ICカード対応ステップ・バイ・ステップ ガイド(2)

ライアビリティ・シフトと加盟店の責任

そうですよね、うちには関係ない、磁気カードのみで大丈夫、移行の手間を考えるとどうも……というのは、加盟店様の正直なお声だと思います。しかし、皆さまのビジネスをお手伝いしたい Squareとしては、これだけはお伝えしておきたいと思います。

「ICカード対応は、たとえ先延ばししても、どこまでもあなたに付いてくる」

決して大げさにいっているのではありません。実際にクレジットカード業界では、ICカードの高い安全性を受け、2015 年 10 月 1 日から「ライアビリティシフト (債務責任の移行)」の動きが出てきています。

もうすでにご存じの方も多いかも知れませんが、このライアビリティシフトの規定により、①対面販売で ICカードが提示された際に、② ICチップではなく磁気カードの情報を読み取って決済し、③それが不正利用だったと発覚した場合、ICチップを読み取ることを怠ったとしてカード加盟店側の責任になってしまうのです。

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また、この施行にともない、現在お使いの磁気カード専用Squareリーダーも今後ご利用いただけなくなる予定です。

あなたのビジネスを守るために IC対応が必要な理由、お分かりいただけたでしょうか。


「ICカード対応が必要なのはわかったけれど・・・」

そうはいうものの、こんな疑問があるかもしれませんね。

「ICカード対応が必要なのは分かったけれど、まだ磁気カードを使ってるお客さんはどうしたらいいの?」

従来の磁気カードについては、 ICカード対応リーダーでもこれまでどおり読み取り可能なのでご安心ください。

この新しいリーダー、実は読み取り口が 2 つあるんです。オモテ面 (Square のロゴ側) の読み取り口では ICカードを、ウラ面 (Square のロゴのない側) の読み取り口では磁気カードを、それぞれ読み取れるようになっています。

「新しいリーダーにしたら、せっかく設定した Squareレジや Squareデータ、プリンターなんかも全部また設定し直さなくちゃいけないでしょう?」

移行にともなうレジアプリなどの設定変更の必要もありません。

ICカード対応リーダーは、ご覧のとおり現在の磁気カード専用リーダーと同じ、端末のイヤホンジャックに差し込んで使うタイプです。Squareレジや Squareデータ、プリンター等周辺機器の設定はそのままで、レジアプリのバージョンだけ最新であることを確認いただければOKです。再設定などのお手間は取らせません。

「今度のリーダー、有料なんでしょう?  どうして前みたいに無料じゃないの?」

ICチップの読み取りは、磁気テープの読み取りに比べ高度な技術が必要となるため、一般的に読み取り端末は高額です。

ただ、Squareは違います。高度な技術が必要とされる読み取り端末であっても、驚く程リーズナブルに、どんな人にとっても使いやすいサービスを提供し続けます。

ICカード対応リーダーに関する不明点のお問い合わせ、ご質問はSquareサポートまで、お電話もしくはEメールにてお気軽にご連絡ください。


ステップ・バイ・ステップ ガイド(3)「IC対応するには、実際にどんなアクションをとればよいの?」につづきます。