スタッフ管理のシフトスケジュール作成(雇用者用)
概要
日々の運営と人件費を明確に把握することは、事業管理において重要です。Square スタッフ管理およびスタッフ Plusの「シフトスケジュール作成」機能を利用すれば、あなたとスタッフ全員のスケジュールを1箇所で作成、管理、公開することができます。スタッフ管理のシフトスケジュール作成には、既存のPOSレジを自動的に統合するのに必要なツールが装備されているので、シンプルでスムーズに毎日のシフトを管理することが可能です。

用語集
スタッフのスケジュール作成に関連してよく使われる用語の詳細については、下表をご確認ください。
用語 | 定義 |
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シフト | スタッフがある役職で勤務する時間範囲を指します。シフトスケジュール作成には、スケジュール済みシフト、現在のシフト、完了したシフトといった複数のシフトステータスが含まれます。スタッフは1勤務日に、複数のシフトに割り当てられる場合があります。 |
タイムカード | 毎回のシフトの記録を指し、通常は事業の給与支払い期に合わせて作成されます。閲覧のために絞り込む期間によっては、タイムカードに進行中のシフトと完了したシフトの両方が含まれる場合があります。 |
勤務日 | 24時間ごとに繰り返す事業活動を行う期間を指し、ほとんどの事業体では、標準的な1日(12am~12am)が勤務日に当たります。深夜に営業している事業体の場合は、開始時間をその勤務日のスタッフ全員が退勤する時間に合わせるものとします(たとえば、バーの場合は4am~4amに設定することで、深夜に営業する数時間をカバーできます)。 |
有給の時間 | 勤務が始まってから終わるまでの通しの時間から、無給の休憩時間を差し引いた時間を指します。たとえば、スタッフが9amから5pmまで勤務して無給の昼食休憩を30分間取ったとします。このスタッフの有給の時間は、合計7.5時間です。 |
勤務可能日時 | スタッフが働くことができる日時を指します。一般的に、勤務可能日時は繰り返され、1回限りのタイムオフリクエストとは別の設定です。たとえば、あるスタッフの勤務可能日時には月曜日から金曜日までの10am~9pmに勤務可能、と設定される場合があります。 |
職名 | スタッフが業務において担う役割を指します。最大12の職名をスタッフに設定可能であり、それぞれ別の時給が割り当てられます。対応する時給は、スタッフが出勤したときの職名により決まります。たとえば、「キャッシャー」および「バーテンダー」の職名を持つスタッフの場合、「キャッシャー」の職名では¥2000、「バーテンダー」の職名では¥3000の時給が計算されます。 |
お知らせメールの設定 | プッシュ方式で配信される能動的なメッセージを指します(その他の当事者に代わり、Squareによりアカウントオーナーまたはスタッフへとプッシュされる通知、など)。 注意: 現時点でスタッフ管理およびスタッフ Plusが対応しているのは、メールとアプリのプッシュ通知のみです。 |
アラート | 通常Square データレポートで確認することが可能な、受動的なメッセージを指します。以下が含まれますがこれらに限定されません: 休憩違反、シフト違反、および残業アラート。 |
はじめる
まずスケジュールを作成する前に、スムーズに作成手順を進められるよう、いくつか準備することお勧めします。
スタッフを作成する: スケジュールを行う前に、スタッフを作成して、ログインするためのメールアドレス、役職、時給、アクセス権限セットを割り当てる必要があります。
スタッフアプリをスタッフに勧める: スタッフが自身のスケジュールをどこでも管理できるよう、Squre スタッフアプリをダウンロードしてもらってください。本アプリにより、スタッフは職場でも自宅でも、スケジュールにアクセスしたり変更をリクエストしたりできるようになります。
スケジュールを設定する
勤務可能日時
スタッフを設定し終わったら、彼らの勤務可能日時が正確で最新であることを確認します。Square スタッフアプリ経由で勤務可能日時を設定してもらう、またはSquare データで設定してもらうことが可能です。オーナーであるあなたが設定する場合は、以下の手順を行います。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして [勤務可能日時] を選択します。
スタッフリストの上のドロップダウンメニューから適切な店舗を選択します。
任意のスタッフの行から [「+」] アイコンをクリックして、特定日の勤務可能日時ページを開きます。
営業時間中のどのシフトでも可能である場合は、[全日可能] に切り替えます。または [開始時間] と [終了時間] を入力して、いつ勤務可能であるかを指定します。
別の勤務可能日時の時間帯を追加するには、[勤務可能日時を追加] をクリックします。また別の曜日で同じ時間帯を繰り返す場合は、[他曜日で繰り返す] セクションで当てはまる曜日をにチェックを入れます。
[保存] をクリックします。

スタッフアプリでスタッフ自身が勤務可能日時を設定するには、以下の手順を行います。
Square スタッフアプリの [ホーム] ページから、[その他] をタップします。
[勤務情報の設定] セクションで、[勤務可能日時] をタップします。
編集する曜日をタップして [勤務可能日時を追加] 画面を開き、必要な変更を行います。
[変更を保存] をタップして [勤務可能日時] セクションに戻り、編集が必要な残りの曜日にも同手順を繰り返します。
注意:勤務可能日時は、Square データおよびSquare スタッフアプリでのみ編集可能です。アカウントオーナーとフルアクセス権限または「勤務可能日時を管理」アクセス権限を持つスタッフは、いつでもSquare データ経由で勤務可能日時を編集可能です。アクセス権限が制限されているスタッフには、Square スタッフアプリを使用して自身の勤務可能日時を編集するオプションがあります。
シフト
スタッフの勤務可能日時の設定が済んだら、各スタッフに [シフト] を適用してスケジュールを組み始めることができます。以下の手順を行います。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして [シフト] を選択します。
スタッフリストの上のドロップダウンメニューから、適した時間帯と店舗を選択します。注意: [すべてのスタッフ] と表示されているドロップダウンメニューをクリックして、特定のスタッフまたは役職のフィルターをオン/オフにします。たとえば、ビジネスオーナーをスケジュールに入れる必要がない場合は、オーナーを [除外] したすべてのスタッフにフィルターをかけることが可能です。
任意のスタッフの行から [「+」] アイコンをクリックして、特定日の [シフトを追加] 画面を開きます。
スタッフ、役職、曜日が正しいか確認して、[開始時間] および [終了時間] を入力します。注意: 選択したスタッフが勤務不可である、またはその日で一部勤務不可である場合は、勤務可能日ではないと知らせる警告が表示されます。
オプションとして、スケジュール上にメモを追加しスタッフに関連付けて視認するための色を選択できます。注意: あるスタッフのシフトに関連付けられたメモがある場合、そのシフトブロックの色は他のものよりやや薄く表示されます。メモはスケジュールを作成した人物にしか見えず、スタッフには表示されません。
別の曜日に同一シフトを繰り返す必要がある場合、[シフトを追加] 画面下部の [シフト繰り返し] ドロップダウンメニューから対応する曜日にチェックを入れます。
[保存] をクリックします。
スケジュールが十分に埋まるまで、各スタッフを対象にこの手順を繰り返します。
すでにスケジュールされたシフトをドラッグ・ドロップすることもできます。任意のスケジュール済みシフトをクリックし適したセルへとドラッグして、あるスタッフから別のスタッフへと移動させます。また、キーボードのオプション/ALTキーを長押ししてシフトをコピーすることもできます。シフトを新規セル内にドロップすると変更が自動的に保存されますが、公開はされていません。
注意: スタッフごとに適用可能な1日最大シフト数は3です。

オープンシフト
特定のシフトを埋めることとができず、その役職に関連するスタッフ全員にそのオプションを提示したい場合は、オープンシフトを使用することが可能です。以下の手順を行います。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして [シフト] を選択します。
スタッフリストの上のドロップダウンメニューから、適した時間帯と店舗を選択します。
[オープンシフト] 行から [「+」] アイコンをクリックして、特定日の [Add shift] 画面を開きます。注意: 職種で絞り込む場合は、適切な行の [「+」] アイコンをクリックして [シフトを追加] 画面のスタッフドロップダウンメニューから、[オープンシフト] を選択します。
役職と曜日が正しいことを確認して、[開始時間] および [終了時間] を入力します。
オプションとして、スケジュール上にメモを追加しオープンシフトに関連付けて視認するための色を選択できます。注意: あるスタッフのシフトに関連付けられたメモがある場合、そのシフトブロックの色は他のものよりやや薄く表示されます。メモはスケジュールを作成した人物にしか見えず、スタッフには表示されません。
別の曜日に同一オープンシフトを繰り返す必要がある場合、[シフトを追加] 画面下部の [シフト繰り返し] ドロップダウンメニューから対応する曜日にチェックを入れます。
[保存] をクリックします。
オープンシフトを選べるオプションを付与する曜日に、上記手順を繰り返します。
この時点で、作成されたオープンシフトは、その特定の時間帯での勤務にスケジュールされていないスタッフで役職が一致する人物に対して表示されるようになります。スタッフはオープンシフトを、スタッフアプリから直接選ぶことができます。スタッフは以下を行ってもらってください。
スタッフアプリにログインして [スケジュール] をタップします。
日付セレクターを使用して、スケジュールに適した時間帯を選択します。
青いテキストで [オープンシフト] と記載されているシフトを特定し、対象のシフトをタップして [シフト詳細] 画面を開きます。
[シフトをリクエスト] をタップします。
スタッフがオープンシフトのリクエストが行うと、Square データ内でオーナー宛てに通知が届きます。その通知から直接 [リクエストを確認] をクリックするか、 [タイムカード] > [シフト] の順に選択して、3点アイコンをクリックして手動で確認することが可能です。プロンプトでシフトリクエストを [否認] するか [承認] するかを選択すると、スタッフアプリからそのスタッフ宛てに否認/承認されたことを伝えるプッシュ通知が送信されます。
すでにスケジュールされたシフトをドラッグ・ドロップすることもできます。任意のスケジュール済みシフトをクリックし適したセルへとドラッグして、あるスタッフから別のスタッフへと移動させます。また、キーボードのオプション/ALTキーを長押ししてシフトをコピーすることもできます。シフトを新規セル内にドロップすると変更が自動的に保存されますが、公開はされていません。

シフトの交換
スタッフ Plusを利用している場合は、スタッフも他のスタッフとシフトを交換するオプションをご利用できます。勤務可能日時が変更となったため勤務できなくなった場合、または単に別のシフトの時間帯が良い場合に交換できますので、以下の手順を行ってください。
スタッフアプリにログインして [スケジュール] をタップします。
日付セレクターを使用して、スケジュールに適した時間帯を選択します。
対象のシフトをタップして [シフト詳細] 画面を開きます。
[シフト交換] をタップします。
利用可能なシフトのリストから、都合の良いシフトを選択して [交換をリクエスト] をタップします。
この時点で、交換のリクエスト対象のシフトに入っているスタッフ
宛てにメールおよび/またはスタッフアプリからのプッシュ通知が送信されます(スタッフの通知設定により異なります)。この連絡で、別のスタッフがシフト交換を希望している旨が通知され、シフト交換を承認するまたは否認することができます。注意: シフト交換をリクエストしたスタッフ宛てには、交換リクエストが承認されるまでは自身のシフトの責任を負う旨を知らせる通知がリクエスト前に送付されます。
スケジュールを公開する
スケジュール作成が終了しこれ以上の編集は不要と確認できたら、[シフト] 画面左上の [公開] ボタンをクリックします。サマリーを見直して、スタッフ人数合計、シフト合計、勤務時間合計を確認し、対象のスタッフに通知するかまたはすべてのスタッフに通知するかを選択します。ここで、[スケジュールを公開] をクリックします。スタッフ宛てに、新しいスケジュールについてのメール通知が届きます。また、Square スタッフアプリからスケジュールを閲覧するオプションもあります。
また、既存のスケジュールを(完了していてもいなくても)簡単に複製できます。[公開] アイコンの横にある [複製] アイコンをクリックしてください。[スケジュールを複製] 画面から、スケジュールをコピーしたい週を選択して [スケジュールを複製] をクリックして手順を完了させます。

スケジュールを管理する
出勤/退勤時またはスケジュール閲覧時のエラーおよび混乱を最低限に抑えるため、[タイムカード] の設定が適切に有効化されていることが重要です。以下の設定の種類を参照しながら、それぞれの詳細をご確認ください。
勤務期間
勤務週と勤務日の入力は、残業計算方法に影響します。レポートの整合性を保つため、最後に勤務を終えるスタッフが退勤した後の時間を開始時間として設定します。勤務期間の設定を更新するには、以下の手順を行います。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして、[設定] > [勤務期間] の順に選択します。
[勤務週の開始曜日] ドロップダウンメニューから、当てはまる曜日を選択します。
[勤務日の開始時刻] ドロップダウンメニューから、当てはまる時刻を選択します。注意: ほとんどの事業体で12amを開始時刻にするのが標準ですが、真夜中を過ぎても勤務するスタッフがいる事業(バー、レストラン、など)である場合は、勤務日の開始時刻を調整して、その日のすべてのスタッフが退勤する時間を反映させる必要があります。
[キャンセル] をクリックして変更を破棄します。または、[保存] をクリックして確定します。
残業
残業を設定設定するには以下の手順を行います。
注意:現在、残業代は全て25%割増で計算されパーセンテージの数字を変更することができませんので、あらかじめご了承ください。残業や休憩時間など労働基準法について詳しくは、 厚生労働省のページでご確認ください。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして、[設定] > [残業] の順に選択します。
当てはまる残業ルールをオン/オフに切り替えて、対応する残業ルールに関連する [勤務(時間)後] を含めます。
[キャンセル] をクリックして変更を破棄します。または、[保存] をクリックして確定します。
休憩
注意: 作成できる休憩の種類は1店舗あたり3つまでです。休憩の設定を更新するには、以下の手順を行います。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして、[設定] > [休憩] の順に選択します。
[新しい休憩を作成] をクリックして、[新しい休憩] 画面を開きます。ここから休憩に名前を付け、長さを設定して、報酬を [有給] にするか [無給] にするかを選択します。
[キャンセル] をクリックして変更を破棄します。または、[保存] をクリックして確定します。
スタッフアプリ
Square スタッフアプリによりスタッフは、出勤/退勤の打刻、タイムカードの閲覧、スケジュールの閲覧、勤務可能日時の管理ができます。またスタッフ Plusを利用すると、オープンシフトを取得し、他のスタッフとシフトを交換する(要承認)ことができます。スタッフアプリの設定を更新するには、以下の手順を行います。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして、[設定] > [スタッフアプリ] の順に選択します。
[スタッフアプリから出勤/退勤する] 設定を、都合に合わせてオンまたはオフに切り替えます。
[キャンセル] をクリックして変更を破棄します。または、[保存] をクリックして確定します。
タイムカードの打刻コントロール
タイムカードの打刻コントロールにより、POSレジでの出勤/退勤の打刻を何分前からできるか時間範囲をカスタマイズすることができます。注意: この設定は、スタッフ Plusでのみ利用可能です。タイムカードの打刻コントロール設定を更新するには、以下の手順を行います。
Square データの [タイムカード] セクションにアクセスして、[設定] > [タイムカードの打刻コントロール] の順に選択します。
[早めの休憩終了をブロック] および [定刻より早めの出勤と予定外の出勤をブロック] 設定をオン/オフに切り替えて、必要な情報を入力します(猶予時間(分)または適用する店舗、など)。
[キャンセル] をクリックして変更を破棄します。または、[保存] をクリックして確定します。
また、「カスタムアクセス権限」を利用して [定刻より早めの出勤と予定外の出勤を上書き変更] アクセス権限をオンにして、この設定をオーバーライド
する権限を一部のスタッフに付与することも可能です。
FAQ
はい。すでに公開されたスケジュールを編集するには、Square データの [タイムカード] から [シフト] セクションにアクセスし、対象のスケジュールを特定して必要な編集を行ってください。編集が済んだら [公開] ボタンをクリックして、スケジュールを更新します。
現時点では、スタッフ管理の「シフトスケジュール作成」経由でタイムオフのリクエストを送信する機能はありません。近い将来、この機能をご用意する予定ですが、それまでは毎週のスケジュールを作成する前に、対象の期間中の人員配置に影響を与え得るタイムオフのリクエストがないか、スタッフと直接話し合っていただくことをお勧めします。