2019年のゴールデンウィーク(GW)は例年と異なり、新天皇の即位に合わせて、4月27日から5月6日までの10連休になる予定です。
このような長期の休みは飲食店や観光業にとって、普段よりも大幅にお客様が増えるチャンスです。今回は10連休という大型連休に向けて、業種別に活用できる集客方法のヒントを紹介します。
観光地の飲食店なら限定キャンペーンを用意する
GWはレジャーや買物、旅行などを楽しみに外出する人が増えるため、繁華街や観光地にある飲食店は普段よりも多くのお客様を見込むことができます。
しかし、飲食店が密集しているようなエリアに立地している場合、競争相手も増えるため、何かお店に入りたくなるような仕掛けがなければ、来店に結びつけるのは簡単ではありません。
数多くのお店から、お客様が入りたくなるような仕組みを用意することが大切です。具体的に実践できる集客方法としては、GW限定のキャンペーン企画があります。
GW限定で、人気メニューを割引価格で提供する、もしくはデザートの価格を下げる、GW限定のお得なメニューをつくるのも一つです。企画ができたら、次に大切なことは告知する手段です。普段からソーシャルネットワークを使って情報発信をしているなら、お店のアカウントで告知する、メールマガジンをリピーター向けに配信しているならキャンペーン情報を事前に流すなど、積極的に情報発信していきましょう。店舗前にユニークな手書きのポップを作成しておけば、観光客の目に留まるきっかけにもなります。
ビジネス街の飲食店ならリピート客を狙う
ビジネス街にある飲食店の場合、近くに観光地などがない限り、長期の休みは人通りがぐっと減ります。ビジネス街にあり、かつリピート客をある程度確保できている飲食店なら、お客様が参加できるイベントを企画するのも一つの手段です。
普段はランチタイムや仕事終わりのビジネス客が中心なら、家族で参加できるワークショップやゲストを迎えてのトークショーなどもいいでしょう。気候が暖かくなる時期でもあるので、屋外でのバーベキューなども考えられます。混雑した場所を避けたいお客様を呼び込めるかもしれません。
観光地なら店舗への入りやすさを配慮する
土産物店などの観光客をターゲットとした店舗では、より一層店舗への入りやすさに配慮することで集客を見込むことができます。
GW期間中だけ店内のトイレを開放する、寒冷地なら暖を取るための休憩スペースを店内に設置するなど、買い物客以外も来店できるような配慮が考えられます。またお菓子や漬物など、食べ物を取り扱っているのであれば試食をしやすい環境をつくることも大切です。
このような集客の努力は地道な取り組みでもありますが、観光客の心理を考えながら店舗内の環境を整えることで集客につながる可能性が高くなります。
クレジットカードの決済を導入する
休憩スペースの設置や試食の用意と同様に、ほんの少しの工夫でいつもより売り上げが伸びる可能性があります。たとえば、せっかくの来店があったとしても決済手段の選択肢の少なさでお客様を取りこぼしてしまうのはもったいない話です。
経済産業省による「キャッシュレス・ビジョン」の発表もあり、キャッシュレスは世間からの注目度が高いテーマとなってきています。決済手段が増えることで、お客様にとっては利便性が良くなり、集客につながる可能性もあります。キャッシュレスに慣れた外国人観光客などを含め、中には大きな金額を持ち歩くことに抵抗がある人もいます。
2019年10月に予定されている消費税増税では、キャッシュレス決済を対象としたポイント還元が方針として示されています。このような状況をを考慮しても、クレジットカード決済を導入しておくことは賢明な選択の一つだといえます。
参考:
キャッシュレス・ビジョン(経済産業省)
消費増税対策、還元ポイントは5% 9カ月間で検討 (日本経済新聞、2018年11月22日)
GWはオンラインショップにも注力しよう
経済産業省が2018年4月に公表した電子商取引に関する市場調査の結果では、市場規模の拡大について以下の内容が記されています。
平成29年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は16.5兆円(前年15.1兆円、前年比9.1%増)に拡大しています。
参考:電子商取引に関する市場調査結果を取りまとめました(経済産業省)
そして、2010年から2017年まで毎年市場規模が拡大し続けているため、電子商取引は今後も拡大が見込める市場でもあります。
GWはレジャーや旅行などの外出だけでなく、自宅でリラックスしながら過ごす人もいます。GW期間中は、自宅でゆっくり過ごしたいと考えている人からのアクセスが期待できます。オンラインショップでもGW限定の企画や商品を用意するなどの工夫をし、実店舗だけでなくオンラインショップに関しても注力することをおすすめします。
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執筆は2019年2月11日時点の情報を参照しています。
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