SEOではなくSXO!? SXOとは何か?

多くの企業が自社のウェブサイトへの訪問者を増やすためにSEO対策を行っているのではないでしょうか。SEO対策は、インターネットで検索した際にウェブサイトを検索結果の上位に表示させるためには欠かせないものです。

一方で、上位表示を目指すあまり、コンテンツの質が落ちてしまうこともあります。そこで、覚えておきたいのがSXOです。SEOと似ていますが、何が違うのでしょうか。今回は、SXOについて概要を紹介します。

SEOとは

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SXOについて解説する前に、まずはSEOがどのようなものなのか確認しておきましょう。

SEOは正式には「Search Engine Optimization」といいます。日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。

検索エンジンとは、GoogleやYahooなどに代表される、インターネットで情報を調べるためのサービスのことです。この検索エンジンに対してウェブサイトのコンテンツを最適化する、つまり検索時に該当するウェブサイトが上位に表示されように工夫する手段のひとつがSEOです。

実際、検索エンジンに何かキーワードを入れて調べてみると、あるキーワードに対する検索結果は、数千、数万、数十万、ときには数百万以上に及ぶこともあります。

たとえば、Googleで「スマートフォン おすすめ」と検索してみると、検索結果は2,000万件以上表示されます(2018年7月17日時点)。

このことを踏まえると、あるコンテンツを作ったとしても、表示される順位が低ければそのページを見る人がとても少なくなることが分かります。せっかく作ったコンテンツを多くの人に届けるために、検索結果の上位に表示されるように工夫をするのがSEO対策です。

どうすればSEOの施策を適切に実施することができるのでしょうか。SEO対策にはさまざまな方法がありますが、簡単にいうと、検索エンジンに良いコンテンツであると認めてもらう必要があります。検索エンジンには良いコンテンツを判断する基準(検索アルゴリズム)があり、これを満たすことで良いウェブサイトとして検索上位に表示されるようになると考えられます。

また、この検索アルゴリズムは変更され続けているため、その時々の基準を満たしていかなければいけません。

以上がSEOの簡単な概要です。多くの人の目にとまることはいまやどの企業にとっても大切なことであり、SEO対策は欠かせないものになっています。

参考:Google検索、信頼性高い医療情報を上位に アルゴリズム変更(ITmedia、2017年12月06日)

SXOとは

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次は、SXOについて紹介します。

SXOは正式には「Search Experience Optimization」といい、日本語では「検索体験の最適化」と訳されています。SEOもこれまでウェブサイトへの集客手法として用いられてきましたが、SXOは2016年頃から注目されるようになった比較的新しい手法です。

検索体験の最適化とは、検索したユーザーの検索意図に合致したコンテンツを提供し、ユーザーを満足させることです。

たとえば、冬になる前に風邪の予防方法を知りたい人が「風邪 予防」と調べて

・風邪の予防になるレシピ集
・風邪予防に正しい手洗い方法を紹介
・今人気のオシャレでつけやすいマスク10選

など、予防方法として実践できそうなことがコンテンツとして用意されていれば、ユーザーにとっては満足できる検索体験になります。

一方、風邪の予防と関係が薄いコンテンツだと検索した人はすぐにそのページから離れてしまい、満足できる検索体験を得られません。

SXOを簡単にいうと、ユーザーが求めている情報に応えられるコンテンツを提供することです。

SEOとSXOの違い

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SEOとSXOについてそれぞれ紹介してきました。それぞれの違いは簡単にまとめると以下のようになります。

SEO:検索結果の上位に表示させることを狙ったもので、ウェブサイトへの訪問者数増加を目的としている

SXO:検索した人の意図に合致し、満足できる検索体験を提供することを目的としている

この違いを踏まえると、たとえ検索結果で上位に表示されSEO的には成功したとしても、コンテンツの内容が薄く、ウェブサイトを訪れた人が数秒で「このページは役に立たない」と判断し、コンテンツに最後まで目を通さずに離脱してしまってはSXO的には失敗となります。

このように、SEOとSXOにははっきりとした違いがあります。しかし、SEO対策とSXO対策を両立できないかというと決してそんなことはありません。

たとえば、SXO対策として、ユーザーの意図を踏まえた、満足のいく検索体験ができるコンテンツを提供すれば、SEO対策にもなります。

また、SEO対策として、ユーザーが求めているキーワードを含めたコンテンツを作り、そのコンテンツの内容を充実させることができれば、SXO対策にもなる可能性があります。

いずれにしても、ユーザーのことを無視したコンテンツでは、検索上位に表示されることもなければ、ユーザーが満足することもありません。

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SXOの対策方法は?

では、SXOの対策としてできることにはどのようなものがあるのでしょうか。

以下のようなものが考えられます。

・ユーザーのニーズを探る
・最適なキーワードの設定
・ユーザビリティ(サイトの使いやすさ)の強化
・AMP(Accelerated Mobile Pages、モバイルページを高速表示させるための手法)対策
・セキュリティ強化

上記の内容は、一見すると難しそうに見えるかもしれません。しかし、これらのことは一言でいうならユーザーにとって使いやすくて便利なサイトかどうかという点に集約できます。

ユーザーが求めているものをしっかりと把握し、その内容に適したキーワードを設定し、サイトの見やすさや使いやすさを整え、外部からの不正アクセスなどをさせないようにするといったことが、SXO対策の基本といえます。

おそらく多くのユーザーにとって、良いウェブサイトはどんなものかと聞かれたら上記のようなウェブサイトを挙げるのではないでしょうか。

ひとつのキーワードで検索すると同じような内容のウェブサイトがたくさん表示される現代だからこそ、コンテンツの充実を図ることが非常に大切だといえます。

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執筆は2018年7月19日時点の情報を参照しています。
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