パソコン教室を開業するには?

今やさまざまな場面において欠かせないツールになっている、パソコン。仕事やプライベートで毎日使うという人も多いのではないでしょうか。中には、他の人に教えられるほど使い方をマスターしている人もいるかもしれません。

今回は、パソコンのスキルを活かして収入を増やしたいと考えている人向けにパソコン教室の開き方について紹介します。

メリット

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需要の増加

「今さらパソコン教室なんて」と思う人もいるかもしれません。

たとえば、シニア向けのパソコン教室の需要が増える可能性もあります。アクティブシニアという言葉があるように、ソーシャルメディアなど新しいものに関心を持つシニア層が増えています。調査では、60歳から69歳では75.7%、70歳から79歳では53.6%、80歳以上では23.4%の人がインターネットを使っていることがわかっています。また、60代以上の人はスマートフォンよりもパソコンを利用しています。大きな文字で見やすいため、パソコンを選んでいると考えられます。

参考:平成28年通信利用動向調査(総務省)

また、テクノロジーは日々進化しています。シニアだけでなく、最新のソフトウェアやシステムについて誰かに聞きたいと思っている人もいるかもしれません。

副業としての収入

本業で培ったパソコンの基本的な操作方法からオフィスソフトのスキルを副業に活かすこともできます。たとえば、教室を週末や夜間など本業のスキマ時間に開けば、副業としての収入が期待できます。中には、副業を認めていない会社もあるため、副業として開業するなら事前に会社の規定を確認するようにしましょう。

開業のための準備

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開業届の提出

個人事業主として開業する場合、税務署に開業届を提出する必要があります。開業届は国税庁のホームページからダウンロードできるので、ご確認ください。

[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続(国税庁)

また、確定申告の方法には青色申告と白色申告があり、どちらかを選択する必要があります。青色申告を選択する場合は「所得税の青色申告承認申請書」を納税地の税務署に提出しましょう。

[手続名]所得税の青色申告承認申請手続(国税庁)

教室の場所決め

教室を開く場所を決めましょう。以下のような開催場所が考えられます。

・自宅を利用する
・教室用の物件を借りる
・公共施設を時間借りする
・受講生宅に出張する
・カフェなどを利用する

予算や教室規模を考慮して選ぶようにしましょう。

集客のヒント

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いざ教室を開いても、生徒が集まらないことには収益を上げることができません。生徒を集めるためにはどうすればいいのでしょうか。

ターゲットの設定

生徒を多く集めるために老若男女すべての年代を対象とした教室にしたい、と考える人もいるかもしれません。しかし、生徒の幅が広くなると学びたい内容の幅も広くなると考えられます。一人ひとりの希望に合わせたマンツーマンレッスンなら問題はありませんが、グループレッスンの場合はある人には満足できる内容でも、別の人には物足りない内容になる可能性があります。

グループレッスンの教室を開くなら、ニーズを把握し、生徒のターゲットを絞ることをオススメします。たとえば、学生街で教室を開くなら「就職活動の履歴書を分かりやすく、すばやく書けるようになるレッスン」、高齢者が多い地域なら「家族とメールでやりとりできる!パソコンの基本レッスン」、オフィス街であれば「業務効率化につながる!ピボットテーブル完全攻略」などターゲットに合わせたレッスンを提供してみてはいかがでしょうか。ターゲットの設定に役立つ「マーケティングに欠かせない、ペルソナの設定とは」の記事もぜひ参考にしてみてください。

宣伝

ターゲットやレッスン内容が決まったら、教室の存在をより多くの人に知ってもらいましょう。宣伝方法としては以下のようなものが考えられます。

・張り紙やチラシ
・ソーシャルメディア
・ホームページ
・家族や知人からの紹介

張り紙やチラシは、教室のある地域の人に対して効率良く教室の存在を宣伝できます。「広告費を無駄にしないチラシ集客のコツ」の記事もぜひ参考にしてみてください。

また、TwitterやInstagram、Facebookなどのソーシャルメディアは無料で利用でき、コストを抑えられます。

他には、家族や知人に紹介してもらう方法は、共通の知り合いがいるのでその分安心して受講を始められます。

さまざまな方法の中から、自分に合った方法を選んで、効率的に生徒を集めましょう。

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事業を継続させるためのポイント

せっかく生徒が増えてもすぐに辞めてしまっては、事業は長続きしません。教室を続けるためには、生徒に寄り添ったレッスンを提供し、継続して通ってもらうことが大切です。

教え方

講師にとっては「これくらいは知っているだろう」と思っていることでも、生徒にはわからないことがたくさんあります。パソコンの操作方法には専門用語が多く、初めて耳にする場合は何のことだか全くわからない、というケースも珍しくありません。専門用語はできるだけ使わないようにしましょう。また、言葉だけではなくイラストや写真などを活用することで、理解度の向上や知識の定着が期待できます。

レッスンの価格設定

生徒が教室を選ぶ際に重視する項目のひとつに受講料が挙げられます。リーズナブルな料金設定が必要な一方で、事業継続のためには利益を上げることが求められるので、収益が出るラインを見極める必要があります。基本料金を安く抑え、豊富なオプションを用意する方法もあります。また、初回無料体験レッスンを提供して、生徒に実際の授業を体験してもらうのも良いでしょう。授業内容に対する料金のコストパフォーマンスの判断材料になります。

教室運営に導入したいサービス

継続して通ってくれる生徒の中には、毎回受講料を支払うことを面倒に感じる人もいるかもしれません。また、未成年や高齢者の生徒の場合、高額な現金を持たせることを心配に思う家族もいるでしょう。そして、講師にとっても毎月のお金のやりとりや管理は手間に感じられるかもしれません。

そこで、活用したいのがクレジットカードを使ったSquareの「継続課金」機能です。事前に生徒(または受講料を負担する家族)から同意を得た上でクレジットカード情報をシステムに保存しておくだけで、登録したカードから設定日に自動的に受講料が引き落とされます。生徒、講師双方の負担を少なくできるでしょう。ぜひ導入を検討してみてください。

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執筆は2018年5月10日時点の情報を参照しています。
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