今や欠かせない「インスタ映え」を集客に活かすには

今年の夏、若い世代を中心に「ナイトプール」が人気を集めていることはテレビ番組などを通して耳にしたことがあるかもしれません。このナイトプールの人気、日焼けを気にせずに済む・仕事後に行けるなどの理由もありますが、一番はライトアップされたプールで撮る写真がインスタ映えするから、だそうです。カラフルにデコレーションされた撮影スポットがプールの一角にあったり、南国をイメージしたフォトジェニックな飲み物があったり、運営側も様々な工夫を凝らしてインスタ映えを意識しています。

写真の撮影、加工、共有アプリとして、特にミレニアル世代と呼ばれる1990年代から2000年代初頭に生まれた若者に人気のInstagram。この世代をターゲットにしているビジネスにとって、Instagramは集客に欠かせない手段ではないでしょうか。

今回はインスタ映えをビジネスに役立てる方法をご紹介します。

参考:知名度・集客力アップ!飲食店のためのInstagram使い方まとめ

実店舗がないからこそインスタ映えは使える

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インスタ映えは、カフェやアパレルショップなど実店舗があるビジネスに有利だと思っていませんか。実は、オンラインのみで展開しているお店や、ケータリングサービス、収納アドバイザー、グリーンコーディネーターなど、店舗を持たないビジネスオーナーこそ活かせる集客手段です。

例えば、自宅でインスタ映えを意識したデコレーションケーキを作り、作成過程や出来上がった写真の画像をInstagramで共有することでフォロワーを増やし、ケーキの注文だけでなく、料理教室の講師などの仕事に繋がったという事例もあります。

ミレニアル世代はインスタ映えを様々なシーンで意識しています。上記の事例のように、ケータリングサービスなら作った料理の写真、収納アドバイザーなら整頓されたクローゼットの写真、グリーンコーディネーターならお庭の写真など、フォトジェニックな写真を撮影してInstagramにあげてみてはいかがでしょうか。

インスタ映えする撮影テクニック

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インスタ映えする写真は雑誌に乗っているようなプロが撮影した写真とはまたちょっと違うようです。プロのように高性能なレンズやカメラテクニックを駆使した写真ではないけれど、素人がパシャッと撮る写真よりも、オシャレかわいいセンスの良い写真が求められます。フォロワーの多いアカウントがアップしている写真を観察して、なるべく多くの写真を撮影し、経験を積むのが一番ですが、ここで今すぐに使えるテクニックをいくつかご紹介します。

撮影条件は揃える
商品やレストランのフードメニューをInstagram用に撮影するなら、窓際で撮るのか、白い壁を背景に撮るのか、テーブルの上に置いて撮るのか、布などを敷いた上に置いて撮るのか、同じ条件のもとで撮影するようにしましょう。

自然光
特別な道具を使わずにかんたんにいい感じの写真を撮る方法の一つが自然光を利用することです。自然光がたっぷり入る条件で撮った写真は明るい印象に映るはずです。お店や事務所の中で自然光が入る窓辺を撮影用の定位置にしてみてはいかがでしょうか。

情報は取捨選択を
古民家を改装した店内、笑顔が自慢の店員、美味しいカレーにこだわりのコーヒー。全部を1枚の写真に収めるのはかんたんなことではありません。

この写真は内装をメインにしよう、この写真はカレーをメインにしようと、伝えたいことを絞って写真を撮るようにしましょう。

最近ではInstagramの写真撮影を代行してくれるサービスも登場しているようです。写真のテクニックに自信がない、あまり手間ひまをかけられない場合は代行サービスの利用を考えてみても良いかもしれません。

ハッシュタグに大事な情報を

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Instagramは写真を共有するサイトです。前述のように写真に情報をたくさん詰め込みすぎると、インスタ映えしない写真になってしまいます。その分、力を発揮するのが、投稿文につけるハッシュタグです。投稿内容にラベルをつける感覚で、#ケーキ、#カフェ、#カレーなどのハッシュタグをつけている人も多いのではないでしょうか。

株式会社サイバー・バズの調査では、女性Instagramユーザーの6割がハッシュタグ検索を利用し、そのうち4割がハッシュタグ検索から購入したことがあることがわかっています。中でも、10代から20代の女性は7割がハッシュタグ検索を利用しているようです。

ハッシュタグを上手く活用することで、検索からお店や商品の情報を見つけてもらうことができます。例えば、みなとみらいにあるカフェなら、#みなとみらいカフェ#カフェ巡り#横浜カフェ、など投稿数の多いハッシュタグをつけましょう。

また、投稿数の多いものだけでなく、お店の名前やメニュー名をハッシュタグにしてみましょう。例えば、自慢のメニューが「みなとみらいビーフカレー」だとしたら、#みなとみらいビーフカレーでInstagram検索すると、お店の投稿と合わせてこのメニューをオーダーしたお客様の投稿が一覧として表示されます。同じメニューを食べた者同士の小さなコミュニティをInstagram上に作ることもできます。

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InstagramはCSRにも

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Instagramは集客やPRのツール以外にCSRにも活用できます。意外かもしれませんが、上記で述べたInstagram上のコミュニティは社会貢献活動にも繋がります。

例えば、2016年の8月にイタリア中部で起きた大地震。大きな被害を受けたアマトリーチェ村を支援するために、著名なシェフらが#EatForItaly(イタリアのために食べよう)というハッシュタグを使って呼びかけたところ、日本を含めて世界中で多くのイタリアンレストランで同村で生まれた「スパゲティ・アマトリチャーナ」をメニューに加えたようです。実際にレストランで食べたという方も多いのではないでしょうか。

他にも豪雨による災害で困っている九州を支援するために、ボランティア活動にはすぐに駆けつけられないけれど、九州の焼き物に料理を盛り付け、#小石原焼や#高取焼といったハッシュタグとともにInstagramに投稿するという事例もあります。

地産地消に取り組んでいるレストランなら、野菜の生産者や農園の名前をハッシュタグにつけてもいいかもしれません。

「インスタ映え」するフォトジェニックな写真、検索に有効なハッシュタグのつけ方、これらに正解はなく、投稿を重ねること、また他の投稿を見て参考にすることで、徐々にコツが分かるようになるかもしれません。ぜひフォローしてくれるお客様とのコミュニケーションを楽しみながら、Instagramを集客に活かしてみてください。

執筆は2017年8月23日時点の情報を参照しています。
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