Zalife | Square 資金調達導入事例

JR広島駅から路面電車で10分、中四国一の繁華街として賑わう本通商店街。その南側に並行して走るのが、「うらぶくろ」と呼ばれるエリアだ。昔からある個人商店に混ざって、古着店や雑貨店、インテリアショップなど個性的な店が多く、若者の姿も目立つ。

そんなうらぶくろでセレクトショップ「Zalife」を経営しているのが、三島誠さん(以降、三島さん)である。開業してすぐにSquareのキャッシュレス決済を導入、10年にわたるSquareとの付き合いのなか、ある日飛び込んだ「Square 資金調達」のオファーがビジネスに大きなインパクトをもたらすことになる。三島さんにSquareを導入した経緯、資金調達を利用した感想を伺った。

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他にはないセレクトショップでありたい

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うらぶくろ商店街にZalifeを開業したのが、2013年。それまでは靴屋でバイヤーの仕事をしていた。モードブランドもワークブランドもある、ジャンルレスだけどコーディネートしやすい、そんな商品を取り揃えることで他にはないセレクトショップでありたいと三島さんは話す。

客層は幅広く、10代もいれば、一番上では75歳のお得意さまもいるという。ただ、開業当初は集客に苦戦していた時期もあった。お店を畳もうか。そんな選択肢が何度も頭によぎった。困難な時期をどのように乗り越えたのだろうか。

「同じことをずっとやり続けることです。分かりやすい答えはないと思っています。自分がこれって思ったものをやり続けるしかないです」

三島さんがやり続けているのが、SNSの更新だ。ビルの2階に店舗があることから、通行客がふらっと入って来ることは望めそうにない。そこで、SNSが集客の要になった。最初はFacebook、続いてInstagramやX(旧Twitter)にも投稿するようになり、開業から11年目の2024年に入っても、ほぼ毎日投稿を続けている。

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地道な努力を積み重ねたことで、今では常連客も増えた。特に、中国地方だとここでしか取り扱っていないブランドも多数あることから、わざわざ足を運ぶお客さまも多い。

経営者になってから感覚が変わった

経営者になって一番変わったのが、お金に対する考え方だという。

「靴屋さんでバイヤーをしていた頃は6店舗のマネージメントもしていたのですが、自分が決裁権を持っているわけでもなく、資金源も自分の通帳ではなかったです。でも、自分でお店をやると、お金が自分の通帳から出ていくことになるので、感覚はまったく違います」

スタッフから「こういう備品を買いましょう」と提案されたら、買う前にコストをかけずにお客さまの満足度を上げる方法がないかどうかを探る。応用力を養うことを意識的にスタッフには伝えている。

毎日の入金はコストにまさる利便性

Zalifeでは店舗での対面決済とECサイトでのオンライン決済、両方をSquareで統一している。店舗では7対3で、キャッシュレス決済の利用が圧倒的に多い。決済手数料も店舗を運営していくうえでのコストである。三島さんは決済手数料をどう考えているのだろうか。

「確かに決済手数料はコストですが、入金サイクルの速さというメリットが勝っている状態です。他の決済サービスからもっと低い決済手数料を提案されたこともありますけど、毎日お金が入ってくることには勝てません」

対面でもオンラインでも、Squareで受け付けたキャッシュレス決済の売り上げは翌営業日に入金される(※)。その利便性が何よりもありがたいと三島さんは話す。

※ 三井住友銀行・みずほ銀行を振込先口座にご登録の場合は、0:00 から23:59 までの決済分が決済日の翌営業日に振り込まれます。三井住友銀行とみずほ銀行以外の金融機関口座をご登録の場合は、毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。

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「オープン当初は10日に1回入金されるサービスを使っていましたが、経理処理時の紐づけが面倒になってしまったんです。Squareなら前日の売り上げが入金されるので、ぼくとしてはすごく分かりやすいし、見落としもない。税理士さんに伝えるのも簡単でした。もちろん、毎日入金されるので記入することは増えるけれど、やっぱり次の日にお金が入ってくるのは経営者として助かります」

アパレルを扱う特性上、春物や夏物が2月から4月にかけて一気に入荷してくる。2月に入荷した商品の仕入代金を翌3月末には支払わなければいけない。キャッシュフローに敏感にならざるを得ないなかで、売り上げが翌営業日に入金されるSquareは安心だという。

仕入れたものを100%売り切る

お店に並べる商品の注文は1年前に行う。たとえば、2024年の夏物であれば、2023年の夏時点でオーダーする。これまで在庫を持ちすぎたこともあった。失敗を何度も乗り越えてきたからこそ、今は予算をきっちりと決め、その範囲内で仕入れている。すべて売り切れるよう、ぎりぎりの数量で仕入れることを強く意識しているという。

「1年前に1年後の売れるもの考えるって、そんなばかな話はないですよ。ずっと苦しいです」

仕入れた商品を毎回、きっちりと売り切る。面白さよりも苦しさが上回る。しかし、三島さんは「仕入れた自分の責任だから。覚悟ですよね」ときっぱりいう。

ストックルームを持たない、在庫管理システムを使わないのも三島さんのこだわりだ。サービスではなく、カタチのある商品を売るというビジネスをしているからこそ、すべてを自分で把握できる状態にしておきたいそうだ。

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こうした三島さんの姿勢にアパレルブランドも信頼を寄せている。2023年の秋頃、あるアパレルブランドから在庫が残っているという相談があった。生産数に限りがあり、ふだんなら追加仕入れなんて考えられない商品だった。事情があって急きょ商品を降ろせる先を探していたところだった。

「予算内で仕入れをする」と決めている三島さん。通常なら断っていた。そこに舞い込んできたのが、Square 資金調達の案内だ。

資金調達があったからリスクを取れた

相談があった商品は定価10万円近くの冬物ジャケット。追加で仕入れるとなると、かなりの資金が出ていくことになる。今手元にある資金を使うと、のちのちの予算配分にも影響が出ることは分かっていた。三島さんも「そんな状態で追加で仕入れることなんてしません」と話す。

ただ、Square 資金調達のオファーが状況を大きく変えた。Square 資金調達はSquareが提供する、新しいかたちの資金調達方法だ。Squareで行われる日々の取引をベースに申込資格の有無を確認し、条件を満たした事業者にはメールで案内が送られる。

アパレルブランドから相談があったのとほぼ同じタイミングで、この案内が三島さんの元に届いた。

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「資金調達という言葉は知っていましたが、日本で、自分が利用している企業がそれを提案してくることは考えていませんでした。最初は驚きました。でも、すぐにとても便利なサービスだなと思ったんです」

「Squareさんは10年以上使ってるから信用してるし、お店をやってるなかで10年以上付き合いがあるところって、このビルのオーナーさんとSquareさんくらいかもしれないです」

迷わずSquare 資金調達に申し込んだ。仕入れてもすべて売れるかどうか分からない。でも、三島さんに話を持ち込んでくれたアパレルブランドとSquareを信じ、リスクを取りに行こうと思った。

「Squareさんは、うちの決済金額を把握しているじゃないですか。それで資金調達の可能金額が決まるんだったら、一番嘘をつけない、ごまかしようがない調達方法だと思ったんです」

Squareから届く案内には調達できる最高金額が記載されている。三島さんは案内された額から仕入れに必要な分を調達することにした。

一旦心を決めると、そこからは早かった。申し込むとすぐに審査結果が出た。同時に、アパレルブランドにも仕入れたい旨を連絡した。申し込みから2日後には資金調達が実現した。

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Square 資金調達の利用に、面倒な手続きは必要ない。Squareの管理画面にログインすれば、申込資格を満たしているかどうかが分かる。利用したい場合は、そのまま管理画面から申し込むだけだ。審査結果は最短でその日に分かる。審査に通過すれば、最短で翌営業日には資金が入金される。

三島さんはもし銀行から同じ額の融資のオファーを受けたとしても、申込手続きの煩雑さを考えると断っていただろうと話す。

追加仕入れで前年比1.8倍の売上達成

商品を仕入れるとすぐさま売れた。

「11月、12月は前年比1.8倍の売り上げを達成しました。もちろん、売れるものを仕入れることができたっていうのはあるんですけど、タイミングを逃してたら絶対仕入れられなかったので良かったと思っています」

売れると分かっていたから仕入れた商品ではあるが、ここまで売り上げが伸びるとは予想していなかった。嬉しい驚きだったと三島さんは話す。

資金調達のイメージが変わった

Square 資金調達は三島さんの資金調達に対するイメージを変えたという。

「Square 資金調達って、売り上げから数パーセントで引かれていくので、売り上げがあれば大きく差し引かれるんですよね。この流動的な仕組みは、本当にイメージとは違いました」

資金調達後は、Squareで受け付けた決済から一定割合の金額が差し引かれる。売り上げが多かった日には多めに、少なかった日には少なめに差し引かれるため、ビジネスへの影響を最小限に抑えることができる。また、差し引き自体は自動的に行われるため、なにか特別な手続きは必要ない。

「融資を受けた場合、返済用に最低月末これだけ残しとかないといけないって思ってたんです。でも、Square 資金調達の場合は、どんどん売っていけば勝手に差し引かれるわけですよね。資金調達してることには変わりはないんですよ。でも、マインドが違います」

進捗状況の可視化が達成感に

売り上げからいくら差し引かれたのか、精算がどの程度進んでいるのかは、Squareから毎日届くメールで分かる。三島さんは取材時点で、50%まで精算を終えていた。

「それが早いとか遅いとかはわかりませんが、ぼくの中でこれだけ精算が進んでるっていうのが分かることは、めっちゃありがたいんですよ。だって、それだけ売り上げがあったわけじゃないですか。可視化されてこれだけ精算してますというのがわかるのは、ものすごく新鮮です。なので毎日の精算にネガティブな感覚は一切ないです」

50%達成は、大きな励みになったという。ビジネスが上手く行っていることが数字として可視化されているからだ。

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Square 資金調達を利用した感想を聞くと、三島さんからは再び「覚悟」という言葉が出てきた。

「一言で言うなら、覚悟なんですよね。やっぱりどんなカタチであれ人様からお金を調達してビジネスをしているので、覚悟が大事だと思います。今回の資金調達プランを早く終えて、次に『もう少し大きな金額を調達しませんか』って言ってもらえることが一番です」

もしSquare 資金調達から次のオファーが来て、申込が通ったら、その資金の使い道も決まっている。2店舗目である岡山市内の店舗に投資をしたいという。

「岡山は1階の路面で、広島店の2倍くらいの大きさなので、カフェブースを早く作りたいなと。そこに資金を使いたいと考えています」

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Square 資金調達とは

Square 資金調達とは、Squareの利用を通じた将来の売上の一部をSquareに譲渡することで、資金を受け取れる仕組みのことです。利用対象はすでにSquareを導入しており(Square 加盟店さま)、Squareから案内を受け取った事業者です。

Square 資金調達の利用手順

1:ご案内
条件を満たした加盟店さまにSquareからメールでご案内が送られます。
2:お申し込み
ご希望の場合、資金調達額を決定し、必要事項を入力して申し込みます。
3:審査
3営業日以内に審査結果がメールで通知されます。
4:入金
審査が承認された場合、最短翌営業日にSquareにご登録の銀行口座に入金されます。
5:差し引き
プラン開始の2日後より、支払い処理日にSquareでの売り上げから一定割合の金額が差し引かれます。
6:プランの完了
差引額が総額に達すると、資金調達のプランは完了です。

Square 資金調達の申込資格

Squareからご案内が届いたSquare 加盟店さまでしたら、法人でも個人事業主でもお申し込みいただけます。申し込みにあたって、確定申告書や事業計画書などの書類提出を求められることは基本的にありません(※)。また、担当者との面談も必要ありません。ご案内が届いたその日のうちに申込手続きを完了させることができます。

※事業や取引の確認のために、追加情報の提出をお願いする場合があります。詳しくはこちらをご確認ください。

Square 資金調達の手数料

Square 資金調達の利用には、「固定手数料」がかかります。固定手数料の金額は資金調達額によって変わり、申込時に具体的な金額が提示されます。この金額はあとから変わることはありません。そのため、「固定」手数料と呼んでいます。

Square 資金調達の仕組みについて詳しくは「【Square基本のき】5分でわかるSquareの使い方〜資金調達編〜」でも紹介しています。

カンタンでスピーディーな資金調達

お申し込みはオンラインで簡単、面倒な書類提出は不要。お申し込みから入金まで最短4日。速くて簡単な、ビジネスの新しい選択肢です。

Squareが実現したこと

翌営業日入金がキャッシュフローの安定に貢献

Squareで受け付けた決済金額は、三井住友銀行・みずほ銀行の場合は翌営業日に入金されます(その他の金融機関の場合は週1で入金)。今日販売した商品の売り上げが翌営業日には入金されるので、現金での取引とほぼ変わらない感覚でキャッシュレス決済を受け付けることができます。キャッシュフローの安定につながるだけでなく、記帳する際にも売り上げと入金の紐づけがしやすく、経理処理の負担を軽減します。

資金調達にかかる負担を軽減

Square 資金調達の利用に面倒な書類提出(※)や面談はありません。資金調達の案内を受け取ったあと、Squareの管理画面にログインし、必要な項目を入力するだけなので、数分で手続きを終えることができます。審査は最短即日、最大でも3営業日以内に行われます。承認されると、翌営業日には入金されます。Zalifeでも申し込みから2日後には資金調達が実現しました。

※事業や取引の確認のために、追加情報の提出をお願いする場合があります。詳しくはこちらをご確認ください。

スピーディーな資金調達で売上アップ

Squareから調達した資金を使って、Zalifeでは冬物ジャケットをすぐに追加仕入れしました。仕入れるとすぐに売れ、さらに関連商品も売れたことから、売り上げは対前年比で1.8倍も増加しました。もし、資金調達に数週間かかるようだったら仕入れのタイミングがずれ、売り上げにもここまで大きなインパクトを残せなかったかもしれません。