チャージバックを管理する
チャージバックについて
カード決済を受け付けるにあたり、想定されるリスクの1つはチャージバックの発生です。チャージバックの流れ、必要書類、関与する当事者を理解しておくことは、事業運営において重要です。
通常、チャージバックの流れに関与する主な当事者は、販売を行う加盟店さまご自身、お客さま(購入者)、SquareおよびSquareの金融パートナー、カードネットワーク、お客さまのクレジットカード会社です。チャージバックの流れはカードネットワークごとに若干異なりますが、どのネットワークでも大体同様のガイドラインに沿って進められます。
カード名義人はさまざまな理由でチャージバックを主張できますが、最もよくある理由は以下のとおりです。
不正使用:購入者がカードまたはカード情報の盗難に遭い、第三者がその情報を使って支払いを行った。
商品/サービスが未提供:購入を行ったが、対価を支払った商品またはサービスが提供されていない。たとえば、オンラインで衣類を購入したが商品が届かなかったと主張する、など。
商品/サービスが説明と異なる:購入を行ったが、受け取った商品またはサービスが説明とは違うまたは期待どおりの品質でない。たとえば、テラスの建築費用を請負業者に支払ったが、建築方法に誤りがある、または施工の質が粗悪であったと主張する、など。
はじめる前に
チャージバックの管理サービスにおいて、手数料は発生しません。チャージバックに反証する際の手数料は弊社が負担します。
Squareがチャージバックの通知を受けた場合、直ちに加盟店さまに報告いたします。また、チャージバックが行われた金額を加盟店さまのSquareの残高から差し引き、即座に保留にします。
クレジットカード会社が決定を下すと、チャージバックの結果は最終的なものとなります。
取引の種類によって、チャージバックの流れとタイムラインに影響が出ることがあります。
ICカード(EMV)のチャージバック
購入者の支払方法によって、チャージバックの流れとタイムラインに影響が出ることがあります。支払方法がICカード(EMV)の場合、主な考慮事項は次のとおりです。
EMV技術では、クレジットカードやデビットカードに埋め込まれた小さくて強力なチップを使って、カード取引をより安全に行います。支払いカードの裏面にある磁気ストライプは、EMV技術とはみなされません。
ICカード(EMV) は、カードリーダーに挿入またはタッチされたときに、不正行為に対する保護機能が動作します。EMV仕様のICカードを使って取引を正しく行うには、ICチップを読み取るためにカードをタッチまたは挿入しなければなりません。
よって、不正使用やチャージバックに伴う責任は、新しいEMVチップシステムに準拠していない当事者側にあることになります。現在、クレジットカード会社では、ICカードがスワイプされて行われた(タップ、挿入でなく)取引に対し、お客さまがカードが不正に使用されたと主張する場合、お客さまのチャージバックの主張はすべて認められます。
つまり、お客さまがICカードをスワイプして加盟店さまが受け付けた決済に対し、お客さまがチャージバックを行った場合、損失を負うことになります。
詳しくは、Squareのハードウェアをご覧ください。
チャージバックの流れ
手順1:情報リクエストフォームを確認する
お客さまがクレジットカード会社にチャージバックを主張すると、メール、Square データ、アプリ内通知でチャージバックの初回通知が届きます。初回の通知メールから情報リクエストフォームにアクセスできます。また、フォームは、チャージバックダッシュボードまたはSquare POSレジアプリからも確認できます。
リクエスト情報は、初回の通知メールを受け取ってから、5日以内に提出してください。フォームに記載されているチャージバックの詳細をよく読み、お客さまの主張を細部まで確認します。理由コードとチャージバックの金額をしっかり把握することが重要です。これにより、どの取引がチャージバックされているか、どの証拠書類を送信すべきかを判断できます。
フォームの項目は、次のとおりです。
お客さまがチャージバックを主張した理由の詳細説明。
クレジットカード会社が決定を下すために必要な情報。
チャージバックのステータスに関する情報。これは、クレジットカード会社からの返答を受けると更新されます。ステータスには、これまでにアップロードしたすべての書類と、チャージバックの次のステップが含まれます。
チャージバックに反証する場合、該当する書類を送付するための正確な期限。
手順2:チャージバックに対応する
上記の情報を読んだ後、チャージバックを承認するか、反証するかを選択します。
チャージバックに反証する
チャージバックされた取引が有効であると思われ、チャージバックの正当性に反証を行う場合は、フォームの最初の質問で [はい] を選択し、残りの質問に回答します。フォームで求められる証拠書類を収集し、フォームに添付の上、送信します。クレジットカード会社が追加情報を必要とすると判断があった場合は、弊社より改めてご連絡いたします。
手順3:クレジットカード会社の決定を待つ
チャージバックに反証する場合、クレジットカード会社が最終決定を下すまでに、チャージバック開始から最大90日かかる場合があります。この日数はカード会社によって定められているため、Squareが手続きを早めることはできません。
チャージバックの進捗状況は、情報のリクエストでいつでも確認できます。また、Square POSレジアプリから、[≡その他] > [設定] > [情報のリクエスト] の順にタップしてフォームにアクセスすることもできます。
手順4:チャージバックの結果を確認する
決定が下され次第、メールでクレジットカード会社の決定内容をお知らせいたします。また、チャージバックダッシュボード:のチャージバックのステータスが更新されます。
手順5:チャージバック額の不足分を振り込む(該当する場合)
Squareの残高からチャージバック額を保留にできない場合、残高にチャージバック額がマイナスして反映されます。Squareより、チャージバック額に不足する金額を振り込んでいただくようお願いのメールが届きます。