長門湯本温泉まち株式会社 | 購入ボタン導入事例

オンライン決済の導入でキャッシュレス需要に対応

本州の最西端に位置する、山口県。JR新山口駅から日本海方面へ1時間半ほど電車に揺られると、長門(ながと)市にたどりつく。ここには、県内最古の歴史を誇る「長門湯本温泉」がある。長門湯本温泉の起源は、「恩湯(おんとう)」と呼ばれる立ち寄り湯。開湯から600年近くの歴史を刻んだ恩湯は、老朽化などにより閉湯したものの、地域の若手が力を合わせて再建することになり、2020年3月に晴れてリニューアルオープンを果たした。

同年11月、恩湯の新たなはじまりを記念して、有料の屋外イベント「Thanks ONTO 2020」が二日間に渡って開催された。温泉街の中央を流れる音信川(おとずれがわ)をバックに、映画が各日一本ずつ上映され、ライブパフォーマンスや食事までを楽しめる本イベントには、各日120人が参加。チケットは完売した。

主催の長門湯本温泉まち株式会社が入場料の支払方法として採用したのは、Square リンク決済での事前カード決済。ここでは「長門湯本温泉観光まちづくり計画」の情報発信を担当する白石慎一さんに、利用に至った経緯や使い心地などを聞いてみた。

業種 その他のサービス業
業態 事務所・オンライン
利用しているサービス Square リンク決済Square リーダー
導入を検討した理由 簡単に導入できて、すぐに利用できると感じたため。
Squareが役に立っている点 増えているキャッシュレス層に対応することができる。

これまでは現地での現金決済が主だった

長門湯本温泉は室町時代に開湯した、山口県最古の歴史をもつ温泉街。貴重な歴史に触れられる場所でありながらも、観光客数は近年減少傾向にあった。そんななか、長門湯本温泉を再び盛り上げていくためにも策定されたのが、白石さんが情報発信を務める「長門湯本温泉観光まちづくり計画(以下、まちづくり計画)」。

星野リゾートとタッグを組んで、まちづくり計画に取り組みはじめたのは、2016年のこと。以来、現地の事業者や住民を巻き込んで、これまで築いてきた歴史や文化を継承しながら、長門湯本温泉の魅力をたっぷりと引き出せるよう、まちづくりに取り組んできた。

まちづくり計画の一貫として、温泉街のあらゆる施設を会場にし、定期的にイベントを行うようにもなった。入場料無料のイベントもあれば、ギャラリーカフェで行われる演奏会や、広場で行われるヨガなど有料のものもある。白石さんに、入場料はどのように回収してきたのかを聞いてみた。

「基本的にはメールやメッセンジャーでご予約をいただいて、入場料は当日お客様が来場した際にお店や主催者に現金で支払う、という形がほとんどでした」

ところが「Thanks ONTO 2020(以下、「Thanks ONTO」)」では、オンラインでの事前カード決済にシフトしている。なぜ今回のイベントは現金決済にしなかったのだろう。

「今年の9月に、恩湯の休憩室を使って萩焼の展示販売をしました。そのときにSquareのカード決済を導入したんです。そうしたら、それまでは気がつかなかったんですが、ほとんどの方がカードで買われたんです」

以前まではクレジットカードやスマートフォンを持たないご年配の利用客が多く、カード決済の必要性はそこまで強く感じていなかった、という白石さん。それがまちづくり計画を進めていくうちに、20代後半から40代の利用客が増えはじめ、「クレジットカード決済やオンライン決済に違和感がない人たちが増えてきた」と肌で感じたそう。

「『Thanks ONTO』は前売り券を売る仕組みだったので、思い切ってオンラインでのカード決済を取り入れることにしました」

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▲写真提供:長門湯本温泉まち会社

導入がものすごく簡単

感染症の状況も踏まえて、イベントを開催するか否かはギリギリでの判断になった。開催は11月二週目を予定していたものの、最終的にチケットを売り出したのは10月末頃。

短い準備期間のなかで、すぐに導入できる決済サービスはないだろうか……と探していたところ、白石さんが見つけたのがSquare リンク決済。複数のサービスと比較はしたものの、「導入がものすごく簡単」を理由にSquareに決めたという。

「(お会計リンクを作成するのに)一時間かかったかな?というのも、(『Thanks ONTO』の)チケットを商品として登録すると、決済リンクと(決済ボタンの)埋め込みコードが発行されて、それを自分のホームページに貼り付けるだけじゃないですか。なので、すごく簡単。専門的な知識はまったく必要ないので、ハードルはものすごく低いですよね

Square リンク決済では、販売したい商品やサービスの名前と価格を入力するだけで、決済画面に飛べるリンクと、リンクをボタンとして表示したい場合に使える埋め込みコードが自動で発行される(※)。「Thanks ONTO」で白石さんは、埋め込みコードを利用して、決済ボタンを特設ページに設置した。

※作成前にSquareの無料アカウントを作成し、審査に通過する必要があります。審査結果は、最短即日に通知されます。

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▲写真提供:長門湯本温泉まち会社(購入ページ)

[今すぐ購入する]ボタンを押すと、決済画面に遷移し、お客様はカード情報などを入力することで決済ができる。

当日の参加者は、普段温泉街を訪れる年齢層に比べると少し高く、四、五十代の人が多かった。そんななかでも「ほとんどの人が決済ボタンから無事に購入できた」と教えてくれた白石さん。

決済ボタンからの売り上げは、Squareのアカウントにログインすればいつ、どこからでも見ることができる。「やっぱりスマホからログインできるのはすごくいいですよね。リアルタイムで更新されるので、どこに行っても売り上げばっかり見てましたね(笑)」

長門湯本温泉のこれから

長門湯本温泉は、駆け足なら30分ほどで周れるこぢんまりとした温泉街。白石さんにおすすめの過ごし方を聞いてみた。

「ゆっくり川で遊びながら、飛び石を飛んでみたり、川が眺められるカフェでお茶を飲んでみたり。この時期だと川にいろんな鳥がいたり、小さな生き物もたくさんいたりするので、それを見ているだけでも結構時間が経っちゃいます(笑)。あとはお風呂にゆっくり入ってもらって、ご飯を食べて、気付いたら1日が終わっている…そういうイメージです」

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▲写真提供:長門湯本温泉まち会社

2020年11月には、木造アパートをリノベーションした複合施設「だいご長屋」がオープンしたばかり。おもしろい仕掛けを次から次へと生み出している長門湯本温泉が、2021年に控えている予定とは。

「2021年のゴールデンウィークを目処に、クラフトビールの醸造所ができる予定です。僕たちの仲間が大阪から家族で移住して作るんです。また一層楽しくなると思うので、ぜひ遊びに来ていただきたいです。

あと、2021年1月末からは温泉街をライトアップして詩の朗読などをする『音信川うたあかり 幻燈輪舞』という無料イベントをやります。三年前からやっているイベントですが、2021年にはその拡大バージョンとして、まる1カ月間やります。機会があったら、ぜひチェックしていただけるとうれしいです」

「(Square リンク決済は)すごく簡単。専門的な知識はまったく必要ないので、ハードルはものすごく低いですよね」 ー長門湯本温泉観光まちづくり計画 白石慎一さま

Squareが実現したこと

時間をかけずに導入できた
「Thanks ONTO 2020」は、開催日まであまり日数がないなか開催が決定したため、すぐにでも導入できる決済サービスが必要でした。Square リンク決済を利用したところ、一時間もかけずに決済ボタンを既存の特設サイトに埋め込むことができました。

増加するキャッシュレス需要に対応
長門湯本温泉では、「Thanks ONTO 2020」以前に開催したイベントでSquareのカード決済を導入していました。その際に、ほとんどの人がキャッシュレス決済を希望したことを目にし、今回のイベントでも事前カード決済に踏み込みました。Square リンク決済を導入することで、キャッシュレス決済を希望する若い利用客にも対応することができました。

売れ行きがどこからでもリアルタイムで見れた
チケットの売上額を確認するには、Squareのアカウントにログインするだけ。白石さんはスマートフォンから随時確認することができました(※)。

※パソコンからも確認できます

ECサイト不要でオンライン販売が可能に

Square リンク決済なら会計リンクを作成しSNSやメールで共有するだけ。ECサイトがなくても誰でも簡単ににオンライン販売が可能です。

Squareでは、オンラインでカード決済が受け付けられるお会計リンク機能に加えて、クレジットカードと電子マネーを含むキャッシュレス決済の受付、POSレジや請求書機能など、運営に欠かせないサービスや機能を多く提供しています。

この事例に登場したSquareのサービスは:


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記事に掲載されている店舗情報 (商品内容、価格、営業時間など) は2020年12月時点のものです。