古き良き商店と共にコーヒーショップやレコード屋などが立ち並ぶ幡ヶ谷に「commune」は存在する。下北沢~新代田~羽根木を経て幡ヶ谷の地に構えるcommuneは、ギャラリーだけでなくZINEなどのアイテムも取り扱っており、散歩途中にフラッと入りたくなるギャラリーだ。このcommuneで出版レーベルの運営をはじめ、各国のArt Book Fairへの出展、国内外の展示キュレーション、アーティストマネージメントを手掛ける川邉さんにお話を伺った。

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「もともとcommuneは写真家の友人が下北沢にオープンしたんです。でも彼女もアーティストでずっとギャラリーにいるのも性に合わなかったようで、一度閉店をしかけたんですね。でもそこで誰か引き継いでくれるような人がいないかなというタイミングで、ちょうど私が仕事を辞めたタイミングとが合って、面白そうだったからやってみたという感じなんです(笑)」

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「幡ヶ谷に来る前に、もともと羽根木で週末だけのショップをやっていまして、いろいろなアーティストと知り合ったり、本を出版したりする中で、『日本で展示をしたい』という話をよくいただくようになったんです。そろそろ新しい場所を設けた方がいいのかなと思っていた矢先に、パドラーズコーヒーの松島くんと知り合って、現在の物件を紹介していただいたのが、幡ヶ谷にcommuneができたのがきっかけですね」

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「展示などをするのに、声をかけるアーティストは作品だけでは決めていない部分もありますね。どういったモノが好きでどういったモノに興味があるかなどを気にかけてます。たとえば自分と同じようなレコードを聴いていたり、日本の漫画などを読んでいたりなど、自分たちとの趣向や世界観がリンクしている方が仕事をやりやすいですね」

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「世の中で人気があることをやるのもお金を稼ぐという意味では大事ですが、そればかりをやっていたら気持ちを注ぎきれず、心が折れそうになってしまうことに気付いたんです。だから今は単純に自分たちの好きなコトをやっていますね」

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「ギャラリーは海外のアーティストをメインに展示をしているのですが、アーティストを日本へ呼ぶためにかかる旅費の捻出や、人によっては額縁、今回であれば壁紙の手配のように、展示に関わるすべてのことに対して毎回毎回がチャレンジですね。新しいことをやっていきたいので、今回の展示の壁紙も今までにやったことのない大判印刷にも挑戦してみました」

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「中国は最近上海は盛り上がってますね。アートブックやzineを自ら創り出すという行為もようやく始まったという印象を受けます。その中でも最近入れ始めた上海の出版レーベルSame Paperは特におもしろいですね」

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「ブックフェアやイベントなどに参加していて、クレジットで払いたいというお客さんが多かったんです。色々な決済サービスを探して、最終的に一番シンプルなSquareにたどり着きました」

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「他社製品はロールペーパーなどが必要だったり場所も取ったりという点があったのですが、Squareはシンプルに端末をiPadにさせば使えますし、かつ入金も早いのが魅力ですね」

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「展示を行うのはリスクがあって毎回勝負をかけて企画しているのですが、もしお客さんがが来なかったとしてもアートとしてお客さんに迎合してしまったらそこにカルチャーは生まれないと思うんです。だからお客さんが来なかったとしても『世界の今』を大事にして伝えていきたいなって思いますね」

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commune
東京都渋谷区西原1-18-7
http://www.ccommunee.com/