呉服屋でも必須!?クレジットカード決済

日本文化の象徴である着物。外国人観光客向けの着付け体験やレンタル着物が人気を集めていますが、少子化や婚姻件数減少の影響から着物市場の規模は縮小傾向にあるようです。

参考:呉服市場に関する調査を実施(2018年)(株式会社矢野経済研究所)

着物に馴染みのある世代の高齢化によって、今後メインのターゲット層となる求められるサービスにも変化があることが考えられます。呉服屋も他の小売店と同様、集客方法の変更や他店との差別化を図る必要があります。

今回は、伝統をつなぐ呉服屋で競合との差別化を図る方法の一つとして、クレジットカード決済を導入するメリットや懸念点について解説します。

カード決済導入で他店との差別化

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最近では、さまざまな方法で着物を手に入れられます。呉服屋に足を運んで購入することはもちろん、オンラインショップで購入することもできます。また、購入しなくとも、レンタルショップで着物を借りる人もいるでしょう。

このような中、専門店ならではのきめ細やかなサービスや、経験豊富な職人とのつながりなど、自店にしかない「ウリ」を改めて考え、アピールすることが大切です。また、他の呉服屋との差別化のために、クレジットカード決済を導入する方法もあります。

クレジットカード決済導入のメリット

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客単価が上がる

支払い方法が現金のみの場合、一括での支払いが難しいことで着物の購入をあきらめてしまうお客様もいるかもしれません。クレジットカードなら、お客様の都合に合わせて支払いの回数を分けることができます。また、実際の引き落とし日まで時間があるので、支払いの用意に余裕が生まれます。そのため、支出の多い時期や給料日前といった現金の持ち合わせが少ない時期でも、欲しい着物をあきらめずにすむかもしれません。

また、着物を購入したついでに、帯留めや履物など関連商品や、上位商品の購入につながることも考えられます。

客層が広がる

クレジットカードでの買い物時には、多くのカードで支払い金額に応じたポイント還元を受けることができます。還元率はカードによって異なりますが、このポイント還元を目当てに高額な買い物はクレジットカードを利用するという人も少なくありません。

お客様に合わせて仕立てる着物は特に高額な商品となるため、せっかくならポイント還元を受けられるクレジットカードで支払いたいという気持ちも沸きやすくなるでしょう。

また、近年は人気アニメの影響で日本文化に興味を持つ人や、「歴女」「歴男」と呼ばれる歴史好きの人も増えています。趣味を追究していくうちに本物、良い物が欲しくなるということもあるかもしれません。こういったお客様が店舗を訪れた際にも、支払い方法としてクレジットカード決済を選ぶことができれば、新たな顧客獲得の機会につなげられます。

さらに、クレジットカード決済が使えることは外国人観光客に対してもアピールポイントとなります。他国と比べると、日本はまだまだクレジットカード利用率が低いようです。

参考:ビジネスの可能性(三井住友カード株式会社)

この背景には、日本では現金払いが主流であることや、カード払いがしたくても取り扱いがないなどの理由があります。日本よりカード利用率の多い国からの旅行者の中には、旅行中に欲しい物があってもカード払いの選択肢がなければ買い物をあきらめてしまう人もいるでしょう。

支払いがスムーズ

成人式や七五三、卒業式など混雑する時期に、会計が続いてお客様をお待たせしてしまうことはありませんか。クレジットカードなら、お客様にとっては現金を数えたり確認したりする手間が省け、店舗にとってはレジ締め業務も現金の取り扱いが減れば時間短縮になります。また、カード払いのお客様が増え、店舗に置く現金が少なくなれば防犯効果も高まります。

ネットショップには必須

インターネットで買い物をする人は年々増加しています。

参考:平成29年度版情報通信白書(総務省)

着物を取り扱うネットショップでは、手に取りやすいリーズナブルな浴衣や、自宅で洗える着物などが人気を集めているようです。呉服屋でもネットショップを持ち間口を広げれば、広い層のお客様に購入してもらえるようになります。実店舗がある事業のネットショップは安心感を与えやすく、呉服屋がネットショップを開店した場合、ネットショップの最初のハードルである「信頼性の獲得」は越えやすいと考えられます。たとえばSquareなど、ネットショップを無料で開設できるサービスを活用するのも最初の一歩としては十分でしょう。

ネットショップ利用時の支払い方法として、6割以上の人がクレジットカードを選択しており、ネットショップの運営にはクレジットカード決済の導入が不可欠といえるでしょう。Squareなら、加盟店審査に通過すれば、クレジットカードの主要な国際ブランドに対応することができます。

参考:平成26年度版情報通信白書(総務省)

懸念点

費用

クレジットカード決済の導入を迷っている人の中には、導入費用や月額料金に不安を感じている人も多いのではないでしょうか。たしかに、カード会社と直接契約する従来の方法では、カードを使用するための決済端末の購入や設置費用などで、導入に高額な費用がかかっていました。しかし最近では代行会社を通しての契約が一般的となり、初期費用は無料もしくは非常に安価で利用できるようになっています。

Squareなら、専用のIC カードリーダー(Square Reader)を普段お使いのスマートフォンやタブレット端末といったモバイル端末とBluetooth接続することでクレジットカード決済を受け付けることができます。かかるコストは決済端末の購入代金のみで、7,980円と低コストで導入できます。

「決済端末とつなげるタブレットがない」などの場合は、一台で決済まわりが完結するSquareのオールインワン決済端末(Square Terminal)もおすすめです。片手で持てる決済端末にはPOSレジとレシートプリンターが搭載されており、タブレット・決済端末・レシートプリンターを個別で揃えるよりも、低コストに抑えた導入が実現できるかもしれません。

どちらの決済端末も月額利用料金は不要で発生するのは決済手数料のみなので、ランニングコストも抑えられます。売上額は、資金繰りにもうれしい最短翌営業日(※)振り込みです。

支払い方法の選択肢を提供することはサービスの一つです。カード決済を導入することで顧客満足度の向上も期待できます。日本の文化を伝える呉服屋では、お客様を「おもてなし」する方法の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

※三井住友銀行・みずほ銀行をご登録の場合:0:00 から23:59 までの決済分が、決済日の翌営業日に振り込まれます。
三井住友銀行とみずほ銀行以外の金融機関口座をご登録の場合:毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます

執筆は2018年7月25日時点の情報を参照しています。2021年3月16日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash