基礎から学ぶ軽減税率(2) 軽減税率制度の対象になるのは?

▶この記事では、具体的な例を挙げながら、軽減税率制度の対象品目について説明しています。

基本となる考え方

提供している商品やサービスが
外食(10%)
飲食料品(8%)
のどちらに当てはまるのか、悩む場合は以下の原則をまず覚えておきましょう。

飲食料品とは、食品表示法が規定する食品(酒類を除く)であり、食品は人が食べたり、飲んだりするものです。医薬品やペットフード、家畜の飼料は含まれません。

外食は、テーブルや椅子など食事に使う設備のある場所で、食事の提供というサービス(役務)を行うことです。

それでは、一つひとつの例を見ていきましょう。

Q. ピザの出前は外食に含まれますか?

A. いいえ。出前は外食に含まれません。

軽減税率制度ではケータリングや出張料理は対象品目ではありませんが、出前は対象品目(8%)です。

ケータリングや出張料理と、出前にはどんな違いがあるでしょうか。ケータリングや出張料理では、お客様が指定した場所に行き、料理を調理したり、お皿に料理を盛り付けたりなどのサービス(役務)を提供します。一方、出前はお客様が指定した場所に料理を届けるだけです。

サービス(役務)を提供するか・しないか、が大きな違いになってきます。お客様から注文のあったピザを玄関先まで届けるだけなら、対象品目(8%)です。しかし、「子どもの誕生日をピザパーティーで盛り上げたい」というリクエストに応えて、ピザを届けるだけでなく、お客様の自宅でピザを切り分けたり、ジュースを注いで渡したりした場合は、サービス(役務)を提供していることになり、10%の税率が適応されます。

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Q. ジャムや調味料を売っていますが、お酒は扱っていません。全部対象ですか?

A. 一概にはいえません。

お酒を扱っていないのなら、全部対象品目(8%)に思えますが、もしみりんなどのアルコールを含む調味料を扱っている場合は気をつける必要があります。

酒税法で酒類に分類される「みりん」「料理酒」は対象品目にはなりません。ただし、アルコール度数が1度未満の「みりん風調味料」は対象品目(8%)になります。

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Q. 果物農園です。いちご狩りは対象ですか?

A. いいえ、対象外です。

いちご狩りの場合、お客様にいちご狩りができる環境と、その場でいちごを食べるというサービス(役務)を提供しているので、軽減税率の対象外(10%)になります。

同じ場所で、いちごやいちごジャムの販売をしている場合は、飲食料品の販売として軽減税率の対象(8%)になります。

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Q. 紅茶とマグカップをセットで売っています。税率はどう計算したらいいですか?

A. 条件によります。

食品と食品ではないもの、をセットで販売する場合には注意が必要です。食品と食品ではないものをセットにする場合は、「一体資産」とみなされます。

一体資産が軽減税率の対象になるかどうかは、以下の条件に当てはまる必要があります。

税抜価格が1万円以下
食品が占める価格が3分の2以上

たとえば、紅茶とマグカップをセットで5,000円(税抜)で販売している場合、紅茶が2,000円分を占め、マグカップが3,000円分を占めているのなら、軽減税率の対象にはなりません。

一方で、紅茶とティースプーンを5,000円(税抜)で販売していて、紅茶が4,000円分、ティースプーンが1,000円分を占めている場合、紅茶(食品)が全体の価格の3分の2以上を占めているので、軽減税率の対象(8%)になります。

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Q. フードトラックでお弁当を売っています。簡易的なベンチを置いているので、そこで食べるお客様は外食になりますか?

A. はい、外食になります。

もし、お客様が食事をするためにベンチを設置していて、そこでお客様が買ったお弁当を食べる場合は、軽減税率の対象外(10%)になります。ただし、お客様が買ったお弁当を持ち帰ってオフィスで食べるのか、ベンチで食べるのかはとても判断がしにくいです。お会計をする際にどこで食べるのかを確認する、もしくは「ベンチで食べる場合はお申し出ください」という張り紙をするのも方法として考えられます。

もし、フードトラックの側に公園があって、そこでお客様がお弁当を食べる場合は、軽減税率の対象(8%)になります。公園内のイスやベンチはフードトラックのオーナーが設置したり、許可をもらって使用するものではなく、また他の人が使う可能性も十分にあるものだからです。

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軽減税率の対象品目についてもっと詳しく知りたい場合は、財務省のホームページにあります消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)を参考にしてください。

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