Square レジスターに関するトラブルシューティング
Square レジスターに不具合があった場合に、まずご確認いただける基本的なチェック項目をご紹介します。不具合に関する具体的なトラブルシューティングの手順に進む前に、必ず次の点をご確認ください。
一般的なトラブルシューティング
端末が電源に接続済みであることを確認します。Square レジスターを作動させるには、電源が必要です。
端末の日時が正確であることを確認します。日時に間違いがある場合は、設定画面で正確な日時に更新します。[≡ その他] > [設定] > [ハードウェア] > [一般] > [日時] の順にタップして、日時を適宜調整します。
端末のソフトウェアが最新であることを確認します。ソフトウェアのアップデートは通常20分ほどで完了しますが、最長で1時間かかる場合があります。Square レジスターの電源をオンにしたままコンセントに差し込んだ状態にしておくと、夜間に自動的にアップデートされます。
Square レジスターのソフトウェアをアップデートするには、以下の手順を行います。
[≡ その他] > [設定] > [ハードウェア] > [一般] > [Square レジスターについて] > [ソフトウェアアップデート] の順にタップします。
[アップデートを確認] をタップして、ソフトウェアのアップデートがあるかどうかを確認します。
「ソフトウェアは最新です」と表示される場合は、アップデートの必要はありません。
お支払いに関するトラブルシューティング
お客さま用の画面でタッチ決済が認識されない。
Square レジスターで [お会計] ボタンをタップしたことを確認します。これにより、お客さま用の画面が有効になり、タッチ決済カード(交通系ICカードを含む)やスマートフォンによる決済を受け付けられます。[お会計] ボタンをタップすると、LEDランプが点灯します。
タッチ決済カードやNFCが有効になっているスマートフォンの損傷や故障も考えられます。この場合は、お客さまに別のお支払方法を利用するようお願いしてください。
ICカードが認識されない。
お客さま用の画面がレジスター本体に連結中かどうかにかかわらず、ICチップがお客さまの方を向いた状態でICカードが挿入されていることを確認してください。
磁気ストライプ式カードによる決済やタッチ決済が問題なく受け付けられており、ICチップに破損の可能性がある場合は、お客さまに別のお支払方法をご提案ください。
磁気ストライプ式カードやタッチ決済の受付ができる場合、ICカードを挿入するカードスロットが破損している可能性があります。これが当てはまると思われる場合、Square サポートにお問い合わせことをお勧めします。
決済が完了できない。
以下のトラブルシューティングを試し、Wi-Fiおよびイーサネットが接続されていることを確認してください。
ディスプレイに関するトラブルシューティング
接続
お客さま用の画面がSquare レジスター本体に正しく接続されていることをご確認ください。
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お客さま用の画面がレジスター本体に連結されている場合:
画面が左右均等にしっかりと取り付けられていることを確認します。Square レジスターとお客さま用の画面の間に隙間がないこと、またお客さま用の画面をはめ込むときに左右どちらもカチッと音がしたことを確かめてください。
お客さま用の画面の連結を解除し、USBケーブルで接続した場合に作動するか確認します。これにより、レジスター本体との連結に起因する不具合かどうかを判断できます。
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お客さま用の画面を連結せずに、USBケーブルで接続している場合:
USBケーブルが、お客さま用の画面とSquare レジスター底部の両方に正しく差し込まれていることを確認します。
お客さま用の画面をレジスター本体に連結した場合に、作動するかどうか試してください。この手順を行うことで、レジスター本体からドック解除して使用していることによる不具合かどうかを判断できます。たとえば、2台の端末を接続するケーブルに不具合がある可能性が考えられます。
ディスプレイに関する不具合
以下のような一般的なディスプレイの不具合は、多くの場合、お客さま用の画面とSquare レジスターの連結を解除(または連結)したり、接続ケーブルを着脱したりすることで解決します。Square レジスター下部の電源ボタンを押して、システムを再起動することも可能です。
お客さま用の画面にタッチしても反応しない。
お客さま用の画面が、ある画面でフリーズする。
お客さま用の画面にSquareのロゴが表示され、その先に進まない。
上記のトラブルシューティング手順を試しても問題が解決しない場合は、サポートチームにご連絡ください。
ハブの接続に関するトラブルシューティング
他の周辺機器でテストする
ハブに問題があるのか、USBハードウェア周辺機器(プリンター、バーコードスキャナー、キャッシュドロワー)に問題があるのかを特定するため、別のUSB周辺機器をハブに接続してください。
USBポートをテストする
1つのポートにのみ不具合があるケースも考えられるため、USB周辺機器を別のポートに差し込んでください。
Wi-Fiに関するトラブルシューティング
Square レジスターがWi-Fiに接続されていることを確認する
[その他] > [設定] > [ハードウェア] > [ネットワーク] の順に選択し、Wi-Fiを一旦オフにしてからもう一度オンにします。接続しようとしているネットワークの隣にチェックマークが表示されていることをご確認ください。ステータスバーの右上にWi-Fiの接続状況を表すマークが表示されていることを確認します。
ご注意:Square レジスターをプライベートネットワークまたは保護されていないネットワークに接続することはできますが、キャプティブポータルネットワークには接続できません。キャプティブポータルとは、インターネットに接続する際に利用規約への同意が求められるネットワークのことです。たとえば、カフェや空港などの公共のインターネットアクセスポイントがこれに該当します。
Wi-Fiの電波が良好であることを確認する
他の端末(スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど)をSquare レジスターの近くに置いて、Wi-Fiネットワークの電波が十分に強いことを確認します。ステータスバーの右上に表示されているWi-Fiマークの白い線が3~4本あれば、電波強度は十分です。必要な場合は、Square レジスターをルーターの近くに移動させます。これでも改善されない場合は、ネットワークの管理者にお問い合わせください。
イーサネットに切り替える
イーサネットを利用できる環境にある場合は、ハブのポートにケーブルを差し込んで接続をイーサネットに切り替えます。
イーサネットに関するトラブルシューティング
Square レジスターがイーサネットに接続されていることを確認する
ステータスバー右上に、イーサネットの接続状況を表すマークが表示されていることを確認します。マークが表示されない場合は、ハブのイーサネットポート、またルーターやモデムからケーブルを一旦引き抜き、再度差し込みます。
モデム/ルーターの接続状況を確認する
モデムやルーターに他の端末(ノートパソコンなど)を接続し、問題なくインターネットに接続できるか確認します。
Wi-Fi接続に切り替える
Wi-Fi接続を利用できる場合は、イーサネットケーブルを引き抜き、[設定] でWi-Fiに切り替えます。イーサネットケーブルが差し込まれたままの場合はイーサネット経由の接続が優先されるため、Wi-Fiを利用するときは必ずイーサネットケーブルを抜いてください。
オフラインモードに関するトラブルシューティング
設定でオフラインモードを有効にすると、インターネット接続が中断されたり失われたりするたびにSquare レジスターでオフラインモードが自動的に有効になります。オフラインモード中は、クレジットカードの読み込み方法はスワイプのみとなりますのでご注意ください。ネットワーク接続があるにもかかわらず端末がオフラインモードになる場合は、以下のトラブルシューティング手順をお試しください。
端末に接続されているネットワークを削除します。
同じネットワークに再接続します。
Square レジスター下部の電源ボタンを押して、システムを再起動します。
ご注意:Square レジスターを工場出荷時の設定にリセットしないでください。リセットを実行すると、アップロードしていないオフライン時の支払いデータは削除されます。
詳しくは、オフラインモードで支払いを受け付けるをご覧ください。
Square レジスターをリセットする
まれに、端末を工場出荷時の設定にリセットする必要が生じる場合があります。リセットするとオフライン時の支払いデータが削除されるためご注意ください。ただし、商品、取引履歴、顧客リスト、スタッフのアクセス権限といった重要なアカウントの設定が消去されることはありません。再ログインすると、これらすべての情報は元どおり表示されます。工場出荷時の設定にリセット後もSquare レジスターに再ログインできるよう、リセットする前に以下の情報をメモしておいてください。
Wi-Fiネットワーク名とパスワード
アカウントのログイン情報(メールアドレスとパスワード)または端末コード
店舗名(該当する場合)
周辺機器の設定(プリンターステーション、キャッシュドロワー、およびその他の周辺機器)。各周辺機器の設定を写真に撮っておくことをお勧めします。
また、工場出荷時の設定にリセットする前に、端末から不具合調査レポートとデータを送信しておくと安心です。不具合調査レポートとデータには、問題をより迅速に診断して解決するのに役立つ重要なログが含まれています。
Square レジスターから不具合調査レポートとデータを送信するには、以下の手順を行います。
画面下のナビゲーションバーで、[その他] > [サポート] の順にタップします。
「トラブルシューティング」にある [データをアップロード] をタップします。
[不具合調査レポートを送信] をタップします。
[不具合調査レポートを送信] をタップして画面を閉じたら、Square レジスターを通常どおりご利用いただけます。不具合調査レポートはバックグラウンドで送信されます。
ご注意:不具合調査レポートのアップロードには2~7分程度かかる場合があります。必ず十分な速度のインターネット接続を利用し、アップロードが完了するまで端末の電源を切らないでください。
Square レジスターを工場出荷時の設定にリセットするには、以下の手順を行います。
オフラインモードで受け付けた取引がある場合は、先に進む前に必ずインターネットに再接続して完了させます。端末をリセットすると保留中のオフラインでの支払いデータが永久に失われ、売上代金も保存されません。
Square レジスターで下向きの矢印をタップし、次に [設定] をタップします。
[ハードウェア] > [一般] > [レジスターについて] の順にタップします。
画面下までスクロールして、[工場出荷時の設定へのリセット] > [工場出荷時の設定へのリセットを確認] の順にタップします。
最後にもう一度 [リセット] をタップします。カウントダウンが始まり、Square レジスターがリセットされます。
リセットが完了したら、インターネットに接続してログインしなおしてください。
基本設定(タイムゾーン、日付、時刻など)を再設定します。
再度インターネットに接続し、メールアドレスとパスワード(または端末コード)を使用して再ログインします。
キャッシュドロワー、プリンター、バーコードスキャナー、スケールなどの周辺機器を追加します。詳しくは、対応機種の周辺機器をSquare レジスターに接続する方法をご覧ください。
詳細設定を調整します。
ネットワーク要件
プロトコル/ポートの許可リスト登録
ネットワーク上の端末がアクセスできるプロトコルやポートを制限している場合、Squareの決済端末では、ファイアウォール経由で以下のプロトコルおよび対応するポートの使用を許可してください。
NTP。ご注意:端末の時刻が正確であることを必ず確認してください。時刻が正確でない場合、認証有効性の不一致が原因で接続に失敗することがあります。
HTTPS(ポート443のみ)。ご注意:Squareのサーバーへのトラフィックは、すべてHTTPS上で送受信されます。
ネットワークプリンターは以下のポートも使用しますが、インターネットへのアクセスは必要ありません。
UDP:22222、3289
TCP:9100:9109
ドメインのフィルタリング
ネットワーク内からアクセスできるドメインを制限している場合、Squareの決済端末では以下のドメインを許可リストに追加してください。
HTTPSトラフィック
以下のサブドメインすべて:
squareup.com
issquareup.com
squarecdn.com
cash.me
squarecloudservices.com
および以下のFQDN:
api.skyhookwireless.com
notify.bugsnag.com
sessions.bugsnag.com
apytiqcuyrsq6-ats.iot.us-east-2.amazonaws.com
square.site
www.weebly.com
api.mapbox.com
mobile-data.onetrust.io
privacyportal.onetrust.com
cdn.cookielaw.org
memfault-prod-east1.s3.amazonaws.com
memfault-prod-ap-south-1.s3.amazonaws.com
files.memfault.com
device.memfault.com
ingress.memfault.com
NTPトラフィック
NTPは次のサブドメインへのアクセスを要求します。
time.android.com
IPアドレス
SquareのIPアドレス範囲は以下のとおりです。
米国:74.122.184.0/21
アジア太平洋地域:103.31.216.0/22
ヨーロッパ:185.57.56.0/22
またSquareの決済端末では、Amazon Web Services(AWS)とGoogle Cloud Platform(GCP)へのアクセスが必要です。AWSのIPアドレス範囲は、こちらで公開されています。GoogleはAS15169を使用しています。
ご注意:Squareの決済端末には、内部にファイアウォールおよび許可リスト(IPではなく、ドメインに関するもの)が備わっており、すべてのSquareエンドポイントでTLS証明書のピン留め(ピニング)を行っています。このため、加盟店さま側でIPの許可リストを登録する作業は、Squareの許可リスト登録と重複することがあります。そこで、Squareの決済端末が社内のIPアドレスにアクセスできないようにあらかじめ設定し、あとはSquare端末のファイアウォールとドメインフィルターを活用してインターネットを開放しておくという方法もあります。
MACアドレス
SquareのMAC OUI:44:59:25
上記のコードで始まるすべてのMACアドレス(「44:59:25:XX:XX:XX」というMACアドレスを持つ端末)を許可リストにご登録ください。または、上記のコードで始まるMACアドレスを持つ端末を個別に許可リストに登録することも可能です(このコードはSquare固有で、他の端末メーカーが使用することはありません)。
DNS
Squareの決済端末は、DHCP経由で接続された、稼働中のすべてのDNSサーバーと互換性があります。インターネットサービスプロバイダーのサーバーまたは任意の共用サーバー(4.2.2.1/4.2.2.2のレベル3など)にも対応しています。
対応しているネットワーク認証プロトコル
Squareの決済端末は、以下のプロトコルに対応しています。
WPA/WPA2 PSK
WEP(米国のみ)
以下のプロトコルには対応していません。
WPA/WPA2 Enterprise
WPA3 PSK/WPA3 Enterprise
Square レジスターのお手入れ
Square レジスターの外側の汚れを落とすには、まずレジスターの電源をオフにして、電源アダプターを取り外してください。次に、糸くずの出ない柔らかい布をクリーナーで軽く湿らせて、レジスターの外側を拭いて汚れを取り除きます。このとき、開口部に水分が入らないようご注意ください。レジスターに直接液体を吹き付けないでください。エアゾールスプレー、溶剤、研磨剤、過酸化水素を含むクリーナーは、レジスターの表面を傷める恐れがあるため使用しないでください。
Square レジスターの画面の汚れを落とすには、まず端末の電源をオフにしてから、電源アダプターを取り外します。糸くずの出ない柔らかい布を水で軽く湿らせて、レジスターの画面を拭いて汚れを取り除いてください。