータをインポートする
Microsoft Excelで新しいスプレッドシートを作成します。
メインメニューから [ファイル] > [インポート] の順に選択します。
[CSVファイル] オプションを選択し、[インポート] をクリックします。
商品ライブラリからエクスポートしたCSVファイルを選択し、[データを取得] をクリックします。
-
インポートウィザードが表示されます。
[次へ] をクリックします。
[カンマ区切り] のみが選択されていることを確認してから、[次へ] をクリックします。
SKU列をスクロールして列のデータフォーマットを [テキスト] に変更して、[完了] をクリックします。
[新規シート] を選択し、[OK] を押してインポートを完了します。
CSVデータをGoogleスプレッドシートにインポートする
在庫を初めてSquare リテールPOSレジを使ってインポートする場合、在庫の入庫操作は [入荷] として反映されます。商品ライブラリを以前インポートしたことがある場合は、在庫の入庫は [再集計] とみなされます。
注意: 入庫の種別が入荷であるか再集計であるかにより、「売上原価」レポートへの影響が変わります。在庫を入荷しても売上原価(COGS)に影響はありませんが、在庫数が増える再集計はCOGSのクレジット(減収)、在庫数が減る再集計はCOGSのデビット(増収)となります。販売した商品の収益および収益マージンのみをご覧になりたい場合は、[売上] フィルターを適用してください。
次の手順で操作を開始します。
Google Driveで新しいスプレッドシートを作成します。
メインメニューから [ファイル] > [インポート] の順に選択します。
[アップロード] タブを選択して、商品ライブラリからエクスポートしたCSVファイルを選択します。
ファイルをアップロードし終わると、[ファイルをインポート] ポップアップが開きます。[テキストを数値と日付に変換する] を必ず [いいえ] に変更してください。
[インポート] をクリックしてインポートを完了します。
商品ライブラリをアップロードするには、次の手順を行います。
はじめる前に、一括アップロード経由での単位原価の更新が機能するのは、Square リテールPOSレジで商品ライブラリを初めて設定するときの1回限りであることにご注意ください。
在庫数をアップロードするには、以下の手順を行います。
Square データの [商品] にアクセスします。
ページ右上の [アクション] > [インポート] の順にクリックします。
新しい商品を登録し既存の商品を編集する場合は、[商品ライブラリを編集] を選択します。または既存の商品データを消去し新たに上書きするには、[商品ライブラリの置き換え] を選択します。
[次へ] > [テンプレートファイルをダウンロード] の順にクリックします。テンプレートのダウンロード形式として、Excel(.xlsx、ほとんどのユーザーに推奨されます)またはCSVを選択します。
注意:ウェブブラウザにSafariをご利用の場合、[テンプレートをダウンロードする] リンクを右クリックし、CSVファイルのテンプレートをお使いのコンピューターに保存する必要があります。
ステップ4でコンピューターに保存した「商品マスタ-YYYY-MM-DD-XXXX.xlsxまたは.csv」ファイルを、Excel(.xlsx)などの表計算ソフトで開きます。
注意:Excelファイルを編集するときは、お使いのスプレッドシートプログラムの最新バージョンを使用することをお薦めします。
テンプレートの列に商品情報を入力します。テンプレートを編集する際は、以下の点にご注意ください。
[現在の単位原価] は単なる参照であり、Square データ内の原価を編集できるのは [新しい単位原価] のみです。
[トークン] の列に入っている情報は、変更または削除しないでください。
[新規の数量] 列に変更を行うと、現在の商品数量は上書きされます。[新規の数量] 列に0と入力すると、その店舗のその商品の在庫は0と設定されます。
カテゴリを空欄にすると、[カテゴリなし] と表示されます。
カテゴリの列で新しいカテゴリが検索されると、新しいカテゴリが作成されます。
[価格] を空欄にするまたは [価格指定] に入力すると、価格指定の商品が作成されます。
オプションを空欄にすると、オプションがデフォルトでオフになります。商品に適用する [オプショングループ] の横に [Y] と入力します。

注意:店舗固有の列に値を設定すると、店舗固有の価格、在庫数、または販売可能/不可を割り当てることが可能です。たとえば、[価格店舗2] 列に価格を設定するとその店舗にのみ価格が割り当てられます。
編集し終わったExcel(.xlsx)またはCSVファイルを、コンピューター上に保存します。
Excel(.xlsx)またはCSVファイルをアップロードエリアにドラッグ アンド ドロップするか、[コンピューターから選択] > [アップロード] の順にクリックします。
変更を確認したら、[インポートを確認する] をクリックして、新しい商品ライブラリをアップロードします。
Squareのコア製品属性を、Excel(.xlsx)またはCSVからインポートした列に合わせるためのプロンプトが表示されます。Squareからダウンロードしたファイルの列の名前を変更しなかった場合、製品属性は自動で一致するはずです。ファイルから製品属性へのマッピングを確認して、必要に応じて変更します。*以下の列はExcel(.xlsx)またはCSV内で必須です:商品名、バリエーション名、説明、SKU。複数の店舗がある場合は、有効化されている [店舗名] 列も必須です。*[税金] 列にも特定のヘッダーフォーマットが必要です。[税金] 列の名前のヘッダーに内に税率をカッコ書きで含めなければなりません。例:「税金 - 売上(10%)」。
[確認] をクリックして、変更をアップロードします。

[インポートを確認する] がクリックされた後は、前の商品ライブラリに戻すことはできませんのでご注意ください。
トラブルシューティングの詳細については、CSVファイルをご覧ください。