【ROUND SQUARE】京都マーケットレポート ー “LOVE YOUR CRAFT” @ MTRL KYOTO

“ROUND SQUARE” が京都に初上陸

ROUND SQUAREとは、商売の「START」「RUN」「GROW」を応援するSquareが主催するローカルイベント。リアルな学びを共有し合い、横のつながりや『化学反応』、コラボレーションが生まれるきっかけをつかむ場です。これまで東京、福岡、金沢、広島で開催し、2017年3月はFabCafe Tokyo(東京)とMTRL KYOTO(京都)の各会場とのコラボレーションにより実施されました。(東京編のレポートはこちらから)

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京都編のレポートはMTRL KYOTOマネージャーの木下浩佑さんがお届けします。

京都編は、“LOVE YOUR CRAFT powered by Square” と題して、ジャンルレスなショップが登場するマーケットイベントを開催。実店舗を持っているお店もあればネット販売がメインのお店も。コーヒーロースターにオーガニックコットンにこだわったウェア、イラストレーション、天然・本物の蜂蜜とエディブルフラワーなどなど、ジャンルレスに集まるポップアップストアが、MTRL KYOTOに出現しました。

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当日はあいにくの雨模様でしたが、出店者さんも来場者さんもゆったりとコミュニケーションを楽しむことのできる、ゆるくピースフルな空気が生まれる1日となりました。

“LOVE YOUR CRAFT” マーケット

“LOVE YOUR CRAFT powered by Square”は、ROUND SQUARE初となる「マーケット」型のイベント。「リアルな学びを共有し合い、横のつながりや『化学反応』、コラボレーションが生まれるきっかけをつかむ」というROUND SQUAREのコンセプトを、「参加している皆の顔が見えるくらいの小さな、でもリアルな販売の場」としてアウトプットする試みです。

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館内に遮るもののないMTRL KYOTOの構造も相まって、コミュニケーションの生まれやすい適度なコンパクトさと距離感が印象的な雰囲気に。

コミュニケーションが生まれる「小さなマーケット」という場のデザイン

今回のマーケットでは、普段は30席ほどの座席が並ぶMTRL KYOTOの館内を使って、8つのブースをレイアウト。各出店者さんのスペースは机1台程度の小さなスペースですが、このコンパクトさには、「出店者どうし」「出店者とお客さん」のコミュニケーションが生まれやすくなるという効果がありました。

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ROUND SQUAREは、コミュニケーションと化学反応を期待する場。各出店者さんのスタイルが濃縮された小さなブースは、トークやプレゼンテーション以上に想いやコンセプトを伝えます。当日は、誰から促されるでもなく出店者さんどうしの会話が弾み、コラボレーションの種になりそうなアイデアが飛び出す場面もちらほら。

また、主催となるSquareのスタッフと出店者さんの交流も、「実際にSquareのデバイスを使ってものを売り買いしながら」という、リアルな販売の場ならではのものになっていました。

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出店者紹介

マーケットでは、自身の店舗のみならず、外でのイベントやフェアなどの催事にも出店する、8組のショップやクリエイターがポップアップストアを展開しました。スマートフォンやタブレットとインターネット回線さえあれば、どこでもレジとして使えカード決済も可能になるSquareを、既にイベント出店などで活用している出店者さんもいれば、今後の展開の中で活用を検討していて今回の “LOVE YOUR CRAFT” をきっかけに導入したという出店者さんもいらっしゃいました。

-大山崎 COFFEE ROASTERS
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天王山の麓、京都・大山崎のレトロビルの一室にある小さなコーヒー焙煎所。 厳選したシングルオリジンのコーヒー豆を小型焙煎機で焙煎し、美味しさを保つため豆のままでのみ販売。ネットショップでは注文を受けてから焙煎、店頭では焙煎後3日以内という最高の鮮度で届けている。
京都の町工場と共同開発するコーヒーアイテムブランド「THINK UP WORKS」をプロデュースする他、京都を中心にカフェへの卸、マーケット出店やケータリング、ワークショップなどコーヒーに関する様々な活動を行っている。

-京都ぎょくろのごえん茶
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「お茶を、もっとたのしく」
茶葉から丁寧に淹れることでポテンシャルを引き出せる玉露は、その喜びを体験するのにもっとも適しています。京都・宇治田原で天保7年から続く茶園で丹精込めてつくられた茶葉を、少しの手間をかけて味わっていただく。
以前には日常的にあった贅沢をもう一度楽しんでもらえないか。そのような考えから伝統を日常に根ざしたかたちでアップデートし、これまでお茶の文化に興味を持たなかった人々にも、多方面からその魅力を発信していく。それが日本一たのしいお茶屋さんを目指すわたしたち「京都ぎょくろのごえん茶」です。

-そらのき
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そらのきは、”体が元気になる気持ちの良い衣類”をテーマに、一点一点丁寧に肌が喜ぶ素材でものづくりをしています。
オーガニックコットン100%の生糸を使用しています。​無農薬・無肥料で育ったオーガニックコットンは、大地や太陽のパワーを存分にあびた生命力あふれるコットンです。オーガニックコットンをガーゼに織り、体を優しく守ってくれるような柔らかな生地に仕上げました。ガーゼは、傷口や赤ちゃんにも使われる優しい素材で、直接肌に触れるインナーやナイティには最適です。
芯から肌や体、心までも喜ばせることで本来みんなが持っている元気なパワーを引き出す、そんな衣類をめざしています。

-Apsu(アプスー)
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文様作家・APSU(アプスー)による手書きの文様靴、Tシャツ、ステッカー、マグネットなどのグッズを販売。繊細な文様を基調とした文様の数々を楽しんでいただけます。
【Apsu プロフィール】
幼い頃から日本古来の文化や風習に興味を抱き、全国の秘境や離島をたびたび訪問。2001年には、四国八十八カ所巡りも達成する。そうした旅の中で得たインスピレーションを基に動物や紋様を描きはじめ、2009年から本格的に活動を開始。手書きの幾何学的で繊細な“線”を用いた画風を特徴とし、靴やトートバック、紙や壁、木や鉄、ミニ四駆、あらゆる場所をキャンバスとして創作に取り組んでいる。

-yumi taniguchi
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テキスタイルデザインの会社に就職後、1年間の海外生活を経て現在は京都を拠点に三条通りにあるアトリエ「 atelier ä」を3人でシェアしながらイラストレーターとして個展やオーダー、アートマーケットなどに参加しています

-花とはちみつ
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長野県と滋賀県にてエディブルフラワー(食べられる花)の有機栽培と、蜂蜜の生産・販売をしています。
世界中で起こっているミツバチの大量失踪をきっかけに、人も蜂も生きていける環境を次世代に引き渡すために養蜂に関わる人間として出来ることは何かを考え、「蜂と人が同じ花を分かち合う」ためのエディブルフラワー(食用花)の栽培を行うようになりました。

-瑚和〜こより〜
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京焼・清水焼と手仕事の雑貨が並ぶ清水焼の郷でもある京都山科にある 小さなお店です。京都の伝統工芸を身近に感じてもらい現代の清水焼の新しい形を発信していければという想いからオープンしました。 他にも生活に取り入れやすい手仕事の雑貨なども揃います。
器はもちろん、生活道具なども目でお楽しみいただくこともできますが何より日々の暮らしの中で人の手に使われていくことを一番の喜びと考えます 。瑚和では作り手の技と時間と想いがぎゅっと詰まっていて温かみがあり、かつ実用的なものをセレクトしています。

-Cafe’-Tasse(カフェ・タッセ)/焙煎器【珈悦 – こうえつ】
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陶器製の焙煎器を京都の窯元と共同開発、販売しています。
どなたでも珈琲を焙煎から楽しんでいだける道具としてご紹介しています。

今後の取り組み

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今回は1日限りのイベントでしたが、MTRL KYOTOでは、ROUND SQUAREから生まれるコラボレーションを新しい表現や商品、ビジネスに育てる機会を積極的にサポートし、このコミュニティをますます面白く / 濃く / 広く する取り組みに継続して関わっていく予定です。今後の展開にもぜひご期待ください。

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文:MTRL KYOTOマネージャー 木下浩佑