チャージバックの仕組み
カードでの支払い受け付けにおける潜在的なリスクの1つは、支払い異議申し立ての発生であり、これは広く「チャージバック」と呼ばれています。加盟店さまにおかれては事業運営にあたり、チャージバックの仕組みを十分に理解し、各当事者をきちんと理解しておくことが重要です。
チャージバックとは?
支払い異議申し立て(チャージバック)は、カード名義人がカード発行会社に支払いの取り消しを求めて申請を行った際に発生します。チャージバックはカードネットワーク(Visa、Mastercard、American Express)の慣行であり、購入者を不正使用から保護する目的で設けられています。
カード名義人はさまざまな理由でチャージバックを申請できますが、最もよくある理由は以下のとおりです。
不正使用:購入者がカードまたはカード情報の盗難に遭い、盗んだ人物がその情報を使って支払いを行った。
商品/サービスが未提供:購入を行ったが、対価を支払った商品またはサービスが提供されていない。たとえば、オンラインで衣類を購入したが商品が届かなかったなど。
商品/サービスが説明と異なる:購入を行ったが、受け取った商品またはサービスが説明とは違うまたは期待どおりの品質でない。たとえば、テラスの建築費用を請負業者に支払ったが、違う外観に作られたまたは施工の質が粗悪であったなど。
チャージバックには誰が関わりますか?
通常、チャージバックの流れに関わる主な当事者は以下のとおりです。
Square
Squareの金融パートナー(アクワイアラーおよび銀行業務パートナーなど)
各カードネットワーク(Visa、Mastercard、American Express、Discoverなど)
加盟店さま
購入者またはカード名義人
カード名義人のカード発行会社
チャージバックのプロセスはカードネットワークによって若干異なりますが、どのネットワークでもおおむね同様のガイドラインに沿って進められます。
チャージバックはどのように行われますか?
まず、カード名義人がカード発行会社に連絡し、支払いの取り消しを求めます。この時点で、チャージバックプロセスが開始されます。カード名義人がカード発行会社ではなくまずSquareに連絡したとしても、Squareはカード名義人に代わりチャージバックの手続きを開始することはできません。
カード名義人のカード発行会社がチャージバックプロセスを開始すると、Square加盟店さまによって処理された支払いに対して、カード名義人が申し立てを申請した旨がSquareに通知されます。加盟店さまには指定された期限内(通常7日以内)に、正当な支払いであることを証明する書類を提出していただきます。
加盟店さまが支払いの正当性を証明する書類を提出せずに期限が過ぎた場合、Squareはすでに手元にある関連情報を基に、チャージバックに反証しますが、追加書類を提出していただけない場合、 チャージバックが加盟店さまに有利に解決する可能性は低くなります。
解決までのタイムライン
加盟店さまが書類を提出されましたら、Squareのチャージバック解決チームがこの情報を取りまとめカード名義人のカード発行会社に送付します。カード発行会社にもチャージバックのプロセスのタイムラインがあり、通常は最長で90日です。この期間中に、カード発行会社は加盟店さまとSquareが提出した反証資料を審査し、チャージバックについて最終判断を下します。このタイムラインはカード発行会社により決められた期間であるため、Squareが手続きを早めることはできません。チャージバック管理画面またはモバイル端末で、チャージバックのステータス、アップロード済みのすべての書類、チャージバックの次のプロセスをご確認いただけます。
ご注意:Squareは、チャージバックプロセスの最終判断に影響を及ぼす、または最終判断を下す立場にはありません。審査に向けて加盟店さまをサポートし、チャージバックの正当性の証明をサポートをすることのみ可能です。
チャージバック最終判断が下され、カード名義人のカード発行会社から連絡があり次第、Squareはチャージバックのステータスを更新いたします。一度カード発行会社によって最終判断が下されると、Squareは必ずカード発行会社からの結果に従わなければならず、加盟店さまに代わって上訴したり係争を続けたりする権利はありません。
Squareでチャージバックが発生した場合のプロセスの詳細については、チャージバックの一連の流れについてをご覧ください。