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ユーザーの満足度がわかるサイトの直帰率とは?

Square (スクエア), ブログ編集者

事業内容を紹介したり、インターネットを介して製品やサービスを販売したりするためにウェブサイトを持っているというビジネスオーナーは少なくないでしょう。ウェブサイトを閲覧した人が、ウェブサイトに対してどのような印象を持ったかを知る指標の一つとして「直帰率」があります。本記事ではビジネスオーナーを対象に直帰率とその改善方法を説明します。

低いのが理想的?直帰率が示すものとは

ウェブサイトのアクセス解析の文脈で「直帰」とは、閲覧者のブラウザなどからウェブサイトをホストするウェブサーバーに対してセッションがはられ、そのセッション内で、ウェブサーバーに対して 1ページだけリクエストして、閲覧者がウェブサイトを離れてしまうことを意味します。

直帰率とは、対象となるページから始まるセッションのうち、閲覧者が直帰したセッションの割合を表します。「セッション」などIT用語が出てくるので難しく感じられるかもしれませんが、セッションについてはウェブサイトと閲覧者がやりとりする一定期間のつながりと考えるとわかりやすいでしょう。

簡単な例で直帰率を計算してみましょう。

・セッション1: ページA → ページ B
・セッション2: ページA
・セッション3: ページB → ページ A → ページ C

ページAの直帰率は、直帰となったセッションが一つ(セッション2)、ページAで始まるセッションが二つ(セッション1とセッション2)なので、50%になります。セッション3にもページAが含まれますが、このセッションはページBの直帰率の計算には使われますが、ページAの直帰率の計算には使われません。

ウェブサイトを運営しているビジネスオーナーにとっては、ウェブサイトの閲覧者がたくさんのページを見て、商品やサービスの購入にいたることを期待しているため、一般的に直帰率は低いのが理想的といえます。

ただし、ビジネスの種類やページによっては、閲覧者が1ページのみ見てくれれば問題ないという場合もあります。たとえば、レストランの経営者がウェブサイトに特別なディナーの案内ページを作って、そのページのURLをソーシャルメディアで共有したような場合、多くの人がこのページだけを見にレストランのウェブサイトを訪れるかもしれません。レストラン経営者の目的は特別なディナーについて周知することなので、このページから始まるセッションの直帰率が高いことはさほど問題にはなりません。

一方で、レストランのトップページだけを訪れて、メニューや店舗へのアクセス方法を見ずに直帰する人が多い場合には、情報提供の方法など、改善を検討した方がよいかもしれません。

直帰率と離脱率の違いとは

ウェブサイトのアクセス解析で、直帰率と似た「離脱率」という概念があります。ここでいう「離脱」とは、セッション内でウェブページを一つまたは複数閲覧してウェブサイトを離れる(離脱する)ことを意味します。離脱率は、あるページが含まれるセッションのうち、そのページがセッションの最後で離脱しているものの割合を表します。

直帰率の計算に使った例で離脱率を計算してみましょう。

・セッション1: ページA → ページ B
・セッション2: ページA
・セッション3: ページB → ページ A → ページ C

ページAの離脱率は、ページAが含まれるセッションが三つ(セッション1、2、3)で、ページAが最後のセッションが一つなので、33%になります。ページBの離脱率は50%、ページCの離脱率は100%になります。

直帰率も離脱率も最後に見たページに注目しますが、それぞれの計算では、セッションの長さ、最後に見たページがセッションのどこに現れるかに注目し、計算するのかという点で違いがあります。意味合いとしても、直帰率があるページがサイト全体に閲覧者が興味を広げなかった割合を表すのに対し、離脱率はあるページがウェブサイトを離れるきっかけになった可能性を表しています。

直帰率も離脱率も、日常生活ではあまりなじみのない独特の概念なので、初めはわかりにくいと感じる人もいるかもしれません。いくつか例を作って計算するうちに、徐々に慣れてきますので、この機会に理解を深めてください。

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自社のウェブサイトの直帰率の調べ方

直帰率など、自社のウェブサイトについて詳しく知りたいと思った人は、アクセス解析サービスを使ってみましょう。ITに詳しい人や、ITに詳しい従業員がいる場合は、ウェブサーバーのログを解析してみるのも一つの手ですが、手軽に直帰率を知りたい場合は、アクセス解析サービスを利用するのが最も手軽です。

世界的な大手検索サービスの提供するアクセス解析サービスから、国内企業が提供するものまで、さまざまなアクセス解析サービスが提供されています。無料のものも多く、申し込んですぐに使い始められるものがほとんどです。アクセス解析サービスとウェブサイトの連携は難しくなく、多くの場合、アクセス解析サービスが提供する短いコードを自社ウェブサイトのHTMLに挿入するだけです。ECサイトや、ウェブサイト作成・運用サービスを使っている人は、サービスプロバイダーからアクセス解析ツールが提供されている場合があるので、使っているサービスの内容を確認してみるとよいでしょう。

直帰率については重要な指標なので、多くのアクセス解析ツールでサポートされていると考えられます。まずは、無料で使い勝手がよさそうなもの、多くの人から支持されているもの、ウェブサイトと相性のよさそうなものを選んで試してみてください。

アクセス解析ツールを使う上で注意しておきたい点もあります。アクセス解析サービスの設定が終わったら、一定期間待ってデータを分析するとよいでしょう。設定直後では、解析に必要なデータが十分になかったり、データにばらつきがあったりするからです。曜日や時間帯による傾向などもありますので、まずは一週間ほど待ってデータを分析してみましょう。

また、アクセス解析サービスを使っていることを表記することを忘れないでください。アクセス解析はクッキーという仕組みを使って、ユーザーを識別しています。国や地域、たとえばEUなどでは、2018年に施行されたGDPR(EU一般データ保護規則)でクッキーも個人情報として扱われるようになりました。GDPRの罰金は高額なことでも有名です。インターネット上のウェブサイトには国境を超えてアクセスできます。日本の企業のウェブサイトだから関係ないというわけにはいきません。アクセス解析サービスの指示に従ってプライバシーポリシーを改訂したり、閲覧者に通知する仕組みを設けたりするのが賢明です。

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閲覧者が直帰してしまう理由と直帰率の改善方法

ウェブサイトの閲覧者が直帰してしまう理由には、「そのページに掲載されている情報で満足した」「ウェブサイトがわかりにくくてページを閉じてしまった」など、さまざまな理由があります。直帰率を改善するにあたって、まず、なぜ閲覧者が直帰してしまったのか理由を分析してみるとよいでしょう。

直帰率が高いのかどうか判断する際には、ただ自社のウェブサイトに関する数字を見るのではなく、業種ごとの平均値や、どのようにウェブサイトにたどりついたのかソース別の直帰率の目安も参考になります。

直帰率の理由を分析して、直帰率が平均と比べて高く、改善したいという場合には、いくつかのポイントがあります。

まず、他のページへの導線がきちんと設定されているか調べてみましょう。導線がなかったり、わかりにくかったりすると、他のページに移動することができず、直帰率は自然と高くなってしまいます。

また、近年スマートフォンでウェブサイトを閲覧する人も増えています。ウェブサイトがモバイル対応していない場合には、モバイル対応をすることも検討しましょう。その上で、モバイル、コンピューター両方で閲覧者が情報を得やすいウェブサイトになるように改善していきます。

アクセス解析からは閲覧者の部分的な行動は見えてきますが、すべてが見えるわけではありません。必要に応じて、従業員や周囲の人に依頼してウェブサイトについて率直なフィードバックを求めるのも一つの手です。


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執筆は2020年2月4日時点の情報を参照しています。
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