ゴールデンウィークがいろんな意味で集客チャンスな理由

日本特有の大型連休であるゴールデンウィークがもうすぐやってきます。繁忙期に向けて従業員のシフト作成に追われている経営者の方もいれば、思い切って休業しようか悩んでいる個人事業主の方もいるのではないでしょうか。業種や日頃ターゲットにしている客層によって、ゴールデンウィークこそ書き入れ時の場合と、そうでない場合があるのは仕方のないことかもしれません。

この時期に人気の観光スポットや家族が集まるような行楽地にとっては、普段より多くの来客が見込めるかもしれませんが、店舗がオフィス街や学校の近くにあり、普段来店するお客様のほとんどが会社員や学生の場合は、祝日が続くゴールデンウィーク中の客入りはあまり期待できないかもしれません。

連休中にお店を営業するか、それとも思い切ってカレンダー通りに休みにしてしまうかは経営者の判断によりますが、いずれの場合においても、運営費用や従業員の人件費を考えると、経営に支障をきたすような損失を出したくないものです。

今回は、来たるゴールデンウィークに向けて、業種や立地によってどのような集客方法が効果的であるかをお伝えします。

季節感を演出する

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ゴールデンウィークには四つの祝日(昭和の日、憲法記念日、みどりの日、こどもの日)が含まれますが、中でも「こどもの日」は多くの人にとって馴染みのある祝日です。現代の日本人の生活は、ひと昔前に比べると、祝日にまつわるしきたりや習慣との関係が薄れてきているようにみえますが、五月五日の「こどもの日」が近づくと、商店街やデパートなどには鯉のぼりや兜が飾られたり、和菓子屋には柏餅が並ぶのを多く目にすると思います。

今でも、日本ならではの文化に親しみを感じているお客様がいることは確かですし、逆に、普段は祝日を意識せずに過ごしていても、店頭の装飾を見て端午の節句の到来を実感をするお客様もいることでしょう。

飲食店であれば、通常のメニューにはなくても、例えば、ゴールデンウィーク期間限定でちまきや柏餅を提供してみるのもいいかもしれません。通りすがりの人が見えるような場所に「柏餅あります」というような貼り紙をして季節感を演出してみましょう。

小売店やサービス業でも、入り口付近やレジの横などにちょっとした飾り付けをして、お客様と一緒になってゴールデンウィークを盛り上げましょう。

旅行中のお客様の心を掴む

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観光客や帰省客などのお客様で賑わう場所に立地している店舗にとって、ゴールデンウィークは最高の集客チャンスです。飲食店やお土産店が集中する場所であればなおさら集客に注力して他店にお客様が流れてしまわないようにしなければなりません。

とはいえ、ゴールデンウィークだけのために経営戦略を根本的に変えることは、時間の面でも費用の面でも現実的ではありません。各行楽地に集まるお客様は、特にゴールデンウィークのような大型連休の場合は、遠方から訪れていることが多いのでリピーター客になることはあまり期待できません。それでも、普段の営業にちょっとした工夫を加えるだけで、コストをかけずに一人でも多くのお客様に来店してもらえるような集客を考えてみましょう。

例えば、車のドライバーから見える位置に「トイレお使いいただけます」という看板を出してみましょう。長時間、車移動をしている人にとっては魅力的なのではないでしょうか。突然の雨天で困っている観光客などに向けて、普段は取り扱いがなかったり、その他の商品と並べて陳列している場合でも、傘を店頭の目に付きやすいところで販売するのも良心的なお店のアピールになります。

その他にも、「地域発送承ります」や「周辺観光情報案内します」のように、各地から訪れているお客様に喜んでもらえるようなサービスを提供していることが分かる店頭看板を設置してみましょう。

ゴールデンウィークはセールに不向き?

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一方、オフィス街や住宅地などに立地しているお店にとって、ゴールデンウィークのような大型連休は必ずしも集客チャンスとはいえないかもしれません。会社が休みになったり、普段は利用が多い周辺住民が遠出したりすると、通常通りの客足はあまり期待できないでしょう。お客様の数が減ってしまえば、一定以上の売り上げを出すことができません。

しかし、お客様の数を増やすという目的で、例えば、ゴールデンウィーク期間限定で値引きセールやまとめ買いセールなどを実施することは正しい集客方法といえるでしょうか。ここで注意したいことは、これらを魅力に感じて来店するお客様は、連休中は特に遠出をせずに近場で過ごそうと思っている場合や、出費を抑えるために低価格を売りにしているイベントなどを探し求めている場合が多いということです。このようなお客様はその後リピーター客になる可能性が低く、一度きりの来店のためだけに利益が少ない値引きを実施するのは割に合わないのではないでしょうか。

魅力的なイベントやキャンペーンを実施して新規客の来店を促すことはもちろん重要ですが、安定した利益を出しながら事業の拡大を狙うために本当に増やしたいのは、大型連休以外の通常期間でも続けて来店してくれるリピーター客であるということを忘れてはいけません。

リピーター客を長期的に確保する

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それでは、連休中にもできるリピーター客の集客とはどのようなものでしょうか。それは、値引きを売りにして無理に人を呼び込むことではなく、ゴールデンウィークという特別な期間をお店のアピールチャンスとして利用し、長期的なリピーター客の確保に繋げる集客方法です。

例えば飲食店で、「ファミリー」をキーワードにしたキャンペーンを実施してみましょう。家族連れで来店したお客様には、子供向けにジュースをサービスしたり、大人にはビールを注文した場合は一品無料で提供するなどして、コストをかけなくてもお店のメニューやサービスを知ってもらえるキャンペーンを企画します。

精肉店でバーベキューを実施したり、雑貨店でもの作りが体験できるワークショップを実施して、お客様と従業員が一緒になって楽しめるイベントを実施することも、お客様にお店を印象付け、お客様に「また来たい」と思ってもらえるきっかけになります。従業員にとっても楽しみながら接客できるという意味で、いいリフレッシュになるかもしれません。

値引きをしなくても魅力的な企画を打ち出すことで、訪れてくれるお客様にお店をアピールすることはいくらでもできます。得意分野を生かして地域活動に積極的に参加してお店の認知度を上げてみましょう。

思い切りも大事

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連休中は、一切営業をしないで休むという手ももちろんあります。お客様の数が減るのでお店を開けていても仕方ない、取引先が休みになるのでビジネスの動きが止まる、イベントやキャンペーンを企画する予算に余裕が無いなど、さまざまな理由があるかもしれません。

そんな時は、連休明けから再びフル回転で営業を再開するとして、ゴールデンウィークは思い切って休業に徹してみるのもいいでしょう。休みたいとは思うが、経営を完全に忘れることができないという人は、例えば、競合店の調査や地域イベントに参加して周辺住民の理解を深めるなど、普段は時間に追われてなかなかできていない活動に時間を費やすことも過ごし方の一つです。

もちろん、実店舗での販売を休止して、通信販売や電話注文のみ受けるということも考えられます。オンライン店舗にカード決済を導入していなければ、Squareのブラウザ決済がおすすめです。インターネットに繋がったパソコンさえあれば、口頭でお客様のカード番号を確認しながら決済を受け付けられます。

参考:多様化は進む!ブラウザでできるカード決済とは

また、日々の店舗運営や従業員管理から離れられるこの機会に、日頃の経営方法を見直してみるのもいいかもしれません。

参考:集客力アップの鍵はここにあり!見直すべきポイントまとめ

連休明けには、観光や帰省から戻ってきた常連のお客様には「おかえりなさい」という気持ちを、ゴールデンウィーク中に出会った新規のお客様には「これからもよろしくおねがいします」という気持ちを忘れずに、これまで以上に気持ちを引き締めて事業の継続・再開に努めましょう!

執筆は2017年4月25日時点の情報を参照しています。