経営者にとって新年の目標を立てることの大切さ

2017年も残すところあと1ヶ月。今年の初めに立てた目標は達成できましたか。達成できないままの方や目標を忘れてしまった方もいるかもしれません。

今回は経営者にとって新年の目標を立てることの大切さを紹介します。

新年の目標

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年始になると新年の抱負という言葉を耳にすることも多いでしょう。「抱負」と「目標」の違いに関してはさまざまな解釈がありますが、目標が「目的を達成するために設けた目印や水準」など具体的で結果が判断できるものである一方、抱負は「心に抱いている決意」と抽象的なものとして捉えることが多いようです。今回は新年の目標についての説明です。

周囲に表明しない人も多いかもしれませんが、多くの人が何かしらの形で新年の目標を立てるのではないでしょうか。内容は仕事に関するものからプライベートに関するものまでさまざまです。

一つの参考として、他の人がどのような新年の目標を立てているかをご紹介します。

アンケートによると、それぞれのライフステージと関連した目標を立てる傾向にあることが分かっています。中でも、目標内容に男女の違いがはっきり出て来るのは30代からのようです。30代になると男性は仕事、女性は家族や家庭に関する目標が多くなってきます。また、男性は60代以降になるとそれまで多かった仕事関連の目標が減り、「余暇」に関する目標が目立ち始めます。

参考:新年の目標についての調査(LINEリサーチ 公式ブログ)

効果

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新年の目標を立てるとその一年を有意義に過ごすことができます。新年の目標を立てることの効果を挙げてみました。

イメージできる

目標を立てることで、達成後の状況をイメージするようになります。明確なイメージを持つことで、そのような状態になるためにはどうすれば良いかを具体的に考えられるようになります。たとえば、経営者にとって重要なことに健康管理が挙げられます。1年の目標を「30代の頃の体重に戻る」とする場合、次のように具体的な方法を考えることができます。

太りやすい生活習慣をリストアップする

30代の頃の体重に戻すためには1ヶ月500g、1年で6キログラム減量する

平日は間食をなくし、毎食必ずサラダを食べる
土日は朝6時に起床して1時間ジョギングする

このように「体重を減らす」という目標達成ために、「毎食サラダを食べ、土日は朝6時に起床して1時間ジョギングする」という具体的な方法を考えることができます。

応援してもらえる

目標は立てただけで行動が伴わなければ、効果が出ません。家族や同僚など周りの人に新年の目標を表明しましょう。目標を表明することは、周囲に宣言することと同じです。たとえば、「土日は朝6時に起床して1時間ジョギングをする」場合、時には怠けたい時があるかもしれません。このような時も家族や周りからの応援があると乗り切れることがあります。自分に甘くなってしまいそうな時に周りからの応援は心強い味方になるのではないでしょうか。

リーダーシップを発揮できる

目標を立てることは、個人の成長だけでなく組織の発展にとっても大切です。経営者が事業に関する目標を表明した場合、従業員は「会社が目指すもの」として受け入れるでしょう。目標を共有することによって、組織に一体感が生まれます。経営者が新年の目標を立てることはリーダーシップの発揮にも通じるでしょう。リーダーシップについての記事もぜひ参考にしてみてください。

目標の立て方

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目標を立てる時にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

具体的かつ明確に

目標はなるべく具体的に、明確に設定しましょう。具体的な数値などを設定しておくことで、達成できたかどうかや、達成するまでにはあとどのくらいなのかを確認することができます。

たとえば、売り上げの目標を立てる場合、カテゴリごとに「生鮮食品の売り上げを前年比◯%アップする」など具体的かつ明確に決めましょう。現実的な目標を決めるためには過去の売り上げを分析することが必要です。到底達成ができないような目標は、かえって従業員のモチベーションを下げることになりかねません。Square データを使えば、カテゴリ別や期間別などさまざまな角度から売り上げを分析することが可能です。データをもとに目標や今後の戦略を考えましょう。経営者のための売上分析活用術の記事もぜひ参考にしてみてください。

短期、中期、長期

目標を立てる時には年間の目標だけでなく、3ヶ月ごとなどの中期、1ヶ月ごとなどの短期的な目標も併せて立てるようにしましょう。たとえば、商品Aを年間で1万個販売することが年間目標だとします。この場合、1月〜3月は2,500個、4月〜6月は2,500個、7月〜9月は2,000個、10月〜12月は3,000個など季節要因を鑑みながら中期目標を設定します。1ヶ月ごとの短期的な目標も中期目標をもとに設定しましょう。その都度、目標に対して現時点の状況を確認するきっかけになります。目標達成に対する従業員のモチベーション維持に効果があるでしょう。

達成したら

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短期的、長期的にかかわらず、目標を達成したらお互いの努力を称えるようにしましょう。従業員に感謝を表現することも大切なことです。従業員は自分の努力が認められたことで、さらに高い目標に向かって頑張ってくれることも考えられます。

目標は口にするだけでなく紙に書き出しいつも目に触れる所に貼ることで、常に意識することができるのではないでしょうか。新年の目標を立てて、充実した1年にしましょう。

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執筆は2017年11月29日時点の情報を参照しています。
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