心を込めた新年の挨拶を!年賀状のマナー

お世話になっている人や離れた場所に住んでいる人への新年の挨拶は、どのようにしていますか。近年はメールやソーシャルメディアなど手軽で便利な手段を使って挨拶を済ませる人も多いかもしれません。日本の伝統文化である年賀状は送る人が減っている分、逆に丁寧な印象を相手に持ってもらえるなどのメリットがあります。

今回は、年賀状を送る際に知っておきたいマナーを紹介します。

目次



年賀状とは

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日本で「年賀の書状」が初めて取り交わされたタイミングは、史料が残っていないため正確には分からないようです。平安時代後期に年始の挨拶の文例が収められた往来物(手紙の文例集)が作られていたことが分かっています。そのため、遅くともこの時代には、貴族階級で「年賀の書状」を送る習慣があったと考えられます。

参考:年賀状の歴史(年賀状博物館)

現代では、離れた場所に住む相手への挨拶のみならず、お世話になった方へのお礼や自分の近況を報告するために活用する人もいます。

いつまで届けばいいのか

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年賀状は元旦(1月1日)から松の内(一般的に1月7日)までに先方に届くようにします。松の内を過ぎてしまった場合は、年賀状ではなく寒中見舞いを出します。年賀状は余裕を持って12月25日までには投函するようにしましょう。

年賀状を出す際には、注意が必要です。2017年6月1日より通常はがきの郵便料金が62円になりました。しかし、年賀はがきについては期間内であれば旧料金の52円で出せます。年賀はがきを52円で出せる期間は、2017年12月15日(金) 〜 2018年1月7日(金)までです。この期間外に出す場合、料金は62円になります。詳しくは、日本郵便株式会社のウェブサイトを確認してください。

参考:年賀葉書の料金改定(日本郵便株式会社)

また、通常はがきを年賀状として利用する場合は、切手の下に「年賀」と朱書きしましょう。この記載がないと、一般郵便物とみなされ年内に配達されてしまう場合があります。

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内容

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一般的な年賀状の構成とその内容を紹介します。

賀詞

「迎春」「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」など新年を祝う言葉です。年賀状の冒頭に目立つよう大きな文字で書きます。

賀詞のルール

目上の人に、「賀」「迎春」など一文字、二文字の賀詞は使わないようにしましょう。これらの賀詞は相手に対する敬意に欠け、「謹賀新年」「恭賀新年」など四文字の賀詞がふさわしいとされています。「明けましておめでとうございます」は、立場に関係なく使うことができるようです。ただし、「謹賀新年 明けましておめでとうございます」は賀詞が重複するため、使うのは「謹賀新年」もしくは「あけましておめでとうございます」のどちらか一つにしましょう。

参考:知っておきたい年賀状のマナー(ソースネクスト株式会社)

本文

本文には、「謝辞」「祈り」「お願い」を含めるようにします。

謝辞:昨年は大変お世話になりました

祈り:〇〇様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

お願い:本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます

年賀状を印刷する場合は、手書きで一言近況報告などを添えてみましょう。「先日ご購入いただいた〇〇をぜひこの冬はご活用くださいね」「〇〇様に教えていただいたお店に行ってみました」など、相手のことを考えながら書きましょう。

Squareの顧客リストを使えば、お客様の購買履歴だけでなく、会話内容をメモとして残しておくことができます。年賀状を受け取った相手は、自分のことを気にかけてもらっていることを嬉しく感じるのではないでしょうか。

日付

平成30年元旦

気をつける点

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年賀状を作成する際に、気をつけるべき点を挙げてみました。

相手の名前を間違えない

名前を間違えることは失礼なことです。「高橋様」と「髙橋様」、「渡辺様」と「渡邊様」などちょっとした間違いと思うかもしれませんが、本人にとっては気になることです。相手の名前をきちんと覚えていることは、相手を大切にしていることを意味します。相手の名前を書き損じてしまった場合は、修正液や訂正線を使わず新しく書き直すことがマナーです。

句読点は不要

年賀状を書く際、挨拶文に句読点は用いません。昔の日本の手紙には句読点が使われていなかったため、その名残だと言われています。文が長くなって読みにくいと感じる場合は、改行するなどの工夫をしましょう。

しかしながら、現代では横書きの文章を書く人もいますので、句読点を使うことに対しては柔軟な見方もあるようです。

参考:年賀状の豆知識(カメラのキタムラ)

忌み言葉は使わない

不吉なことをイメージさせる言葉、忌み言葉(いみことば)。年賀状では忌み言葉は使わないことがマナーです。「終わる」「離れる」「切れる」「落ちる」などの言葉は使わないように気をつけましょう。特に注意が必要な言葉が「去る、離れる」を連想させる「去」です。「去年はお世話になりました」ではなく「昨年はお世話になりました」などの表現にすることが必要です。

心を込めた年賀状を送って、新年のスタートを切りましょう。

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執筆は2017年11月15日時点の情報を参照しています。2023年6月23日に記事の一部を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash