人とのつながりの大切さ。起業における人脈について

法人を設立するにしても、フリーランスとして独立するにしても、一人で商売をすることはできません。仕事を受注する、あるいは何かを発注する際に必ず他人と関わる機会が生まれます。

今回は、起業における人脈について紹介します。

起業に人脈は必要か

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・人脈とは
人脈とは、ある集団や組織における人と人とのつながりをさします。山脈や鉱脈になぞらえた言葉です。知り合いが多い様を人脈が広いなどと表現します。ただ顔見知りなのか、それとも困ったときに相談にのってくれる人なのかなど、どの程度の知り合いを人脈と指すかは人それぞれ捉え方が異なるでしょう。

・人と人のつながりの重要さ
起業を決断したとき、人脈が重要になるタイミングはいつでしょうか。たとえば、新しく会社を設立したばかりなら、どのように顧客を見つけるのかという課題があります。よくある方法としては、前職の顧客と引き続き取引をしたり、以前のお客様に引き続き利用してもらったりすることです。すなわち、それまでに築いてきた過去の人脈というリソースを使うことです。

一方、それまでの経験とは異なるジャンルで起業した場合には、全くのゼロから新規顧客を開拓していかなければなりません。飛び込み営業のような方法も大切ですが、既存の人脈の中から、顧客を紹介してもらうこともひとつの方法でしょう。

このように事業を起こし、軌道に乗せていく過程では、人と人とのつながりが非常に重要な意味を持ちます。

人脈を広げるヒント

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人脈を広げるためのヒントを紹介します。

・実社会での新たなつながり
まず、「人づての紹介」が挙げられます。自分と紹介される相手の間に共通の知人がいることで、初めて会う際の緊張が和らぎ、その後の話の展開もスムーズに運ぶのではないでしょうか。普段からビジネスの方向性や提供できる価値などを周りの人たちに話しておきましょう。周囲の人は、あなたに良い影響を与えてくれたり、ビジネスの発展に貢献できるような人を見つけたときに、紹介してくれるかもしれません。

・インターネット上での新たなつながり
次に、現代ならではといえる人脈を広げる手段は、インターネットの活用です。FacebookやTwitterなど、各種ソーシャルメディアの登場で多くの人がインターネットを通して新たなつながりを広げています。

ソーシャルメディアでのつながりは、出身地や卒業校、住んでいる場所や職業、趣味など自分と共通する点を持つ相手であることが多いと考えられます。趣味や自分の好きなアーティストの情報交換グループ、または起業準備のための勉強サークルなど、自分の趣味嗜好と共通する要素を持つ相手なら、初対面であってもまるで昔からの友人であったかのようにスムーズに会話が始まるのではないでしょうか。

また、個人のアカウントに加えて、自社の商品やサービス、そして会社のビジョンなどを発信するためのウェブサイトやソーシャルメディアの自社アカウントも用意しましょう。

人脈をより強固にするためのヒント

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人脈は広げるだけでなく、深めることも大切です。そのためのヒントを紹介します。

・接触回数を増やす
人脈を強固なものにしていくのにはどのような方法があるのでしょうか。まずシンプルに、接触回数を増やすことです。米国の心理学者であるロバート・ザイオンスによれば、人間は同じ人や物に接触する回数が増えれば増えるほど、その対象に対しての印象が好ましいものになるとのことです。これをザイオンス効果(単純接触効果)と呼びます。新しくできた人脈に接触する回数を適度に増やし、自分との関係性を強固なものにしていきましょう。

コミュニケーションツールには、Eメールやソーシャルメディアのメッセージ機能などが挙げられます。このようなツールは、時間も場所も選ばずに送れるため、手軽につながりを維持することができる手段といえます。

加えて、インターネット全盛の現代だからこそ、直接会って話をすることで相手に特別な印象を与えることができるかもしれません。特にその出会いがインターネット経由でまだ直接会ったことがない相手の場合、実際に顔を合わせてみることで、関係性が深くなることもあり得ます。

また、手書きの手紙をしたためて送るという方法もあります。貰った相手が新鮮な驚きや嬉しさを感じるかもしれません。年賀状暑中見舞いなどを活用してみてはいかがでしょうか。

時には人脈を「整理する」

人脈を増やすためには、あえて人脈を整理するという方法もあります。ただ、人脈の数だけを追い求めるのではなく、お互いの関係が良い刺激になっているのか、自分は相手に何か価値を提供できるのか、またその逆はどうかという観点で既存の人脈を見つめ直してみるということです。ときには昔からの知人と少し距離を置き、新たな人間関係に時間を注ぐことも必要なのかもしれません。

このようにして作り上げた人脈はいつの日か、顧客というだけでなく、困ったときのサポートや新たな人脈の紹介のような形に発展するかもしれません。

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執筆は2018年3月13日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash

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