この記事では、Square(スクエア)資金調達の利用の流れや仕組みをQ&A形式で紹介していきます。
目次
Square 資金調達とは?
Square 資金調達は、Squareが提供する資金調達サービスです。Squareにおける将来の売り上げの一部をSquareにあらかじめ譲渡することで、資金を前払いで受け取れる仕組みとなっています。すでにSquareを導入している加盟店を対象としたサービスで、案内を受けた加盟店のみが利用できます。
Square 資金調達の疑問をQ&A形式で解消!
Square 資金調達はこれまでの資金調達方法と少し仕組みが異なるため、「どうやって精算するの?」「申込方法は?」「利用コストは?」など、さまざまな疑問が湧くかもしれません。
ここでは、初めてSquare 資金調達を知った人に向けて、よくある質問とその回答をまとめました。
Square 資金調達の仕組みを理解するために、一般的な融資との違いを以下の表で比較してみましょう。
まず、Square 資金調達ではお申し込みの際に事業計画書をはじめとした書類の提出や担当者との面談は不要(※)です。Squareから案内が届いたら、あとはSquareの管理画面から申し込むだけ。審査は、最短即日で実施されます。ただし案内を受けられるのは前述のとおり、すでにSquareを利用している加盟店のみです。
※事業や取引の確認のために、追加情報の提出をお願いする場合があります。詳しくはこちらをご確認ください。
精算の仕組みについて詳しくは、次の「資金調達プランはどうやって精算するの?」を確認しましょう。
通常、Squareでキャッシュレス決済を受け付けた場合、規定の入金サイクル(最短翌営業日入金)で、決済手数料(3.25%〜)を除いた決済額が指定の銀行口座に入金されます。
Square 資金調達を利用した場合、決済手数料と《差引額》の両方を除いた額が入金されます。《差引額》は、申込時に提示される《差引かれる割合》(※)に基づいて、日々の売り上げをもとに計算されます。
※差引かれる割合は、調達金額など加盟店の状況によって異なります。
資金調達プランが完了するまでは、Squareでの売り上げがある日に毎回《差引額》が計算され、入金日に《差引額》と決済手数料を除いた額が振り込まれます。たとえば、《差引かれる割合》が10%であれば、「Squareでの売り上げの10%」と「決済手数料(3.25%〜)」を決済額から除いた額が入金されます。
《差引額》はそのときどきの決済額によって変動し、売り上げが多いときは多めに、少ないときには少なめになります。休業日などで売り上げがなければ、差し引きはされません。
【金・土・日の決済額が月曜日に入金される場合】
決済額 100,000円
(金曜・土曜・日曜の合計額)△決済手数料 3,250円
(100,000円×3.25%)△差引額 10,000円
(100,000円×10%)月曜日の入金額 86,750円 ※差引かれる割合の「10%」は一例です。この割合は、調達金額などにより変動します。また、決済手数料は年間キャッシュレス決済額や利用する機能によって変わります。詳しくはこちらをご確認ください。 日々の差引額は、毎回メールで通知されます。Squareの管理画面からも確認できます。また、精算の進捗状況も(50%完了など)あわせてお知らせします。
審査結果の通知が届いた最短翌営業日に入金されます。審査結果は早ければ申し込んだその日にわかるため、申込日を含めて最短で2営業日、長くても申込日から1週間ほどで着金確認できます。
Square 資金調達の利用にかかるのは、《固定手数料》のみです。この固定手数料を資金調達額に足したものが、《総額》になります。総額に到達するまで、日々の売り上げから差し引きが行われます。
以下は申込時にて提示される情報の一例ですが、《資金調達額+固定手数料=総額》であることがわかります(※)。
※画像内の数字は一例であり、実際の数字とは異なります。
固定手数料は毎回決まって差し引かれる金額のようにも聞こえますが、Square 資金調達に関しては《あらかじめ決められた利用コスト》という意味で使われています。
以下の図から、資金調達から差し引きまでの流れをご確認ください(※)。
※コーヒー四角は、架空の加盟店の名前です。
必ず、事業に関連する用途(仕入れ、設備の修理、商品開発、給与の支払いなど)にお使いください。たとえば広島にあるセレクトショップ「Zalife」の経営者、三島誠さんはSquareを通して調達した資金を仕入れに活用しました。その結果、売り上げは前年比1.8倍に。Square 資金調達を利用した感想を、インタビューを通してZalifeの三島さんに教えてもらいました。気になる人はぜひご確認ください。
Squareから案内する最高金額(最大3,000万円)が上限になります。
ご案内する金額は、Squareにおける決済総額、アカウント履歴、決済頻度など、さまざまな要素に基づいて決定されるため、加盟店ごと、また案内ごとに異なります。
精算期間は選べません。Square 資金調達だと前述のとおり、《差引かれる割合》が申込時に定められ、日々の売り上げからその割合が毎回差し引かれます。そのため、売り上げに応じて精算期間は短くなったり、長くなったりします。申込時に表示される「プラン完了までの平均期間」を一つの目安として考えてください。
Square 資金調達に申し込めるのは、Squareから案内が届いたSquare 加盟店のみです。法人でも個人事業主でも、金融機関で融資を断られた経験があっても、案内を受ければ申し込むことができます。
Squareの管理画面にログイン後、[お金]>[資金調達]にアクセスすると、案内を受けるために満たさなければいけない資格を一部確認できます。Square 資金調達に興味のある人はぜひこの画面にアクセスしてみてください。
Squareでは定期的に審査し、Square 資金調達の申込資格を評価しています。申込資格を満たすまでの明確な期間は定めていませんが、満たした場合にはメールまたはSquareの管理画面でお知らせします。
申込完了後、最短で即日、最長でも3営業日以内に審査結果をお知らせします。
利用の流れは以下のとおりです。
1. ご案内
条件を満たした加盟店には、メールまたはSquareの管理画面でお知らせします。案内は一定期間を過ぎると失効する可能性がありますので、ご注意ください。2. お申し込み
ご希望の場合、資金調達額を決定し、必要事項を入力して申し込みます。申込時には、以下のような情報が提示されます(※)。※画像内の数字は一例であり、実際の数字とは異なります。
3. 審査
3営業日以内に審査結果がメールで通知されます。4. 入金
審査が承認された場合、最短翌営業日にSquareにご登録の銀行口座に入金されます。5. 差し引き
プラン開始の2日後から差し引きが開始します。プランが完了するまでは、Squareで売り上げがある日ごとに差引額が計算され、入金日に差引額と決済手数料を除いた決済額が振り込まれます。6. プランの完了
差引額が総額に達すると、資金調達のプランは完了です。金額の変更はできません。ただし、審査結果が出る前でしたら、キャンセルは可能です。また、承認後や資金調達後でも、2営業日以内でしたらキャンセルできます。キャンセルをご希望の場合は、Squareまでご連絡ください。資金調達をキャンセルされる場合、次回のご案内の保証はありませんので、ご留意ください。
2回以上利用できます。プランが終了した後(差し引かれた金額が、資金調達額に固定手数料を加えた総額に到達した後)にSquare 資金調達のご案内が届いた場合、再度お申し込みいただけます。
申込資格を満たしているかどうかは、Squareの管理画面にログインし、[お金]>[資金調達]から確認できます。
申込資格を満たしていない場合は以下のページが表示され、満たさなければいけない資格を一部確認できます。申込資格を満たしている場合には、申込ページが表示されます。
この記事では、Square 加盟店に向けた資金調達サービス「Square 資金調達」を紹介してきました。キャッシュレス決済を含むSquareのサービスに興味がある場合には、まず無料アカウントの開設からはじめましょう。Squareが提供している店頭決済やオンライン決済については以下の記事で紹介しているので、ぜひご参照ください。
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執筆は2024年8月7日時点の情報を参照しています。2024年11月26日に記事の一部情報を更新しました。