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Square リテールPOSレジの在庫集計

概要

売上、万引き、紛失、在庫調整のエラーや見逃しなどが原因で、Square アカウントに表示される在庫数と手元にある在庫数が一致しないことがあります。

このような食い違いを調整して対処するため、多くの小売業者では循環棚卸や一斉棚卸が行われています。Square リテールPOSレジ プラスでは、iPadやiPhoneのカメラを使用するか、または対応機種のバーコードスキャナーのスキャナーを使って在庫数を手入力することで棚卸に対応できます。また、複数のスタッフが並行して在庫集計の作業にあたることができるので、棚卸のために営業を休止する時間を最小限に抑えることができます。

棚卸のアクセス権限を設定する

Square リテールPOSレジで棚卸を行うには、スタッフにアクセス権限を割り当てる必要があります。

在庫集計(棚卸)のアクセス権限は、以下のとおりです。

  • 棚卸中に単位原価を表示する(POSレジとSquare データ):このアクセス権限を付与されたスタッフは、棚卸で集計中の商品の単位原価と合計価額を表示・確認することができます。このアクセス権限で表示できるのは、集計中の単位原価のみで、Square リテールPOSレジ上のその他の単位原価を表示することはできません。

  • 循環棚卸を開始、集計、確定する(POSレジのみ):このアクセス権限を付与されたスタッフは、レビューのステータスに関わらず、循環棚卸を開始および完了できます。

  • 一斉棚卸を開始および集計する(POSレジのみ):このアクセス権限を付与されたスタッフは、一斉棚卸を開始できますが、棚卸のレビューまたは編集はできません。

  • 一斉棚卸をレビュー、確定、削除する(POSレジとSquare データ):  このアクセス権限を付与されたスタッフは、棚卸のレビューおよび編集に加え、集計数をシステムに送信できます。

棚卸のアクセス権限を割り当てるには、以下の手順を行います。

  1. Square データで [スタッフ] > [アクセス権限] の順に選択して、棚卸のアクセス権限を付与する役割の種類を選択します。

  2. [商品] を選択します。

  3. [在庫集計] で、割り当てるアクセス権限を選択します。

  4. 新しいスタッフ向けにアクセス権限を付与する場合は、[スタッフを保存] を選択します。

  5. 既存のスタッフ向けのアクセス権限である場合は、[保存] を選択します。

さらに詳しくは、スタッフ管理をはじめるをご覧ください。 

循環棚卸

商品バリエーションごとに、少なくとも90日ごとに循環棚卸を行うことが推奨されています。

手入力で循環棚卸を行う

  1. Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから、[在庫] > [在庫数管理] の順にタップします。

  2. [在庫数をカウント] > [循環棚卸] の順にタップします。

  3. 画面上部の検索バーをタップして、該当するバリエーションを選択します。[続行] をタップします。

  4. 商品バリエーションをタップし、数字パッドを使って数量を入力し、チェックマークをタップします。

  5. すべての該当するバリエーションに、このプロセスを繰り返します。

  6. [次へ] > [確認] の順にタップします。

スキャナーやカメラを使って循環棚卸を行う

  1. Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから、[在庫] > [在庫数管理] の順にタップします。

  2. [在庫数をカウント] > [循環棚卸] の順にタップします。

  3. 対応機種のバーコードスキャナーまたはiPad/iPhoneのカメラを使い、商品をスキャンします。

  4. 同じ商品が複数ある場合は1つずつスキャンするか、画面上の商品リストをタップして数字キーで数量を入力します。その後、チェックマークをタップします。

  5. すべての該当するバリエーションに、このプロセスを繰り返します。

  6. [次へ] > [確認] の順にタップします。

画面隅の [在庫数] の隣にある [X] をタップすると、いつでも循環棚卸を保存またはキャンセルできます。変更を保存できるポップアップが表示されるので、保存して閉じるか、または保存せずに削除します。

ご注意:進捗状況は、在庫集計に使用している端末にのみ保存されます。同一のSquare アカウントにログインしている場合でも、別の端末からは在庫の集計情報を表示することはできません。

一斉棚卸

手入力で一斉棚卸を行う

  1. Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから、[在庫] > [在庫数管理] の順にタップします。

  2. [在庫数をカウント] > [一斉棚卸] の順にタップします。

  3. 画面上部の検索バーをタップして、該当するバリエーションを選択し、[続行] をタップします。

  4. 商品バリエーションをタップし、数字パッドを使って数量を入力し、チェックマークをタップします。

  5. すべての該当するバリエーションに、このプロセスを繰り返します。

  6. [進捗状況を送信] > [確認] の順にタップします。

スキャナーやカメラを使って一斉棚卸を行う

  1. Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから、[在庫] > [在庫数管理] の順にタップします。

  2. [在庫数をカウント] > [一斉棚卸] の順にタップします。

  3. またはiPad/iPhoneのカメラを使い、商品をスキャンします。 

  4. 同じ商品が複数ある場合は1つずつスキャンするか、画面上の商品リストをタップして数字キーで数量を入力します。その後、チェックマークをタップします。  

  5. すべての該当するバリエーションに、このプロセスを繰り返します。

  6. [進捗状況を送信] > [確認] の順にタップします。

画面隅の [在庫数] の隣にある [X] をタップすると、いつでも一斉棚卸を保存またはキャンセルできます。変更を保存できるポップアップが表示されるので、保存して閉じるか、または保存せずに削除します。

カテゴリ別の一斉棚卸

一斉棚卸を行う際に、状況に応じて商品を追加するのではなく、カテゴリ別に集計作業を行うには、商品検索フィルターの利用をおすすめします。

商品カテゴリ別に棚卸を行うには、以下の手順を行います。

  1. Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから、[在庫] > [在庫数管理] の順にタップします。

  2. [在庫数をカウント] > [一斉棚卸] の順にタップするか、すでに対応中の一斉棚卸を選択します。

  3. 画面上部の検索バーをタップして、検索バーの横にあるフィルターアイコンをタップします。

  4. 棚卸する商品カテゴリを選択して、[結果を表示] をタップします。

  5. 結果一覧から特定の商品を選択するか、[すべてを選択] をタップします。

  6. 商品の選択が完了したら、[確認] をタップします。

棚卸セッションに商品を追加したら、商品またはバリエーションをタップして数量を入力します。すべての商品の集計作業が終わったら、[進捗状況を送信] をタップして作業を保存します。

複数のデバイスを使用した一斉棚卸

複数のデバイスを使用して、一斉棚卸を行えます。Square リテールPOSレジアプリを使用して複数のデバイスで一斉棚卸を行うには、以下の手順を行います。

  1. 以下のいずれかの方法で一斉棚卸を開始します。

    1. 手入力で一斉棚卸を行う

    2. バーコードスキャナーやカメラを使って一斉棚卸を行う

    3. カテゴリ別に一斉棚卸を行う

  2. 最初のデバイスで一斉棚卸を開始した後、2台目以降のデバイスで [在庫] > [在庫数管理] の順に移動します。

  3. 在庫数の一覧で、ステータスが「対応中」の一斉棚卸をタップします。

  4. 2台目以降のデバイスでは、一斉棚卸の詳細画面で [商品をカウント]、[集計サマリーを表示]、[カウントを削除]、[レビューを開始] などの操作を選択できます。

ご注意:複数デバイスによる在庫集計は、一斉棚卸でのみ行えます。複数のデバイスで一斉棚卸を行う際は、すべて同じSquare アカウントにログインする必要があります。

一斉棚卸をレビューして承認する

一斉棚卸が終わったら、集計をレビューして承認する必要があります。集計数をレビューする前に、手元にある全商品をカウントしたかどうか、もう一度確認してください。

レビューは、iOS用Square リテールPOSレジアプリまたはSquare データから行えます。

Square データからの場合:

  1. Square データから、[商品] > [在庫管理] > [在庫数管理] の順にクリックします。

  2. この一覧で、ステータスが「対応中」になっている [一斉棚卸] をクリックします。[レビューを開始] をクリックします。ご注意:レビューの集計が承認されると、カウントされていないバリエーションの在庫は0になります。レビュー用に送信せずにサマリーを見るには、[キャンセル] > [集計サマリーを表示] の順にクリックすると集計が表示されます。 

  3. 結果のレビュー画面で、すべての集計が正しいことを確認します。

    1. 一覧の内容を並べ替えるには、[並べ替え] をタップして、希望するオプションを一覧から選択します。一覧の情報は、「差異(件数)」または「差異(費用)」別に並べ替えることができます。また、アルファベット順に並べ替えることも可能です。

    2. 単位品目の集計を上書きするには、対象の単位品目を選択して [集計を上書きする] をクリックします。その後、正しい集計数を入力して [完了] をクリックします。

    3. 未入力の商品を集計に追加するには、[在庫数] ビューに戻り、ステータスが「レビュー中」の集計をクリックします。[レビューを取り消す] > [確認] の順に選択すると、集計が「対応中」に戻ります。集計が「対応中」に戻ると、iOSアプリを使用して新しい商品の集計を開始できます。集計が完了したら、この集計をもう一度レビュー用に送信します。 

  4. すべての単位品目を確認し終わったら、[確認] をクリックします。 

iOS端末からの場合:

  1. Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから、[在庫] > [在庫数管理] の順にタップします。

  2. この一覧で、ステータスが「対応中」になっている [一斉棚卸] をタップします。[レビューを開始] をタップします。ご注意:レビューの集計が承認されると、カウントされていないバリエーションの在庫は0になります。レビュー用に送信せずにサマリーを見るには、[キャンセル] > [集計サマリーを表示] の順にタップすると集計が表示されます。 

  3. 結果のレビュー画面で、すべての集計が正しいことを確認します。

    • 一覧の内容を並べ替えるには、[並べ替え] をタップして、希望するオプションを一覧から選択します。一覧の情報は、「差異(件数)」または「差異(費用)」別に並べ替えることができます。また、アルファベット順に並べ替えることも可能です。

    • 単位品目の集計を上書きするには、対象の単位品目を選択して [集計を上書きする] をタップします。その後、正しい集計を入力し、チェックマークをタップして、[完了] をタップします。

    • 未入力の商品を集計に追加するには、[在庫数] ビューに戻り、ステータスが [レビュー中] の集計をタップします。[レビューを取り消す] > [確認] の順に選択すると、集計が「対応中」に戻ります。未入力のバリエーションを集計に追加するには、[カウントを再開] をタップします。集計が完了したら、この集計をもう一度レビュー用に送信します。  

  4. すべての単位品目の確認が完了したら、[確認] をタップします。 

ご注意:この操作は元に戻せません。[確認] をタップする前に、すべての単位品目のレビューが完了していることを確認してください。在庫の一斉棚卸が承認されると、[在庫数] のステータスが「完了済み]」になります。 

在庫差異レポート

Square リテールPOSレジアプリまたはSquare データから、在庫差異レポートを表示したり、過去に完了した集計を見たりするには、以下の手順を行います。

Square データからの場合:

  1. Square データから、[商品] > [在庫管理] > [在庫数管理] の順にクリックします。

  2. ステータスが「完了済み」の一斉棚卸をクリックします。 

  3. 一覧の内容を並べ替えるには、[並べ替え] をクリックして、希望するオプションを一覧から選択します。一覧の情報は、「差異(件数)」または「差異(費用)」別に並べ替えることができます。また、アルファベット順に並べ替えることも可能です。

  4. 画面右上にある [詳細] をクリックすると、棚卸セッションの件数合計と費用の差異を表示できます。個別のバリエーションをクリックして、それぞれの件数と費用の差異を表示することも可能です。 

    • 件数に差異がある場合は、Square データで未入力の単位原価を必ず修正してください。未入力の単位原価があると、手持ちの在庫数と差異合計が不正確になることがあります。 

iOS端末からの場合:

  1. Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから、[在庫] > [在庫数管理] の順にタップします。

  2. ステータスが「完了済み」の一斉棚卸をタップします。 

  3. 一覧の内容を並べ替えるには、[並べ替え] をタップして、希望するオプションを一覧から選択します。一覧の情報は、「差異(件数)」または「差異(費用)」別に並べ替えることができます。また、アルファベット順に並べ替えることも可能です。

  4. [詳細] をタップすると、棚卸セッションの件数合計と費用の差異を表示できます。個別のバリエーションをタップして、それぞれの件数と費用の差異を表示することも可能です。 

    • 件数に差異がある場合は、Square データで未入力の単位原価を必ず修正してください。未入力の単位原価があると、手持ちの在庫数と差異合計が不正確になることがあります。 

ご注意棚卸中に単位原価を表示するアクセス権限のある従業員のみが、在庫集計の費用の差異を表示できます。集計がレビュー用に送信されると、商品やバリエーションに関連付けられた単位原価を更新することはできなくなります。 

在庫差異レポートをエクスポートする

Square データでは、完了済みの循環棚卸の在庫差異レポートや、対応中(または完了済み)の一斉棚卸のデータをエクスポートすることができます。

循環棚卸のデータをエクスポートするには、以下の手順を行います。

  1. Square データから、[商品] > [在庫管理] > [在庫数] の順にクリックします。

  2. ステータスが「完了済み」の循環棚卸をクリックします。

  3. [エクスポート] をクリックして、エクスポートするレポートを選択します。

    1. 商品CSV:在庫数や差異のデータがエクスポートされます。

    2. 件数のサマリーCSV:在庫に関する詳細サマリー(集計数、担当者、開始日時、送信日時など)がエクスポートされます。

一斉棚卸のデータをエクスポートするには、以下の手順を行います。

  1. Square データで [商品] > [在庫管理] > [在庫数] の順にクリックします。

  2. ステータスが「対応中」または「完了済み」の一斉棚卸をクリックします。

  3. 画面右上の [エクスポート] をクリックして、エクスポートするレポートを選択します。

    1. 商品CSV:在庫数や差異のデータがエクスポートされます。

    2. 件数のサマリーCSV:在庫に関する詳細サマリー(集計数、担当者、開始日時、送信日時など)がエクスポートされます。

よくあるご質問(FAQ)

棚卸機能にアクセスできませんが、なぜですか?

棚卸機能をご利用いただけるのは、Square リテールPOSレジ プラスのサブスクリプション登録者のみです。詳細については、Square リテールPOSレジの利用を開始するをご覧ください。

棚卸には、アプリバージョン6.7以降が必要です。App Storeから、最新のSquare リテールPOSレジアプリにアップデートできます。詳細については、Square リテールPOSレジアプリをアップデートするをご覧ください。

循環棚卸が進行中である場合、一斉棚卸を行うことはできません。続けるには、 現在の循環棚卸を破棄または確定してください。循環棚卸を確定して進行中の集計データが保存されるまで、一斉棚卸機能は非表示になります。

一斉棚卸を実行するときに、未集計の商品がデフォルトでゼロに設定されないようにするにはどうすればよいですか?

未集計の商品が在庫ゼロに設定されないようにするには、循環棚卸を利用することをお勧めします。一斉棚卸は、ある店舗のすべての商品を集計することが目的です。そのため、未集計の商品はゼロに設定されます。

棚卸の作業に利用できる端末はどれでしょうか?

棚卸を行える対応モバイル端末は、以下のとおりです。

  • iOS 14以降を搭載のiPhone 6sまたは6s Plusまたはその後続機種
  • iOS 14以降を搭載のiPad Mini 4とその後続機種
  • iOS 14以降を搭載のiPad Air 2またはその後続機種、iPad ProまたはiPad(第5世代)またはその後続機種

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