コミケにもキャッシュレス決済が必要?導入のメリットやおすすめの決済端末を紹介

夏と冬、年に2回開催されるコミックマーケットを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。2022年の冬は12月30日、31日の2日間で、関東近郊だけでなく日本各地からの来場が見込まれます。ここ数年は、コミケでもキャッシュレス決済を導入するサークル参加者が増えてきています。この記事では、コミケでキャッシュレス決済を導入するメリットやおすすめの決済端末を紹介します。

目次


コミックマーケットとは

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コミケコミケットともよく略されますが、コミックマーケットはマンガやゲーム、アニメーションなどの自費出版(同人誌)の展示即売会です。企業ブースも含め、出展者数は3万を超え、約3,000人のスタッフによって運営されている巨大イベントです。公式サイトによると、2019年12月開催の「コミックマーケット97」では一般参加者数が75万人に達しました。

参照:コミックマーケット年表

ちなみにコミックマーケットの第1回開催は1975年で、参会者は700人ほどだったそうです。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて2020年5月の第98回は中止になりましたが、2019年までは海外からの参加者も多く見られ、出展希望者が必ず読むコミケットマニュアルには英語版も用意されていました。

このコミケットマニュアルによると、コミックマーケットは「自分の好きなものを、同じように好きだと思ってる仲間に会える」場だそうです。年に2回、普段の仕事や年齢、出身地に関係なく、好きなもの という共通点でつながりを持てる場はとても楽しい時間ではないでしょうか。

2021年12月に2年ぶりに行われた第99回は、感染症対策の観点から1日の来場者数を55,000人に制限したり、ワクチン・検査パッケージを導入したり、これまでとは異なる形態での開催となりました。2022年12月の第101回では、第100回の来場者数を目安に1日の来場者数の緩和が検討されているようです。

多くの人たちが「好き」を共有する貴重な時間と場所を快適に過ごすためにも、事前の準備は欠かせません。

コミケの準備

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コミケの基本概念では、出展者も来場者もスタッフも全員を対等な参加者と考えられています。今年は来場者であったとしても、来年は出展者になるかもしれませんし、スタッフになる可能性もあります。

コミックマーケット35周年調査が行ったサークル参加(出展者)に対する参加年数についての質問結果では、一般参加(来場者)した半年後にサークル参加するケースが一番多いことが分かっています。出展者側になったときに、スムーズに当日を迎えられるように事前の準備を念入りにしておきましょう。

荷物の搬入

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コミックマーケット101の開場時間は午前10:30です。前回の第100回の情報によれば、出展者の入場時間は午前7:30から9:00で、前日搬入を希望する場合には事前に「サークル作業員証」の申し込みが必要です。

当日や前日に手持ちで搬入作業を行う以外では、印刷会社もしくは宅配会社に搬入を依頼することができます。搬入依頼が間に合わず、当日になって印刷した紙を大量に搬入するのは大変です。同人誌の製作、印刷から、できあがった同人誌の搬入、スペースの準備までを計画的に行う必要があります。

事前の準備

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当日ダンボールを開けるハサミやカッター、装飾に利用するテープ、ペンなどの文房具は忘れずに持っていきましょう。一人で参加する場合も多いようですが、複数人での参加や当日だけ友人に手伝いを依頼する場合は、文房具や備品は種類ごとに袋や箱にまとめて入れ、どこに何が入っているのか分かるように名前を書いておくと、現場で混乱せずに済みます。

また、帰るときの準備もしておきましょう。残った同人誌や装飾品を安全に持ち帰れるように包装用品を多少用意しておくと便利です。手持ちで持ち帰るのなら折りたたみのカートなどがあると良いかもしれません。

初めて参加するときに一番手間取るのはスペースのセッティングのようです。事前に余裕があれば、振り分けられているスペースと同じくらいの大きさのテーブルで一度セッティングのリハーサルを行ってみると当日心に余裕が持てるかもしれません。

当日の準備

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サークル入場は7:30から9:00に行われ、サークル受付は7:30から10:00に行われます。時間があるように見えて実はそれほどありません。まず、入場を済ませる必要があります。入場には事前に配布された通行証が必要です。入り口で検温を受け、通行証を参加証に引き換えます。無事会場に入場し、割り当てられたらスペースに到着したら、サークル受付を行います。以前はスタッフが巡回して各スペースを回っていましたが、感染症対策の点から、指定の封筒に見本誌を入れポストに投函する形になっています。この受付が完了しないと頒布ができませんので、なるべく会場には早めに着くようにし、余裕を持って受付をしましょう。

また、コスプレをして接客をしたい場合は、事前に時間指定の更衣室利用チケットを購入する必要があります。さらに忘れてはならないのは両隣、前後のスペースの参加者への挨拶です。忘れ物をしたとき、トイレに行きたいから誰かに店番をお願いしたいとき、助けてくれるのは近隣のスペースの参加者です。経験者ならいろいろと教えてくれるかもしれません。挨拶は必ずしましょう。

※上記の情報はコミックマーケット100を参考にしています。最新の情報は公式サイトからご確認ください。

お金のやりとりの準備

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コミケで必須となるお金のやり取り。まずは、交通費、宿泊費、飲食費、当日の同人誌購入費など、自分が使うお金は別に準備しておきましょう。会場内にもATMはありますが、他の参加者も利用することを考えると当日お金を下ろすのは避けたほうがいいでしょう。

次は頒布時のお金のやり取りの準備です。もし、売り物が一種類だけなら、売上管理は比較的容易です。おつりのパターンもある程度予想できます。ただ、売り物が数種類ある場合は管理が複雑になります。どれが、いくつ売れたのかを管理する必要があり、おつり用の小銭も1円玉から千円札まで準備する必要があるかもしれません。

こうした負担を考えると、キャッシュレス決済を用意しておくことは、出展者にとっても来場者にとっても利便性が高いといえるでしょう。

コミケにキャッシュレス決済を導入するメリット

コミケでキャッシュレス決済を導入することで得られる具体的なメリットにはどのようなことが挙げられるでしょうか。

そもそも、キャッシュレス決済とは?

キャッシュレス決済とは、紙幣や硬貨などの現金を扱わない、電子的な支払い方法を指します。小銭を数えるなどの手間がかからないことから、素早く決済を済ませたいときに選ばれる支払い手段でもあります。キャッシュレス決済には、クレジットカード、QRコード、電子マネー、デビットカードでの支払いが挙げられます。

コミケではほとんどの来場者が公共交通機関を利用します。公式サイトでも交通系ICカードを利用すること、そして事前に十分な金額をチャージすることを勧めています。特に交通系ICを含む電子マネー決済の導入は検討すべき項目といえるでしょう。

来場者のメリット

来場者にとって、キャッシュレス決済のメリットは主に三つです。

現金のやり取りが不要になる

キャッシュレス決済では現金でのやり取りが必要ないため、小銭を数えたり、釣り銭の確認をしたりする手間が省けます。また、現金が足りなくなった場合でも、キャッシュレス決済が利用可能であればATMに立ち寄る時間を省略できます。

財布を取り出す手間が省ける

スーパーマーケットなどでの買い物は、最後にまとめて会計を行いますが、コミケの場合は、サークルごとにお会計を行います。会計のたびにカバンから財布を取り出して、現金を数えるという一連の動作は、回数が重なるとそれなりのストレスになります。ICカードやスマートフォン、クレジットカードをかざすだけで会計ができるキャッシュレス決済なら、参加者のストレス軽減にもつながるでしょう。

セキュリティーの不安が払拭される

コミケでたくさん買い物をしたいけれど、多くの現金を持ち歩くことに不安を覚える人もいることでしょう。キャッシュレス決済が可能であれば、参加者は多額の現金を持ち歩くことなく、安心して買い物が楽しめることでしょう。

出展者のメリット

キャッシュレス決済を導入することによる、出展者(サークル参加者)のメリットは主に三つです。

大量の小銭が不要になる

コミケで「釣り銭が不足しています」という案内を目にしたことがあるかもしれません。釣り銭を用意するために、出展者は事前に銀行などに赴き、小銭を両替しておく必要があります。また、コミケ終了後、銀行口座に小銭を入金しようとすると、ゆうちょ銀行は51枚以上(窓口の場合)、三井住友銀行は301枚以上、そのほかの主要都市銀行は101枚以上で硬貨取扱料金がかかります。

売上管理、在庫管理が楽になる

キャッシュレス決済に合わせてPOSレジアプリを導入することで、売上管理や在庫管理が楽になります。手書きで売上管理や在庫管理を行っていると、記入漏れや記入ミスなども起こり得ますが、POSレジがあれば売上管理も在庫管理も自動で行うことができます。

販売価格の設定がしやすい

現金決済の場合、出展者はなるべくお釣りが出ないような区切りのいい数字で価格設定を行うことが多いようです。その場合、必ずしも適切な価格設定が行われているとはいえません。キャッシュレス決済であれば、お釣りのことは気にせず、1円や10円単位での適正な価格を設定することが可能です。

コミケで活躍するSquareの機能

コミケでも活躍するのが、Squareのキャッシュレス決済です。オンラインで無料アカウントをつくるだけで、申し込み手続きは完了。月額利用料金は不要で、必要なのは端末の購入費用と決済時の手数料のみです。審査に通過すれば最短即日から利用開始でき、簡単にキャッシュレス決済が導入できます。また、決済代金は最短翌営業日に振り込まれ、振り込み手数料もかかりません(※)コミケで生かせるSquareの機能と決済端末について紹介します。

※申込時に、三井住友銀行・みずほ銀行を登録した場合、決済日の翌営業日に振り込まれます。それ以外の金融機関口座を登録の場合、毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。

Square POSレジ

無料のPOSレジアプリです。売上が自動で集計されるので計算ミスや集計の間違いを防ぐことができ、閉会後の集計作業にかかる時間が大幅に削減できます。また、在庫管理機能を利用すればスマートフォンやタブレット上で在庫数を確認することができます。

Square リーダー

Square リーダー(税込4,980円)は、手持ちのスマートフォンやタブレットとBluetooth接続してキャッシュレス決済を受け付けることができるコンパクトな決済端末です。交通系ICカードはもちろん、クレジットカード、QRコードなど、さまざまなキャッシュレス決済に対応しています。

「年に数回しか使わないのに買うのは気が引ける……」という人にとって、4,980円というのは検討しやすい価格帯ではないでしょうか。特に2023年4月20日発売されたSquare リーダー(第2世代)ではバッテリーの持ちと接続の安定性がさらにパワーアップしています。前日にしっかり充電しておけば、当日は安心して決済を受け付けることができるでしょう。

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Square ターミナル

「レシートプリンターも準備しておきたい」という場合には、Square ターミナル(税込39,980円)を入手するのも一つの手です。POSレジ機能とレシートプリンターを搭載したキャッシュレス決済端末で、スマートフォンやレシートプリンターを準備する手間とコストが省けます。片手で持てるサイズ感で、持ち運びにも苦労しません。Square リーダー同様、クレジットカード、QRコード、電子マネーでの決済に対応しています。

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体調管理を万全に

コミケを楽しむために欠かせないのが体調管理です。会場は天井が高く空間が広い分、空調があまり効かないことが予想されます。夏は暑さ対策、冬は寒さ対策が必須です。また、朝の入場から夕方の閉会までゆっくり座る間もなく立ちっぱなしの状態で接客し、食事をゆっくり摂る時間がないことも考えられます。

前日はゆっくり休み、当日は飲み物やチョコレート、おにぎりといった片手間で素早く食べられるものを準備しておきましょう。遊びに来る友人や親族に差し入れを依頼したり、食事の間だけ店番をお願いしたりしても良いかもしれません。

準備が整ったら後はコミケを楽しむだけです。好きなものを、同じように好きだと思ってる仲間に会える場を最大限に楽しんでください。

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執筆は2017年4月27日時点の情報を参照しています。2023年8月30日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash